’11.12 No.217
オール反転増幅シングルアンプ構成、ダイオード整流電源採用 真空管電流伝送プリアンプ

 レール方式による基板の固定試み VICに2SK30ATM採用

 金田アンプ 217 オール反転増幅シングルアンプ構成、ダイオード整流電源採用 真空管電流伝送プリアンプ

Google「金田アンプ217」サーチで 
イントロダクション

 今回の真空管プリアンプは、シンプルの極みだ。こんなにシンプルなら、すぐに取りかかりたくなる。ただし、レギュレータやSAOCが少し多いのが、行く手を遮らなければ良いのだが。

 新規のプロジェクトは、ADコンバータのごとくドンドンと進化しシンプル化するから、はじめのうちに手を付けないようにと思っていたのだが、このアンプに関してはあまりにもシンプル化されているから、パターンを描いてパーツを配置したら、作りましょうか?ということになった。そのうち、これのバッテリー駆動のものが出るだろうが、そのときまでの楽しみで本プロジェクトのお世話になろう。(さらに、珠ではなく半導体による本方式のプリアンプも出るだろうが、やはり珠の音の魅力・球のシンプルさには勝てないと思うのだが、今後に期待することにしましょう。2011.11.28追記)

 396Aは、No.154 WE310Aモノーラル真空管プリアンプ製作記 において試行的に使用したので手持ちがあるはずだと思い探した。396Aも5670Wもあった。あとは、この中では一番高いイコライザー素子(SEコンデンサー)も2組あった。ところで、球はいまどき、いくら位しているのか調べていないが、球が一番高いのかも?
 そうだ、位相補正用のSEコンデンサーはあるかどうか確かめていないが、電圧が耐圧未満なのにパンクの経験もあるから、ここはSEにはしたくないのだが・・・。

モノーラル真空管プリアンプ製作記の写真より
 写真はNo.154 WE310Aモノーラル真空管プリアンプ製作記から・・・
モノーラル真空管プリアンプ製作記の写真より5670W使用例

















For me 
これはph7の製作備忘録


←12年ほど前、当時の写真は10Kバイト以内にして、通信スピードと比例させることもネットマナーだった。
パーツは全部ありそうだ。製作にかかる前に、プリントパターンを考えなければならない。 2011.11.14

 今回は、ダブルの基板サンハヤト【AT-1W(44)】だと左右のプリがすべて載っかるが、メンテナンスなどを考えると金田先生方式となる。しかし、基板を切り分けするのも嫌だし、基板上で関連ジャンパーも処理できるので、シングルの基板にEQとFAを同居させよう。
 SAOC部のDiは少し写真右へずらしたが、このような配置でプリントパターンは繋がる。今回は、FA部もEQ部とほぼ同じだから、これと同じようにパーツを載せると片CH完成となるはずなのだが、前回は相当試行錯誤したが・・・。
217tamapriEQKIBAN真空管ソケット採用
 オール進の抵抗は、この基板で最後となる。あとは、進とニッコームの混合だ。位相補正用のコンデンサーは裏に配置する。
217-プリントパターンエミッタの矢印は自己流方向表示成り(2011.12.10追加)
396Aと5670Wの差し替えも楽しみなのでソケットとした。
のだが、球の差し替えで一定の調整が伴う。+12V-4.8Vラインを外してFAの5.1KΩを2.4KΩにして、調整をするからだ。それでも珠にハンダ直付けするよりは良い。(2011.12.25)
 少し迷っているが、手っ取り早くは、乾電池の残骸で±100Vは確保できるはずだから、短時間のテストなら可能だ。ヒータも鉛バッテリー12Vがあるから、LM317等でレギュレータを組んで使えばOKだ。

MT双3極管 WE396Aの定格(本セッションと関係の無い球も載せているが単なる比較)
Type
Heater
(V)
Ebmax
(V)
Ppmax
(W)
mu
gm
(mmho)
rp
(kohm)
Ep(V)
Ip(mA)
5687 6.3/12.6 300 4.2 17 8.5 2 180 23

5670/WE396A

6.3 330 1.65 35 5.5 - 150 8.2

5755/WE420A

6.3/12.6 200 1.0 70 1.55 - 180 2.1
 WE396Aのヒータ電流は 0.3 Aだから、合計1.2A喰うことになる。
2011.11.15


