No.229金田式DAC
 純電流モード動作アナログ部,電流入力ヘッドフォンIVC,ニッケル水素電池8本で駆動
 モバイル型多機能デジタル再生システム ~ のデジタル・アナログ基板によるDAC 目の覚めるようなCD音楽に期待して

   2014.12.10
     今回のDAC基板を載せるスケルトンシャーシ
Google「金田アンプ」サーチで 
   基板を固定する適当な台座が無いのでアルミLアングルで組んでみた。金田アンプでは吊り下げ式がスタンダードだが、私はレール方式が好きだ。     
やはり金田式DAC  「CDを本気で聴く」のところで登場したDACの簡易なもの(デジタル→アナログオーディオコンバーター Digital to Analogオーディオ変換器1,980円)は、付属品が手当されないままなので、仕方なく受取人払いで返品した。面白い販売システムだと思う。不足の付属品のみ送ることはできないとのことで、手元の現品を返品されれば、代金を返金する。そして、改めて購入されたいとのこと。
 この簡易なDACは単なる音出しの確認のためと考えていたから、何の未練もないし、出てくる音はCDプレーヤからの通常のライン信号を再生するよりも劣るから、これで音楽は聴きたくない。
 さて、こうなると本格的金田アンプDACを作る以外にない。SACDも考えたが、ソフトが1枚しかないのにどうするのか?この手の新たなメディア(とはいえ10年は経ってる)は、衰退する習わしだ。DATもMDも無くなってしまった。逆に、カセットテープはまだ何とか使っている。簡単に書き込みできるCDもこれだけ普及しているのに容易くナイガシロにはできまい。
 当初のもくろみもipodを良い音で聴きたいということから動き出したプロジェクトだから、仮にCDが消えて無くなったとしても問題はないのである。
 +5V、+3.3VRegは用意した、+7.2V-4.8Vもあるから、電源は心配ない。手こずるのはデジタル基板だと思う。ICの半田ブリッジを除去するのに熱でICを壊しては元も子もないからだ。今回はNo.229の一番新しいデジタル基板をチョイスしたが、あとから他の過去の号と比較するとICの配置が異なっており、ジャンパー線も薄くて見えづらい。 しかし・・・である。
 IC変換基板も付けてしまったし、パーツも載せてしまったから後の祭りとなった。過去のパターンもSEコンの容量変更のためパーツの配置を変えたりしていて、一致しないケースがある。回路図も入力数の増減程度で他に変更が無いため、いままでは気にもしていなかった。できれば、パターンは変えないでほしいところだ。
 CS8416の21.25ピン回りのOSコン等の極性が逆になっているから留意(フィルムコンは良い?としてもOSコンは極性があるから大変だ)。また、中央下に不要なOSコンと10KΩが配置されている。製作時間はアナログ基板の3倍はかかったが、SP10マークⅡドライブアンプのデジタル基板から見ると数段イージーである。SEコンは無いから、1000~1500pFのスチコンを使ってみる(5100pFはあったが、今後のEQアンプ用に秘蔵する)。あとから交換して、良い音を体験する余地を残した方が楽しみは大きい。 入力は3本とも同軸とし、スチコンやフィルムコンの3者3様として音の比較をしてみたいからだ。とにかく、今までのアンプとは異なるから動作させることが先決であり、動作確認後に機能を上げていくことが私には合っている。一応、組み上げたが最終チェツクが残っている。

 基板は、上写真のようにカットしないで使うことにした。厄介なのは、導通チェツク時にIC内部で僅かな導通が出るピンがあり、始めからそうなのか、半田ブリッジを除去するときに発生した障害なのか判断がつかないからだ。
 ---写真で使用の基板は次の通り---
 片面紙エポキシ・ユニバーサル基板 Aの小タイプ(138x95mm) 銅はく仕上げ 価格:¥250
 SOP28ピン変換基板 AE-SOT28 価格:¥150 何種類かのICに使える万能型~ただし、28ピンなのでMJ記事の基板とはパターンが異なり配線しづらいのが難点だ。
  
       (裏は0.5と0.635ピッチ)
 今回使用したSOP28ピン変換基板AE-SOT28は、とてもリーズナブルで良いのだが、サンハヤトSOPピッチ変換基板SSP-61のようなグランド囲みは無いから、この点でもMJ記事の基板パターンと配線が異なってくる。結局、イチからパターンを考える必要がある。ところが、金田先生はこのグランド囲みをグランド(0V用)に結構使っており、気をつけないとグランドから浮いてしまうから留意することだ。MJ誌No.229のパターンではこのグランド囲みに+3.3vを繋いでいる箇所があるから、オリジナルで使う方はこの点に留意。
 写真の黄色の◯はアルミ電解コン47μFを推奨しているが、手元のものは47μF50Vと大きいので、このスペースには窮屈だから、OSコンを使った。DAC21.22ピン5Vが電圧低下するから判別は付く、不都合が出たら取り替えよう。

For me
これはph7の製作備忘録

全体に言えるのは、取り敢えず手元にあるパーツで製作するということだ。とにかく動作させて見ないことにはバージョンアップも他ならない。
 
 
アナログ基板  DSCアナログ基板はコモンベースのTRがないので、2SA872、2SC1775を熱結合して用いた。おまじないとして、hFEの同じものでペアを組んだ。ここもSEコンがないので、スチコンの出番となり、容量は4700pFとスケルトン150Ωの組み合わせとした。出力のフィルターのコンデンサーは規定のスケルトンと3000pFとした。
 記事では3300pFと180Ω×2でカットオフ周波数を133kHzとしているが、今回計算上、3000pFと200Ω×2ではカットオフ周波数は133kHzとしたかったが、丁度良いスケルトン抵抗がないため4700pFと150Ωとしたが、このままではカットオフ周波数はを113kHzとなってしまう。後から考えよう。。。
 5100pFと120Ω×2も勧めているが、この場合カットオフ周波数は130.7kHzとなる。
(No.220では、2200pFと270Ω×2でカットオフ周波数を134.5kHzとしている。)
 出力のフィルターはスケルトン220Ωと3000pFとしたので本来220kHzのところ240kHzとなる。
 コモンベースのTRの足は右図のようにしたほうが無理がない。No.218プリの足処理はセンスが無かったが、TRの視覚的な配置を狙ったためだ。


