No.192 パワーアンプ 執着 夢クラフト ph7  
20210911 この後はSiCタイプにシフト
 これはph7の備忘録
ローカルの金田アンプ愛好家仲間のためにこのアンプを・・・製作した
それから数ヶ月経過 音は相当安定し良くなってきたと報告を受けた それもそのはず相当念を入れて製作したから  2022.04.05追記

オリジナルを一部変更している パワーアンプ部だが・・・オリジナルは100KΩのVRで音量調整だ
たしか通常は100KΩにしておくような記憶があるが ではアッテネータなのか?

回路図は192-3参照  279192-2参照

No.277回路図にNo.279の変更部のみメモ書きしたものも重宝  基本はNo.192 更にシンプル いつかは279を作りたいと思う
279の記事中SCT6060でも使えるとあるがSCT3060でないかな SCT3030の3分の1くらいの価格


既存のNo.192から拝借  2021.09.11
モノーラルパワーアンプ3ch用として製作のものから1chを外して2chとしたものをKAZUへ貸し出し外した下に見える基板1ch分はモノーラル専用シングルコーンのパワーとして使ってみたいが電源を用意する必要がある ここに映っているケースはSONYのパワーアンプが入っていたもの

外したのは192基板と保護用のDCオフセット電圧検知回路1つ

No.192が好きだ
手持ちのパーツで電源を作ろう 無負荷で①電力増幅部±20V ②電圧増幅部±23Vがとれた
①AC110V入力AC15V-0-15Vで±20V ②AC100V入力AC15V-0-15Vで±23V
①は少し電圧が高いが負荷をかけるとどうなるか

Woodケースに収まった電源 トランスはEI ありあわせのパーツ

以下は http://ph7dc.but.jp/dc_amp/192powerAMP.html から
10年以上前の製作 あっという間の10年だ 片chはこれからというところ

吊り下げ式でなくレール式
レールが少し大きすぎだが保護回路FETの放熱には良い

今回製作のものは基板吊り下げ式ではなく レール式で両脇の放熱用アルミ角は枕木だ
小生の住む北海道日高地方は2021.04JR鉄道が廃線になった それをイメージ

ちょっと音出しした 2021.09.17
検出部は外したものがあるから制御部を作る ケースの中央に配置する 後はLchを作ればステレオで聴けることになるが今の処モノーラルで満足している
ちょっと音出しした SONYのコンポに付いていた型番もない4Ωのスピーカーに繋いで聴くと驚くほどよい音が出た きっと最近はんだごてばかりで音楽に接していないからその反動なのかもしれないが良い音に聴こえた
当初オリジナル通りに音量調整のできるタイプにしてみたが100KΩ(A)ボリウムが無かったので50KΩだったろうか使ってみたが音量不足を感じこりゃ駄目だと非反転入力にして負帰還3.9KΩと100Ωアースとした 今になってよく記事を見ると通常は100KΩで使い必要に応じて音量を落としていくようなことが書いてあった そうなるとこのアンプをマルチではない使い方の場合は魅力的だが私の場合はマルチしか頭に無かった しかもウーファーに使う予定だから音量は一定のほうが良い
 なおIoは150mAとした
 制御部のFETはk3163

高さ25cmの小さなスピーカー 内部は見れない構造 これで良い音が出る


Rchは完成 保護回路もテストした 検出部制御部の抵抗は普通のカーボン抵抗



メンテナンス用に現在のパターンを 2021.09.18
あとから見ても分かるように現用のパターンをメモした 例によってトレーシングペーパーに描いた 配線時は裏返して見れば透けて見えるから表裏を描く必要もない 視覚的にも表裏が見渡せるこのやり方が定着している 製作しようとするものの回路はオリジナルに習ってこのパターンを起こすようにしている すると配線等のミスプリントも炙り出せる



   