 ±100Vレギュレータは何とか既存のものを使える。-100Vもありあわせのパーツで以前に作り置きしたものがあった。こうなると電圧が降下し続ける乾電池よりもじっくりと調整などに時間を費やせるトランス式電源の方が良い。あとは、+12Vと-4.8Vをどうにかすれば良いのだが、ここの電流こそ知れたものだろうから、乾電池で足りるだろうが、今回のレギュレータは随分とシンプルだから、パーツさえ探せば作ったほうが後々何かと都合が良いのかも。
 中央は、FA部も載せた今回のプリアンプだ。
EQとFAが載った基板
なお、EQ部の500Ω半固定VRの配置(向き)を45度右に回した。
2011.11.17

+12Vと-4.8Vレギュレータ
 あまりにもシンプルなのでパーツを載せているうちに完成してしまった。のだが、-4.8Vが7.5Vも出てしまう。+12Vは13.5V位だから22KΩを少し増やせばOKだろう。-4.8Vは47KΩに20KΩ増やしてもそんなに変わらない。しかも15Vの入力では6.5V、60Vの入力で7.5Vというように変化してしまう。こんなにも簡単なのにつまづいてしまった。

217 12Vと4.8Vレギュレータ

 -4.8Vの回路の定数等におかしなところがあるのか、試しに47KΩを22KΩに、3.2Vツェナーを6.2Vツェナーに替えた。つまり、-12V仕様にしてみたら、-13.5Vの出力があるから、回路は正常に動作している。ただし、12Vにするには22KΩを30KΩにしなければならない。

HZ3C2-E
・パッケージ  DO-35
・許容損失  500mW
・ツェナー電圧/公称電圧  3.2V(min)~3.4V(max)
・ツェナー電圧/Iz  5mA
・動作抵抗(max)  100Ω
・動作抵抗Iz  5mA
217- -4.8Vパターン 


 結局、-4.8V基板のツェナーは2ヶ所とも3.2Vのものとする。47KΩを68KΩにすることで-4.8V出力となる。それにしても抵抗値等がMJ誌(記事)のとおりにならずバラツキがあるものだ?。


217 +12v4.8vREG回路図 訂正したところを今一度検証必要回路図はMJ2011.12月より引用
 ※(確か、乾電池による入力100Vのテストはしたはずだが、今回の基板に関しては、なんだかトラブルが予測される。もう少しメモをしっかりしないと後日の参考にならない。)

(+12Vと-4.8Vレギュレータに関しては、今一度、検証してみるので、上記データは保留にしておきたい。2011.12.15)
2011.11.19
いよいよ組み立て
 というか、基板間の配線ということになるのだが。
トランスは、現用のモノーラル真空管プリアンプのものを拝借。つまり、このアンプはモノーラル専用のプリアンプに仕立てようと考えている。
 モノーラルカートリッジはDL-102で3mVの高出力だから、如何にしてゲインを抑えるのか。No.154 WE310Aモノーラル真空管プリアンプのときもそのための工夫があったことを思い出した。音のエジソン「スピリッツ」(Spirit)高出力タイプも3.7mVだから何らかの工夫が必要だ。
2011.11.22

レール方式による基板の固定
基板のレール方式による固定
左のスペースはステレオに発展させる場合の布石。入力端子も穴だけ見える。
何か、鉄道のレールと枕木のようには見えないか。名前の由来でもある。

基板のレール方式 その構造体
このレール方式で基板を組むと、この状態で基板間の配線が可能となる。

基板のレール方式 その構造体 基板裏
+12V-4.8V基板からの配線は未了。L金具が配線に触るところは□や△のカットをしてある。

基板のレール方式 固定部分
基板との隙間はのL金具の高さで調整する。あるいは、スペーサーを入れて高さを稼ぐ。今回は2497.2511等の同軸ケーブルの使用がないため、これくらいの隙間で配線出来る。
ネジ受け(雌ネジ)は、タップによるネジを切ってある。

基板のレール方式 固定部分のスペーサによる嵩上げ
スペーサーの長さでレールとの間を空けられ、2497同軸も楽に配線できる。

基板のレール方式 固定部分の詳細
L金具の詳細 何れもL型アルミはホームセンターにあるもの。アルミ材の厚みが足りないようだが、組み立てて固定すれば問題ないと思う。何よりも加工が苦手なので・・・。