 当初、DSC単独で調整しようとして見たが、入力を繋がないと正常に動作しない。DAI・DAC基板を完成させないと前に進めないということだ。つまり、慌てて追い越ししてはいけないという御触れなのだ。


TR+diodeタイプはVo安定に30秒とのことだから、10秒のdualTRタイプもどきをチョイス







好みの音    アナログ回路のカットオフ周波数は、金田先生も下は90kHzから上は197kHzまで試行錯誤というところだ。私のように音が分からぬままの試行ではなく倍音が強調され艶やかな音楽を瞬時に聴ききわける先生のなせる技。今回のカットオフ周波数は113kHzのままとし、少し音楽を聴いてみてからトライしよう。
 また、No.220では、1500pFと390Ω×2でカットオフ周波数を136.5kHzとしている。~色々と試しているようだ。~

レギュレータ    +7.2V-4.8Vはあると述べたが、LM317・337を使った簡易なものだが、+7.2V-4.8Vに拘らなくとも良いようだ。
 No.224は+8V-8V
 No.229は+6V-3.6V
また、レギュレータも不要とのことだから、No.224のようにAC6.3Vを適宜利用する程度で良いのだ。私は、No.215から+7.2V-4.8Vに拘っているので、今回もこの電圧で行くことになる。
 このDACをケーシングして、周辺整理をするときに+7.2V-4.8Vも金田式Regに替えてみたい。

 
気になったデジタル基板のメモ
     上図はMJ誌No.229から引用 赤線ジャンパーは元のジャンパーが薄くて見えづらいため、引き直した。

 
ロータリSW   入力セレクトのこのSWになかなか良いものが無い。基本的には入力切替はしないと思うが、入力コンデンサーの比較に使う程度だから。SWの切り替え時に次の端子に移行するときに前の端子と重なるが※、この時に+3.3Vと0Vがショートする。今までは、このショートするタイプでアッテネータ等に使っていたが、今回は逆だ。
 仕方ないので、接点数の多いものを探し、次の端子に移行するに1つブランクを置くようにした。
 ※スイッチングデバイスにおいて、前の接続がオープンになる前に新しい接続経路が確立すること。このことによって、スイッチされる経路が開放になることを避けることができる。
 しかし、記事で使用のロータリースイッチ(汎用タイプ・4回路3接点)【M43】\340程度(税抜)はMBBタイプだ?

 確かに、SWを一つ置きにすると切替時にPLLロックが外れ「ザー」というノイズが入る。
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 色々と調べてみると、「ロータリースイッチは必ずショートタイプでなければ、切替時に一瞬電源が途切れ、リセット不良の原因になる。」ということらしい。
 DACの世界はわからない。

Make-Before-Break (メークビフォアブレーク)
PLLのロック  パイオニアCLD-HF9G※はCDも聴けて良いのだが、今回のDACに対して認識されるだろうか。PLLがロックされないと困るからだ。
 当初、このCDプレーヤ※で調整していた。案の定PLLがロックされない。放っておいたらその内、ロックした。蛍光灯の点灯ノイズにてロックが外れた。これはこれは随分とシビアなものだなDAC。
 DAIの28ピンからのフリーラン方形波は見えている。CDトランスポート※を繋いでも暫くLRCKは44.1kHzにならない。運良くLRCK44.1kHzになる。水ものか?
 バラックで配線しているし、パスコンの効きが悪いのか。電源トランスもACアダプターから取り外したジャンクだし、良い電源環境ではない。しかも、Cpはスチコンだったりする。
 デジタル回路は自信があったのだが・・・結線すれば必ず動くのがデジタル回路だから。ふと、半田吸い取り時の熱でICが昇天したのかとも思ったが、DAIは生きいる。DACの方だった熱を加えすぎたのは。DAIはピン間隔が広いので半田吸い取り作業は不要だったのを忘れていた。
 また、PCM1794をハンダ付けするのかと思うと泣けてくる。このICは基板にハンダ付けした状態で販売することの需要は無いだろうか。
 このようなときは、コーヒーブレイクが大事であり、効果がある。
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 結局、このCDプレーヤーは今回のDACには使わないことにした。
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 短絡的だった。原因判明。接続ケーブルのアース側の断線だった。これが切れたり繋がったり・・・。それに合わせてPLLがロックしたり外れたり。パイオニアCLD-HF9Gはまだ現役。失礼した。

 
   
ipodが・・・     ipodからの信号に対しDACがロックしなくなった。確か、当初は聴けたのだが、信号のレベルが低いのかもしれない。バッファが必要なのかも。
 ipodの再生を第一義的に考えていたのに、少し、がっかりである。まあ、原因探求の手間は大きな楽しみだから、感謝しよう。すんなりと事が運んではノウハウの蓄積に成らない。(負け惜しみ)
 パイオニアCLD-HF9Gをつなぐケーブルを使用していたため同様のトラブル也。
 