オフセット電圧VoとIo
オフセット電圧は0mv近くにセットしてもドリフトするのは仕方ない
±50mV程度のドリフトだから保護回路は当然働かない
終段にはIo150mA流した マルチと違い全域をカバーするため入力信号によりIoは300mAを超えたりするがマルチの低域に用いると半減以下になる
オフセット電圧がこれらの入力信号の増加により増加してしまうが問題はその大小だ SONYのパワーアンプケースに組んだNo.192をKAZUに貸し出したことは前述した このアンプ オフセット電圧0mVに近く合わせても200mVを軽く超えたりする 先日KAZUのプリアンプのオフセットが20mV程度にもなっていてパワーアンプのオフセットと重畳され保護回路が働いたようだ
オフセット電圧と入力信号の関係が悩ましいところだ
しかしKAZUのところもマルチだ そしてこのアンプはウーファーを受け持つので他のCHよりはオフセットの動きはあるもののもっと落ち着いているはずだ 少し異常のような気がする


No.192完成 2021.09.20 10枚目の基板をLchに配置して完成した
手持ちのパーツで製作したので
位相補正510pFはSEでなくてスチロールコンデンサ470pFにした
終段は既存のRchにあわせて2SK2233とした
ドライバーにはRchと同様2SC960を使った


終段の放熱は角アルミ 放熱効果は良い この角アルミにLアルミを渡して基板を取り付ける



さて出てきた音は 2021.09.20
メインのステレオシステムの低域に使ってみた 既存のNo.159パワーアンプに比べシャープさに欠ける 締まりがない 少しボン付いている
結局低域はNo.159に戻した 
No.159 初段2SK30ATM ドライバー 2SK214 終段2SK3169
No.192 初段2SK246 ドライバー2SC960 終段2SK2233
あとは電圧が違うので159はカスケードが入っている さらに159は±20V程度のレギュレーターを使っている 他はそんなに変わらないのだが音が違ってくるのは何に起因するのだろう 音の好みと言われればそれっきりの話しだがそんなことではないと感じる
手っ取り早いのは終段を3169にするのが良いがこのステレオシステムの中高域には次のように終段に色々なものを取り入れているので似たような音のはずだ
 終段は基板①2SK2554 ②2SK3163 ③2SK2586 ④2SK3163という実験アンプ
さらにドライバーも①は2SC960②③④は2SK214と色々なタイプで実験をしたものだ
残るは電圧か?


Reg±25v±16v 20211002
電力増幅部の電源容量不足で供給電圧が変動してオフセット電圧の増加に繋がるのではないかと思い出したこの際電圧増幅部電力増幅部とも定電圧電源にしてみよう 電力増幅部の電源トランスは少し容量の取れるものがあるからそれにして様子を見ることにする
①電圧増幅部 No.251他で発表のもので±25Vとする
②電力増幅部 オクで入手したAC17.5V0V17.5V5Aの電源トランス(タンゴDC-65)とケースがありこれに付属していた金田式Reg(2N3055・2SB600)を±16Vにして使ってみる

①電圧増幅部用 終段は廉価なもの
  PackageTO-220F
主要特性
VDS 60 V
VGSS ±20 V
ID (+) 52 A
ID(PULSE) 104 A
PD 40.0 W
VTH (min.) 1.00 V
VTH (max.) 2.50 V
Ciss 3810 pF
Crss 215 pF
RDS(ON) (typ.) 5.1 mΩ
RDS(ON) (max.) 6.6 mΩ
極性 Nch
RDS(ON) (typ.) (VGS=4.5V) 6 mΩ
RDS(ON) (max.) (VGS=4.5V) 8.4 mΩ
Coss 420 pF
Qg 57.2 nC
Qg(VGS=4.5) 26.9 nC
trr1 40.8 ns
 サンケン データーシートから


空きスペースが目立つが下の通りケミコン4700μF35VとSiCダイオードを配置する予定でいたがトランスの電圧がAC28Vと高くて35Vのケミコンが使えないため基板の外に取り付けた経緯がある そのうちコンパクトで50V耐圧のケミコンを探すかトランスの電圧の低いものを見付けよう


②電力増幅部用 基板 金田式だが基板左部に何かの制御部からの信号受けのようなものが付帯しているが過電流時等のシャットダウンを行うものだろうが今回はアンプ側に0.6vオフセット電圧超過型を内蔵しているので付属のものは解析しないし使わない

②電力増幅部用 シャーシ内部 ガラガラだ


だいぶ大げさなことに 下の±6vのケースに上の+25v電源が入ると良いのだが無理
2台共Regも入っているのでそれぞれの利用価値はあるだろう 
MJ2021.10No.279パワーにもそのまま使えそうだ