 数日前、愛知の方からメールがあり、
『No.217のラインアンプを組んで試聴したが、音は好みがあるので評価は難しい所だが、歴代最高レベルではないか』
との内容であり、既に本アンプの一端を聴いておられる方がいるんだと、その手早さに感慨深い思いをした。
 当の私は、ダイエイ電線20芯がなくなったので、他のパーツ(AT-1S、ニッコーム5.6Ω・・・)もあわせて注文したところで、製作プロセスを楽しみたい。経験上からも慌てるとロクなことはない。

217-396Aheater
取り敢えず、396Aのエージングをしよう。意外とヒータが明るい。WE310Aだと点いているのかどうかも暗いところでなければ確認できないのとは大違いだ。球のピンは半分しか挿していないので球が傾いているな~
2011.11.25

休憩

'94 3  132  真空管~FETハイブリッドDCプリアンプの出力段基板数枚からパーツ取りをした。見たとおりパーツが出たが、キャンはC959。足は短いが何かのドライブ段に使おう。



2011.11.29

ダイエイ電線20芯等パーツが到着 製作の続きにとりかかろう

面白い線材が見つかった。テフロン何とかというシールド線だが、芯線が何と19本撚線である。ほどいていくと、中心は7本撚線だ。
面白い線材が見つかった。テフロン何とかというシールド線だが、芯線が何と19本撚線である。ほどいていくと、中心は7本撚線だ。

一番下は、金田式19本撚線。その上が上から2番目の芯線部。
一番下は、金田式19本撚線。その上が上から2番目の芯線部。

-100Vだけでも新方式のレギュレータを作ろう。従来式のものもあるが、シンプルで作りやすそうだから、と思ってパターンを考えていると出来てしまった。
-100Vだけでも新方式のレギュレータを作ろう。
217- -100vREGエミッタの矢印は自己流方向表示成り(2011.12.10追加)
2011.12.04

+12Vと-4.8Vレギュレータが壊れた。
乾電池による入力100Vのテストはしたはずだが、100Vレギュレータを繋いでいるうちに調子が悪くなった。当初から、100Vのの入力は入出力差が大きいため気乗りはしなかったのだが。
特に簡易なものにする必要もないなら、実績のあるNo.216で発表された+7.2Vと-4.8Vレギュレータを+12Vと-4.8Vにしたほうが良いのかも?。ただし、入力は25V前後の電源を別に用意する必要がある。
なお、当然のことながら、この時点では電源周りのみの調整での出来事で、アンプ部への結線はしていない。また、アンプ部もEQ、FAとを個別にテストして良ければ相互に繋ぐようにしている。

217-12Vレギュレータ基板
                                        基板図はMJ2011.11月より引用

上図は、改良前のタイプに変更する場合。なお、改良タイプでも出力電圧は同様となる。
23V入力で13Vの出力電圧となる。16KΩを18KΩにすると丁度良く12Vとなった。

2011.12.06

 不明
だが、出力にOS-CONの耐圧25Vを超える電圧が出たことは違いない。やっかいなのは、その場合OS-CONはショート状態になる。10μFで2.5Ω、47μFで5Ω程度の導通が出るため、レギュレータの渦電流のため電流検出抵抗は燃えてしまう。そのOS-CONをバラバラにしたが普通のコンデンサとは違うな。金田先生もDAコンバータの記事でショートのことを記している。
シンプルレギュレータが壊れた道連れに従来式-100Vのレギュレータも壊れた。丁度、シンブルな-100Vレギュレータが作りたてだから、これを回した。どうも最近はトラブルが多いな。
OS-CONをバラバラにしたが普通のコンデンサとは違うな。

No.216で発表された+7.2Vと-4.8Vレギュレータを+12Vと-4.8Vにした。このレギュレータはNo.215プリに使用しているので安心だ。
      No.216で発表され<FONT color="#000000">た+7.2Vと-4.8Vレギュレータを+12Vと-4.8Vにした。</FONT>

OS-CONのリップル除去作用はNo.215プリでも述べたが、今回も普通のケミコンと比較したが、その効果は顕著である。
オシロスコープの5mvレンジで、出力側の47μFを見ると
 普通のケミコンは目盛の半分強のリップル
 OS-CONは目盛の10分の1程度だ
入力側の10μFはあまり変わらないが、これは目測であり音を聴いての比較ではないから肝心なことは言及できない。