   
5KΩ(A)VR     DSC出力のVR10KΩを5KΩ(A)のVRにしたいのだが、2連で精度の良い物が見当たらない。こうなったら、L・Rを単独に回せるものが良いのかも知れない。
 今回、全段電流伝送だからDSCも電流出力なので、No.218のIVC回路を付加することにした。ただ、片CHのみとしIVCを付加しない方の音も確認したいから、L・Rを単独動作の方式が好みに合う。
 少し大げさだが、ここは20接点のロータリーSWによるアッテネータを検討しよう。

   
IVC回路     No.218のIVC回路を組んでみた。AOCが不要のタイプである。SWon時は、DCが27mV発生、その後10分程度で8mVにまで下がって安定する。AOCを付加したいが、このためにAOCかと思うとシンプルさの点で抵抗がある。 
 なお、No.218のIVC回路、-側の電圧が違っていると思う。きっと抵抗値が36Ωの時のものだと思う。今回製作のものは、+側5.36mA、-側5.34mAとなった。結構流しているものだ。回路中39pFのところはSEコンが無いので、51pFのスチコンを使った。
   
   No.218のIVC回路を片CHのみ付加し、エージングしたが、やはり、オフセットが10mV前後あり、AOCが必要な状態だと思う。
 それよりも片方だけIVC回路を入れると、±の位相が狂い音楽がまともでない。片方のみスピカーの極性を変えると正常に戻る。
 これは、両方とも付加しなければ。さらにAOCも・・・?
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 もう片CHも組んでみた。39pFのところは、20pFのSEコンをパラにしてみた。これの音の比較も出来るから楽しみだ。

 
  おおげさなことになった。 
ケース配置     バラックで各基板を並べてみた。中央右下の右CH抵抗式アッテネータは良いのだが、左側に同じものを配置しようとすると大きすぎてシャーシをぎりぎり後ろへ移行しても左CHとして配置することができない。DAI・DAC基板に邪魔されて納められないのだ。写真の左のボリウムは20KΩ(A)を取り付けてあるが、これなら余裕なのだが・・・

 ケースに余裕があるので、右側にトランスとケミコンを配置した。
当初、タカチOS49-20-33に納めようとしたものだが、少し大きいがすべてが入るので計画変更。

入力1に、8200pfのSEコンを投入。このDACのレファレンスとなるか。

 
  中古の少し横長のタカチのケースに納めた。レール式はそのまま「こそっと」納められるから便利だ。 
+5VReg    
 このレギュレータは、汎用として製作し、ONKYO_
ND-S1(消費電流5V230mA)にも使えるように少し大きめのTRを載せてあった。しかし、今回のデジタル回路に使うには大げさすぎる。+5VレギュレータNo.199 P.69図24のTR8をC960、TR9を2N2955としてあったものを、C943とA606に替えた。A606には放熱器を付けたが、まったくその必要がなかった。これにて、音は良くなること確実、C943+A606だ。

   
肝心の音     さて、音は?と問われても、普段聴くCDはラジカセやミニコンポだから比較のしようがない。 改めて、パナソニック/DVD-A450やパイオニアCLD-HF7Gからのライン出力をパワーアンプに繋ぎ聴いてみたが、これはこれで結構良い音で鳴っている。では、金田式DACで同軸に切り替えて見るが、ライン出力よりもゲインは低い。所定のレベルではあるのだろうが低い。
 音は繊細であることに違いは無いが、今の私の装置では感激すると言ったレベルまで達していない。
 試聴は次のシステムで、敢えて金田アンプは使わない。調整の段階ではピンジャックの抜き差しも多いため、少し雑に扱っても良いアンプが合っている。
  パワーアンプはRAMSA WP-9055A
 このアンプの詳細は不明だが、WP-1100Aの入力インピーダンスは40 kΩ(平衡)だから、ほぼ同様と思われる。電圧伝送としなければならないが、DACの出力インピーダンスはいくらか?1kΩ位ならそのまま繋げるだろう。
 スピーカーはONKYO M55 \27,500(1台、1978年頃)
 オーディオアクセサリー152号付録CD
 「ジャズ・レファレンス・ディスク」

 このCDは、ボーカルも入っており、PRどおり何しろ音が鮮烈ながら、繊細だから、音源としては丁度良い。
 今回の金田式DACはエージングも、聴きこみも不足しており、一番は調整も残っているから、評価は出来ない。しかし、他のシステムと比べて云々ということではなく、今そこで鳴っている音楽を自分がどのように捉えるのかということだろう。

   
誤り発見    
      上図はMJ誌No.229から引用
 スケルトン180Ω(本機は150Ωとした)両端の電圧をチェツクしたら左CHがおかしい。TR4エミッタの56Ωのところ51Ωが付いていた。これを替えると正常な青色の電圧になった。ここには約6mA流れている。
 これにより、オフセット電圧が-150mV発生したので調整するが、IVCが繋がっていて出力をショートできない。オープンのままTR6のコレクター電圧を見ながら調整した。出力をショートとそうでない場合20mV程度のズレがあったはずだが、とりあえず良しとする。

ローパスフィルター考察
 現状のフィルター CL=4720pF 113000Hz 300Ω
 標準 〃      CL=3300pF 134700Hz 360Ω
 変更予定 〃   CL=4010pF 133000Hz 300Ω
手元に4000pFのスチコンが無いので、4700pFとしているが、そのうち組合せながら変えていく予定。

   
微調整     DAI8ピンに繋がっている3KΩの方向がパターンでは逆なのでこれを直した。 
 ロータリースイッチを4回路3接点MBBタイプとした。
 3.3Vレギュレータ入力を5Vからとした。

   
パチッというノイズ     パイオニアCLD-HF7Gでは発生しないが、パナソニック/DVD-A450では、CDの始めと終わりで何かのチェツクなのかパチッとショックノイズが発生する。何となく気持ちが悪いものだ。