再度ヒヤリング 2021.10.3
仮設でメインシステムの低域に使う 2021.9.20のレポートとは違っていた アンプのエージングが進んだのか 上の電源が功を奏したのか ただウッドケースの電源でも文句ない音に成長したから 良くなかった音の原因は掴めない なお上の電源ではレギュレーターを入れたのでリップルは出ないはずだかウッドケースの電源同様にハムが少し気になる 低域のブーンというハムだ

オフセット電圧は信号入力すると20mV程度発生 Ioは140強mAに設定した

No.159パワーアンプの音がシャープすぎるのかも知れない このNo.192は暖かみのある音に成長していく予感がする いみじくも金田先生はNo.279で2SA606を使い良い結果を出しているからJ103を取り替えたら・・・とも思っている なおこのアンプはドライバー段は2SC960を使っているがこのデバイスの良い面も今回垣間見れたかも


ヒーターアース 2021.10.05
これが完全でなかったことが起因してハムが発生するという初歩的なものだった 当初はアンプ内アース線の引き回しかと思っていたがNo.221プリアンプのヒーターアースが外れていた
過去にNo.217プリアンプのアース線引き回しの見直しでハムが改善したこともあるからアースというのは大事だと認識している


Woodケース電源 2021.10.11 25vリップルフイルター+タイマー
旧25v部は実質23vしか出ない(AC15vタップのため)のでトランスを大きくしてAC20vタップからリップルフイルターで25vを確保したが25vに到達するまで2、3秒遅延するのでスピーカからのショックノイズが大変だ
タイマーを16v部に付して25v部が25vに達したところへ16vをONにするようにした それでもボッと軽くノイズが出るが仕方ない
そのような訳でケースは満杯になった そのうち25v部もトランスのみで25vを取れるようにして余計なものは排除したら音はどうなるか試してみる



シンプルに 20211015
電圧増幅部に 0-18v×2回路0.5Aのトランスが見つかったので100v入力にて使ってみる 負荷かけて±27v近く出るが許容範囲だ 取替前は負荷かけて±23Vで少し低いがこれでも問題はない ある程度電圧に左右されない定電流回路だから
電力増幅部は0-12v×2回路3Aのものを使う 負荷かけて丁度±16vになった

25vリップルフイルター+タイマー式の電源との比較ではほぼ同等の音だが25vリップルフイルター+タイマーの方が少し良く聴こえた気もする
そのうちこの電源とReg±25v±16v 20211002を比べてみよう


ディフォルトにして聴く 2021.10.15
少し道草をし過ぎた 元々のNo.159パワーアンプに戻して聴くと安心して聴ける 最近は写真のペッパーのレコードを試聴用にして聴いている No.159の音は端正である このステレオシステムには一番似合いの低域用パワーアンプだと思う(時々物足りなく感じるが) No.192は少しブーミーに聴こえるがそれが魅力という輩には良いかも どちらかというとローカル仲間が使っているJBLS3100スピーカーに合うかも
最近話題のNo.279の2SC959-2SA606を使ったパワーアンプを作りたくなった・・・
 ※モノクロームも味がある


eqAMP12AX7を繋ぐ 2011.11.19
このパワーアンプとMMeqAMPの組み合わせは常時聴いているいつもの音だ プリのゲインが高くて少し使いづらいがミキシングIVCでうまく取り持っている
今度はeqAMP12AX7と組み合わせてみたくなって繋いだ あっさりと整合不良にて保護回路が働いた ミキシングIVCは受けが電流伝送だから受け口は5KΩで受けた これですんなりと整合した
eqAMP12AX7とNo.192パワーの音はかなりシャープだ eqAMP12AX7と6DJ8lineAMPの特徴がよく現れている lineAMPのボリウムは2時の方向で丁度よい音となる 10時方向とかでは勿体ない 金田アンプのMMeqAMPは聴き慣れた音で特に不満はないのだがたまには別の構成で聴いてみたいのだ
スピーカーはフォーカルChorus705 小ささを感じさせない良い音だ
パワーアンプの出力オフセット電圧は±50mV程度だ

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