   
振り返って     今回は手こずると思いきや、調整らしき調整は無い。CDトランスポートとの接続ケーブルのご乱心でトラブルといった程度。とにかく、今までのアンプ類とは趣が異なるので、心配していたが何の事はない。 すんなりと音が出るまでに時間はかからなかった。12/8にデジタル基板から組み始めて12/14にはケーシングして仮稼働だから、結構早いほうだ。事前にND-S1用に+5VレギュレータやLM317・337の+7.2V-4.8Vレギュレータも用意してあったから電源環境は貧弱ながら応分の対応ができたことも幸いしている。
   オリジナルと異なるところ
・パスコン0.1μFは、青い小さな50V耐圧のもの(MMTタイプコンデンサ、極薄のメタライズドポリエステルフィルム使用)
・全体に、2SC1775と2SA872を投入
・デジタル基板関係はすべて秋月の低廉なもの
・DAIの入力カップリングSEコンをスチコン(3入力中、1は8200SE)
・DSCのフィルターSEコンもスチコン
・No.218のIVCを付加
・ボリュームは6kΩAの独立抵抗アッテネータ式20ステップ
・電源とロータリースイッチは中古
・RCAピンジャックはケース付属の中古
・DSCの+7.2V-4.8VレギュレータにNo.217の簡単なものを採用
・+5V+3.3V+7.2V-4.8Vレギュレータすべてを2段にし、1段目はLMシリーズで電圧を適宜ドップさせてC959A606に負荷をかけないようにしている。

 ボリュームを6kΩAの独立抵抗アッテネータ式としたが、常時聴く12時方向で358Ωである。10KΩの12時方向では約1.3KΩ、20KΩでは約2.8KΩ。以前から言っているが、ここは3KΩAで十分だ。

 東芝トスリンクTORX177が千石ネット通販ではあるようだが、他では見当たらない。光も使ってみたいのだが、どうしてもということでもないから、送料の下にならないよう、そのうち機会があれば手配するつもりだが、光コネクタ部が一つの部品になっていることから、光変換の特性を微調整することが出来ないため、詳細は不明だが高級オーディオでは、特性を調整しやすい同軸コネクタを使用することが多いという。光伝送は機器間のデジタルノイズの回り込みが発生しにくいという利点も捨てがたいのだが。

 
   
電源周り     当初、+5V+3.3V用はAC9V0.5Aの別のトランスを用いたが、+7.2V-4.8Vのトランスに余裕があるので、こちらに一本化した。
区分 トランス コンデンサー ダイオード 整流後DC 1次LM317・337 2次No.217タイプ
+7.2V用 AC13V 0.6A 12000μF 35V ニチコン×2 V19E +16.8v +10.7v +7.2V
-4.8V用 AC13V 0.6A -16.9v -7.6v -5.1v
区分 電圧調整抵抗 電圧調整抵抗 D1 TR9 電流検出抵抗 総電流
+7.2V用 記事は22KΩ 使用は13KΩ 05Z3.3Y 2SA606 10Ω×2 48mA
-4.8V用 記事は47KΩ 使用は24KΩ 2SC959 5.6Ω×2 76mA
No.217タイプ+7.2V-4.8Vは元々DC100V入力
区分 トランス コンデンサー ダイオード 整流後DC 1次LM338 2次3.3VNo.229タイプ5VNo.199タイプ
+5V+3.3V用 同上+側を使用 +7.7v +5V +3.3V
区分 電圧調整抵抗 電圧調整抵抗 D1 TR9 電流検出抵抗 総電流
+5V用 記事は1KΩ 左同 05Z3.3Y 2SA606 5.6Ω×2 99mA
+3.3V用 記事は3.9KΩ 2SA606 5.6Ω
 ※+5V+3.3V個別の電流は計測していない。
   
ヒヤリング     オーディオアクセサリー154号特別付録CD「寺島レコード」サンプラーディスクのベースの音に驚愕(誇張しすぎのきらいも・・・)。











 誤りやら、微調整、+7.2V-4.8Vレギュレータ変更やエージングを経て、果たしてこのDACの音はどのように変化したのか。ソースも「寺島レコード」の異色な物が見つかったので、じっくりと聴く時間を持とう。

  
   
その前に      少し電源周りを整理したことの詳細。
 1次レギュレータLM317LM337(1.5A)の基板を新調して、底板に放熱の取り付けをした。2次レギュレータは出来あえの緑色のNo.217タイプの基板とした。これがまた、両面基板のためパーツの取り替えには難儀する。やはり、金田式7本撚り線基板がパーツの取り替えも楽だし私には似合いだ。このNo.217タイプのレギュレータはDC100Vレギュレータ出力を受ける形になっており、仕組みは簡易型であるから、どうしてもダブルの構造にしなければリップルが除けないのは、No.217で嫌というほど経験した。さらに、300Ωと2.7KΩの抵抗値の誤植を思い出すレギュレータでもある。当初は電流制限抵抗は10Ωとして、+7.2V-4.8Vとも数秒で出力がシャットダウンする。10Ωの電流制限抵抗では50mAが限界なのか。あとから計測してみると+7.2Vで48mA、-4.8Vで76mAの消費電流なので-4.8Vは分かる。この現象は電流制限抵抗をパラにして解消した。5Vと3.3V側はLM338(5A)にて1次レギュレータを構成しているのは、終段の2SA606の無駄な放熱を防止するためでもある。
   電流制限抵抗の適値
 +5V+3.3Vレギュレータのこの抵抗はどれ程が適値だろうか。取り敢えずNo.229のとおり+5Vを2.8Ω、+3.3Vを5.6Ωとしている。44.1kHzのCDしか聴かないので、これで十分だとは思うが、サンプリング周波数が上がると保護回路が働くだろうが、それにまで対応する気は今のところ無い。
   +5Vについて
 100mA流すとし、Vbeが0.65Vであれば、電流制限抵抗=0.65/0.1 =6.5Ωだから、今の設定で200mAは流せる。

 さて、電源周りの小さな整理整頓も終わって、音の確認となるのだが、LCHから音が出ない。小一時間ほどチェックしても分からない。IVCがおかしいとすれば、DSCからの音を直接聴けるかどうか。配線を確認しているとDSC出力に繋いでいた配線が取れてきた。ハンダが不十分だったのだ。どうもLCHのオフセットも安定しないとは思っていたが、こんな伏兵がいたとは失笑するしかない。これらの整理をしてIVCのオフセット電圧を見ていたら、ボリウム位置12時方向でSWon時20mV程度、10秒ほどで2~3mVとなり、当初に比較すると相当、実用に耐えうる状態に落ち着いてきたと思う。これならAOC付加は無くても良いかも知れない。
 これで、心ゆくまでCDを聴けるはずなのだが・・・

 
   2014.12.24
SAOC     どうも、IVCのVoドリフトが気になって、片chのみSAOCを付加してみた。下の写真のように1つの穴に2つのデバイスの足を差し込み、狭いスペースに無理矢理押し込んだ。もちろん効果はあるが、効き目がゆっくりだから気長な勝負だ。    2014.12.27 

 

SAOC使用デバイス
 Idss     Lch Rch
・2SK170BL 9.61 9.81 ペア(mA)
・2SK117BL 8.75 8.96 (mA)
 2SK117BLには、2.5mAは流したいので、グラフからRsを150Ωとした。
 SAOCの回路は、No.218のラインアンプ用SAOCをそのまま使用。
時定数1.5MΩと0.1μFのフィルターは1.07Hzで、ラインアンプ用として小さくしているらしい。
 ちなみにNo.227は、時定数3.3MΩと0.22μFのフィルターは0.22Hzなので、今回の動作状況を見て変更テストも考えたい。変えるとすれば、もう少し深くしてNo.227が良いかと思う。

   

    
                   2014.12.30電源swは裏パネルに配置
     SAOC効果はふたを閉めておくと熱にてオフセットが5mV程度上昇、音楽を聴いていると更に上昇する。フィルター定数変更か、2SK117BLのIdss10mA位のものに換えるか。対策が必要だ。
 入力1同軸のダイエイ電線をモガミ2511に換えた。(ついでにCDトランスポートからの接続ケーブルも2511にて新調した。)入力1のカップリングコンデンサーはSEコン8200pFだからこのDACのレファレンスチャンネルだ。入力2は同軸でダイエイ電線、スチコン。入力3も2と同様だか、光に変える予定。このカップリングコンデンサーを無くすることが、次なる課題である。

 
   
橋渡し配線      このDACの調整箇所は3箇所の半固定VRであり、①DSCの50Ω②IVCの5KΩ③SAOCの50Ωだが、①は、一番先に調整したが、その後IVCとの関連でVRを回しているから、ズレているだろう。さて、このVRの調整は、DSCの出力をショートしなければならない。しかし、IVCが繋がっているから容易ではない。今後も調整しないとも限らないので、裏の配線を表側に変更して7本撚り線で基板間を橋渡しにすることにした。


 ①DSCの50Ω半固定VR、ズレていたので、再調整を行った。これで、大分オフセット電圧は良くなるだろう。SAOCの2SK117BLをIdss10mA程度のものに変更した。すると、②IVCの5KΩ③SAOCの50Ωの調整はしないままで、相当のレベルまでオフセット電圧が安定してきて、これで半固定VRを回すことはないだろう。

   
新年に
DSC-LPF 
  2015.01.01 I wish you a happy new year
 年も改まって・・・
 気になっていたDSCのローパスフィルターを換えようと思う。選択肢は沢山あるから聴いて見て決める以外にないだろうが、駄耳なph7には重荷である。まずは、手持ちのパーツに丁度良いものがあるだろうか。

 ACボルトメーターによるHOT判定
①パーツを指で挟み、誘導雑音のレベルを確認し
②雑音レベルの高い方(HOT側で巻き終わり)を金田先生の云う▲側

 下の写真がHOT側、メータの針がわずかに振れている。なお、容量の大きいコンデンサーほど感度を上げなければメータの針の振れが判別しづらくなる。

 APSの様にパーツの表記の右側がHOTではなく、今回の測定で、スチコンの場合、パーツの表記とは関連ないことが分かった。
 下の写真は、1200pFのスチコンだが、左のスチコンは端子の左側がHOTで右のスチコンはそれとは逆の結果となった。

 2700pFがあったので、まずはこれと換えてみる。
 これは、No.220で金田先生が言及している1500pFと270Ω×2の組合せと同様197KHzとなる。これに様子を見て1200pFを追加すると、標準フィルターCL=3300pF 134700Hz 360Ωと同様になるから、これらの推移と音の変化を聴くことができる。


   
         
DSC DAコンバータフィルター
L160000/fHM H M μs mj掲載号 etc
1 CL 3300 pF 89.787 540 Ω 1.782 no.220アナログ基板 MJ当初
2 CL 2200 pF 134.68 540 Ω 1.188 no.220アナログ基板 MJ改善
3 CL 1500 pF 197.53 540 Ω 0.810 no.220アナログ基板 MJ改善廃止
4 CL 1500 pF 136.75 780 Ω 1.170 no.221アナログ基板
5 CL 3300 pF 89.787 540 Ω 1.782 no.224アナログ基板
6 CL 1500 pF 136.75 780 Ω 0.810 no.227アナログ基板
7 CL 3300 pF 134.68 360 Ω 1.188 no.229アナログ基板 MJ当初
8 CL 5100 pF 130.72 240 Ω 1.224 no.229アナログ基板 MJ改善案
9 CL 4700 pF 113.48 300 Ω 1.410 no.229アナログ基板 今回1次採用
10 CL 2700 pF 197.53 300 Ω 0.810 no.229アナログ基板 〃2次
11 CL 3900 pF 136.75 300 Ω 1.170 no.229アナログ基板 〃3次
同上 3900pF SEコンに替えた 2017.6.10
12 CL 3300 pF 220.39 220 Ω 0.726 no.229アナログ基板output MJ当初
13 CL 3000 pF 242.42 220 Ω 0.660 no.229アナログ基板output 今回採用
14 CL 3300 pF 220.39 220 Ω 0.726 no.229アナログ基板output MJ当初に戻す
               同上 SEコン3300pFに替えた 2017.6.10
※数値の誤りは乞容赦 
      表の3 etc欄「MJ改善廃止」は、例示として説明あるも「倍音が強調されて艶やかさが少なくなる・・・」とのMJ誌の金田先生コメント。

   
DACその後     IVCに付加のSAOCの効果は、明快且安定。
 SWon時は、1V強のDCオフセット電圧が発生して、瞬時に収束し0.5mV程度で安定する。
 RAMSAの説得力の無い音も飽きたのと、DACも安定してきたので、金田アンプNo.130ドレィンフォロアー出力オールFETパワーアンプに繋いでみる。電流は110mA(既定値は140mA)しか流していないが、さすが金田アンプだ。この当時のアンプでも音楽に集中できる。(このアンプの20KΩVRは廃し、3.9KΩのスケルトン抵抗に変えてある。)
 RAMSAの時は気にならなかったが、オンキョーのL側スピーカのエッジが破れているではないか。金田アンプに換えると、勢い、歪が増加した。今さらながら、金田アンプの制動力の凄さを目の当たりにする。なお、DACのVRはRAMSAの時は12時でも不足だったのが、9~10時方向で十分である。ただし、RAMSAのようにVR12時方向で入力SWの切り替え等適当(イージー)な扱いは禁物である。
 
 2015.01.06 
電流伝送IVC    シンプルな電流伝送DACをあえて電圧伝送に変えて見るが、固定抵抗とコンデンサーの組み合わせのため音量調整ができない。音量調整の出来るパワーアンプは手持ちが無いので、こういう時にすんなりと試聴さえ難しくなる。
 ※トランスを使って以下の3つの機能を備えるIV変換回路を試す途もあるが・・・
    IV変換 電流→電圧変換
    ローパスフィルター
    バランス-シングル変換

 古いNo.130パワーアンプ(VR撤去により音量調整不可)に前置すべく電圧伝送式ラインアンプを持ち出すという逆戻りの構成となった。電圧伝送パワーアンプしか持たない者の肩身の狭さを感じる。こうなると、電流伝送パワーIVCを作った方が手っ取り早く感じる。一気にマルチまでは無理なので、DAC専用のサブシステムとして2SK2554を終段にした回路でまとめると、SiCデバイスよりも発振で悩むことは無さそうだから。ただ、金田先生は2554は必ず発振するので避けるべしとのアドバイス。これは、レギュレータの終段に使おうとしたときの忠告だった。それだけ不安定な素子ということだろう。2554に手を付けたころにも扱いが難しいということをMJ誌で述べておられたのを思い出した。では、私として実績のある2SK2233等入力容量の小さなものを使って見てはどうか。終段電圧も±15V程度(電圧増幅部は±25V前後)で考えたい。
 最近のMJ誌で7本撚り線による基板裏配線の方向性にまで言及。それらの小さな積み重ねが音に現れると。理屈は判っていても実際の配線作業では面倒になってしまう。すべてのアンプの配線をやり直すのは至難だ。

 ※8416⑤ピン103APSを5100pFのSEに換えた。
  1794㉒ピンの47μFのOSコンをアルミ電解コンに換えた。㉑ピンの方はそのままとしてある。なお、ピン側の電圧は2.2V程度である。
 ICのピン周りの半田処理は特にしていないから、きれいでは無いが、とにかく動いたということで、良しとし、そのままである。右下に1ヶ所ジャンパーが見える。


  2015.01.15 
アッテネータ     紆余曲折しているうちに、抵抗を組み合わせた20段アッテネータの音に疑問を感じるようになってきた。プロ用に使われていたものだから、音は良いだろうと疑わなかったのだが、このアッテネータを通すと音が締まり無く聴こえる。このアッテネータの代わりにスケルトン抵抗330Ωを仮付して聴くとベールは2~3枚剥がれ落ちた。ここの部分はかなり音に影響することを改めて実感。3~5KΩ(A)の音の良いVRが欲しくなった。スケルトン抵抗のアッテネータ式にするのがベストかと思うが、

 ※20段アッテネータ これが意外と音は良くない。

 ※仕方なく、スケルトンとDAILのバラックで試す。
1段目のスケルトンが50Ωだが、今まで聴いていた環境ではこれで良いのだが、オンケンのメインシステムに繋ぐと能率の良いスピーカということもあって、50Ωで既に爆音だ。
 こうなると、20段アッテネータの方が良いレベルなのだが、9時方向で爆音ということだから、もっと小さな積み上げが必要であり、固定抵抗の組合せでは無理か。メインシステムでは、音の良い1KΩ位のVRを探す以外に無い。
 以下にこのアッテネータの抵抗値(加算値)を記す。
 10 Ω
 20
 35
 48
 65
 92
 130
 180
 252
 358(12時方向10段でこの値)
 502
 710
 980
 1297
 1633
 1845
 2840
 3440
 4180
 4990
 5890
 6890(20段)

   
CDをここまでして     レコードがあるのに、ここまでしてCDを聴くのか? 
レコードが無いか、レコードにならないorなっていない曲でどうしても聴きたいものがあれば、DACの意味合いもあるのだろう。
 ここのところ、このDACに掛かり切りでレコードを聴いていなかった。一生かかっても全部聴けないのにどうしたものか。すっかりと寄り道をしてしまったが、DACの基本的なことはある程度判ったつもりだ。同軸・光ケーブル1本でステレオのデータ伝送ができること等。
 CDプレーヤーをメインシステムに繋ぐには、このDACの様に音量をコントロールできなければならないので、その用途のためには欠かせないが、その為だけのものとしては大がかりすぎる。
 CDプレーヤーのアナログ出力をラインアンプでコントロールする方法もあるだろうが、何れにしてもDACの音がそれを上回っていなければ、存在価値はないのである。
 CDに書き込まれた音楽以上のものは再生できないのだが、四半世紀におけるCD文化には一定の敬意を表したい。
 このDACには、まだまだパーツを交換してして得られる改善の余地はあると思うが、良い意味で金田式DACに触れたことによる金田アンプライフを堪能できた。残るは、電流伝送パワーIVCだ。

  2015.01.17 
ケーブル    同軸デジタルケーブル考察
今のところDACへの接続は以下の3種で使い分けている。
 モガミ2511
 マスプロ75Ω同軸5C-2VT
 TACHIIのソフテックマイクコードSOFTEC 0.5×1C
音の評価はいずれ・・・

 
  2015.01.22 
気になるケーブル     以下の①②組み合わせにてヤフオクで1本50cm 1700円で高い評価が気になる。ベルデン 1506A や 1505A の音質よりも上とのことだ。
 ① ケーブル: DX ANTENNA 5C-FV
 ② プラグ: CANARE カナレ RCAP-C5F
とある販売店では、このとおり入手できない。いつから、このような状況があったのか分からないがm当100円もしないテレビの同軸の音が良いとは?


AmazonではBELDEN 1506A(3C-FB相当)10mにNEUTRIK NBNC75BIJ9を付けて7776円だからケーブル自体はm当5~600円程度か

トモカ電気hpから
BELDEN 低損失プレナム同軸ケーブル 1506A標準価格 (税別)
 1506A 10m 10,600円
 1506A 30m 30,600円
 1506A 50m 48,600円
 1506A 100m 93,000円0円

BELDEN 低損失同軸ケーブル 1505A標準価格 (税別)
 1505A 10m 4,800円
 1505A 30m 13,600円
 1505A 50m 21,800円
 1505A 100m 41,600円

  
疑問?     ケーブルによって音が違うということはあるのだろうが、どこのオーディオルームでも同じ結果がでるとは限らないだろう。それを検証するには自分の部屋と装置で試すしかない。さらに、一定の評価をされた方が試聴したソースも同じものを用意して、そのソースのどこがどのように良いのか具体的に示されていることを踏まえて、Tryしてみたいものだ。抽象的なものは比較にならない。
 今回の自分のDACに繋ぐ場合、入力①は基板までの内部配線がモガミ2511であるから、このケーブルとのマッチングによって音も変わるだろうし、入力②はダイエイ電線20芯だから、インピーダンスは75Ωとは限らない。このように色々な要素が絡み合って、出てくる音に影響を与える。
 遥か、20年以上も昔だが仲間内でスピーカーケーブルをm当り数万円のものとダイエイ電線30芯と比べたときの記憶は今でもはっきりと覚えており、同席した5名全員が後者に軍配を挙げた。それ以来、スピーカーケーブルは一夫一妻だ。しかし、このことも具体的な事項を示した上の評価ではないので乞容赦だか、次元が違っていたことは確かでソースはアナログレコードのホテルカリフォルニアだった。12弦ギターの印象的なイントロ。そして、不思議な物語が幕を開ける。1976年にイーグルスが発表した名曲。
 話は戻るが、DX ANTENNA 5C-FVがモガミ 2497と音質的に同等のレベルなら価格で10分の1程度であるからコストパフォマンスは高いことになる。しかし、前者の作りは後者に比して雑だと思われる。網線もTACHIIのソフテックマイクコードSOFTEC 0.5×1Cと同様に疎で取り留めなくハンダ処理に苦労する。
 絶縁体だが、5C-FVは発泡ポリエチレンという。2497の絶縁体は知り得ないが、5C-FVの発泡ポリエチレンは疎である。この様な絶縁体は初めてお目にかかった。
 同軸ケーブルの正式名称は、「発泡ポリエチレン絶縁ビニルシース同軸ケーブル」ということだからどの同軸にも発泡ポリエチレンが用いられているのだろうが、5C-FVの発泡ポリエチレンは本当に疎だ。(英語=COAXIAL CABLE - コアキシャルケーブル )。

同軸ケーブルの記号と種類
 S : BS/CS(2,600Hz)対応は「S」 未対応は無表記
 5 : 網線直径をmmで表記 3・4・5・7・10が代表的
 C : インピーダンス「75Ω」 「D」は50Ω
 F : 発泡ポリエチレン 「2」はポリエチレン 「HF」は高発泡ポリエチレン
 B : アルミ箔テープ付銅編組 「V」は編組一重 「W」は編組二重 「T」は編組三重
 となっているから、5C-FVは「5mm網径 75Ω 絶縁体発泡ポリエチレン 編組一重」のPVC(ポリ塩化ビニル混合物)被覆ということになる。
 昔、アマチュア無線で50Ωの同軸を良く使ったが、5D-2Vは絶縁体がポリエチレンということになる。


絶縁体の断面
左からモガミ2497、TZ-5CFVS、DX ANTENNA 5C-FV 材質はDXが一番疎に感じる。TZ-5CFVSのメーカは不明だ。
下のように薄切りにして見ると良く分かる。

DX ANTENNA 5C-FVは入手困難となっているが、生産終了品だから致し方ない。製品の箱を見るとmade in chinaだ。このようなもので良い音が出るのだろうか。試してみなければ何とも言えないが、きっと私にはどれも同じように聴こえると思う。色々と評価されている方がおられるが、その些細な音の違いを見抜く感性とボキャブラリーの豊かさには感心するばかりで、残念ながら私には真似ができない。

  2015.01.29 
DSC
SEコン
  製作から2年半その秘めたる力を発揮しないまま燻っていた
ようやくDSC基板のフィルターコンデンサをスチコンからSEコンに替えた
 SEコン3900pF×2(元は3900pFスチコン)
 SEコン3300pF×2(元は3000pFスチコン)
さて、出て来る音は如何?
 

取外したスチコン2700+1200と3000pF

   2017.7.10
SCS106AGC     ROHMの SiC SBD第一世代のSCS106AGC 既にディスコンのようす
手持ちがあったということは何年か経過している 使いどころを見失ったのだろう
今回、既に忘れられているV19Eと交換した エージングに500時間を要するとも言われているが、1年はかかるかも?
替えてすぐの音の比較では先入観念からか気持ちだけ優れているように感じた
それにしてもデバイス価格の高いこと
もう少し安いものを探そう

   2017.07.13
 最近どのような回路でどのようなパターンだったのか
即座に思い出せないから現状を調べている メモしたものも不在に成る ネットに上げておくと便利だ
 
2017.07.29
  
No.229を244に     CDを本気で聴く-3にて半導体による金田式DACのアナログ部を真空管にしてみたくなった No.244の回路は随分とシンプルになっている 高圧は±100V程度で行けるだろう
WE403Aはオークションにあまり出ていない 1件(8本)だけ1本2800円即決であった 他は6J1P-EV代替えは多数あった 在庫を調べると幸いなことにWE403Aは手持ちがあった WE404Aも使えるから3~4台分の在庫がある あとは少しのスケルトン抵抗とSEコンがあれば実現できる
最後はやはり真空管ということになるのか

そして記事中魅惑的な言葉が散見
・SAOCのシンプル化による表現力への良き影響
・5極管カレントミラーによるシンプル化の勝利
シンプルがキーワードである
そしてシンプルが如何に音に影響するかということだ

No.229は半導体で製作の容易さから手がけたということもあるがなにしろDACそのものを理解していないから半導体で動かすことが第一だった
No.244でも試聴会ではトラブルのないこと次に良い音を出すことと金田先生が述べられています
私はまず動作すること次に音が出ること最後に良い音になることを目指している 動作さえすればあとはパーツの見直しなどや調整でなんとかなるしなんとかしてきた そのようなときに初製作のDACに真空管など考えも及ばない
今回CDPを本格的に聴くようになり半導体DACでは表現できない限界のようなものを垣間見た気がする こうなるとNo.221プリで経験したように真空管しかないし回路も非常にシンプルだから

   2017.10.10
Nutube   今日図書館で見たら'17.12月は
バッテリードライブNutubeハイブリッドUSB D/Aコンバータ
とのこと
これでは方針変更せざるを得ないようだ

  2017.10.11
DCアンプシリーズNo.256    光,USB,同軸入力.ヘッドフォンアンプ搭載,電流出力バッテリードライブ NutubeハイブリッドUSB D/Aコンバーター
11/12図書館で立ち読み?少し期待と外れた DSCに球を使うのかと思いきや今までの集大成か?

 
  2017.11.13 
    No.256ではフィルター素子等を基板間で移動しているからこのシリーズとしてのトータルで考えなければならないのは残念だ(ラインIVCの入力抵抗をDSC側に移動、DSCのLPFコンデンサーをラインアンプに移動)他のシリーズにそのまま用いることは出来ない
先に触れたがNutubeをDACのDSCに使うのかと期待 ここが球だと半導体よりも格段に良いだろう
しかもNo.244のDSCはシンプル化されていて作りやすそうだ
No.229のDSCは完成形なのだろうが球の表現力には及ばない気がするから作って比較する以外に途はない さりとて今が聴くに足りなくて困っているわけでもないからどうしても及び腰になる 正月に作ろうとかだがそのうちとオバケには会った試しがない
 
  2017.11.29

2021.03.02
急に音が出なくなった 以前にもあった症状だが少しすると直った 一番やっかいなことだ
まずは電圧を見る 3.3Vが出ていない 下は3.3Vの裏側だ 芋ハンダはない

3.3V基盤裏

抵抗などの足は折らないでストレートにしておきハンダしている パーツ取替時は都合が良い
問題ないとしたら足など少し切り詰めてハンダコテで曲げてハンダを盛れば良いから だがこのままになってしまう 破門される

原因はアースが浮いていたようだ ようだというのは特定できなかったから

このアッテネーターがあまり音が良くないのは先に触れた 今回5KΩ(A)の2連に換えてみた 札幌のウメザワ無銭にて150円という安物だが音が良ければ良いから 少し馴染む迄時間はかかる bispaの10KΩ(A)100円というものもあるがそのうち試してみよう しかしここにはもう少し予算をかけても良いのだが なかなか適当なボリウムがないのだ


         

CDを聴く 20230322 
専用のCDプレーヤーではないが昔のDVDプレーヤーがしっかりした作りで重宝している
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番/バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第1番 五嶋みどり
札幌のキタラでも聴いたが貫禄のある演奏でした

上は金田式DAC 下はSONY DVP-S707D




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