ところで肝心の電源部はモノーラル真空管プリアンプの電源部に同居させた。
 +100V部 モノーラル真空管プリアンプの+104Vで真空管タイプ
 -100V部 No.217で発表のシンプル型(写真のプリントパターンで正常に動作)
 +12Vと-4.8V部 ±17VDC汎用トランス
 +100と-100VREGは統一が図れていないが、とりあえずであり、後日考える。
 なお、整流後の高圧は、+131V、-134Vとなっている。
217-真空管プリの電源はモノーラル用を拝借だ。
2012.01月号で後編も発表になったようだ。こちらの地域は12か13日でないと見れないのが不便だ。しかも最近は購読していないから、図書室での閲覧にとどまるが、図書室で毎月入れてくれるお陰で大変助かっており感謝だ。
パターンの見直しもしなければならない。レギュレータ電源部で思わぬトラブルに見舞われたこともあり何とか一発で動かしたいものだ。そのためには、少し冷却期間を置いてみる必要がある。

2011.12.10
手元に痛々し気なレギュレータがある。No.217発表の+12V、-4.8VとNo.141真空管+バイポーラー ハイブリッドDCプリアンプの頃の+95V回路を-100に変更したレギュレータだ。もう虎の子は使わない。山ほど転がっているモトローラではない2N3055(ST)とMJ2955(UTO)の出番とする。

こんな感じだ。
しかし、コレクタ・エミッタ間電圧60Vだから、入力±50V程度の電源を用意する必要がある。テスト的に使ってみるので何か適当に用意する。

【仕様】
パッケージ TO-3
Vceo 60V
Ic 15A
Pd(Tc=25℃) 115W
hFE 20~70
コンプリメンタリ MJ2955
アンプ用 15Aの電流が流せ、パワーアンプ用として使用可
スイッチング用 飽和電圧が低くくスイッチング用として使用可

昨日は図書室休みのため、今日、図書室でプリン基板を見たが、少し違うところがあるようだ。私のプリントパターンとは大分違う。金田先生の方が合理的だ。
図21EQ基板
 ヒータの430Ω LED用だった(2011.12.15)
 Tr3と繋がるVR配置(今までだと赤だが、今回は珍しい。右回しで抵抗値減で効果は同じ)
  図21EQ基板TR3周り
 +12Vと-4.8Vが逆
図22FA基板
 +12Vと-4.8Vが逆
 +100Vのうち1つは+140、-100Vは-140
 5.6KΩ→5.1KΩ
 3.6KΩ→1.8KΩ
図23.24+-100V基板
 Tr3のCBがショート


 
2011.12.13

ようやく通電する時が来た。
まずは、EQ部からだ。
SAOCもISCも入力のVICも繋がないで、EQ単体でVoを確認する。
5670Wでテストだ。1.8KΩと1KΩ半固定でVoは0V前後となる。ふらつきが多く一定しない。0V前後に合わせてもズレていく。1KΩ半固定の値を測って近い数値の抵抗に置き換えれば良いとのことだから、あまりシビアにならなくとも良いのだろう。
次に、SAOC、ISC、入力のVICを繋いで、ISC500Ω半固定でTr4のエミッター電圧を6Vにした。SAOCの50Ω半固定でEQのVoを0V前後に合わせた。ふらつきがあり、±5mVというところだろうか。記事にある1mV以内には到底おぼつかない。球の安定度も関係無いだろうが、一応調整可能ということが確認できたので、本命の396Aにするが、1.8KΩと1KΩ半固定0Ωにしても調整不能のため、1.8KΩを1.6KΩにして調整範囲となる。目測では1KΩ半固定は300Ω位だ。(後刻実測で240Ω? それなら1.84KΩとなるから理屈が合わない。どこかでミスったな。2011.12.16)

FA部もSAOCを繋がないで、Tr1エミッター2.4KΩを5.1KΩにして、ここも396Aだから1.8KΩを1.6KΩにして調整可能範囲だ。目測では1KΩ半固定は200Ω位だ。こちらは、EQ部よりはスムーズに0V前後となり、ふらつきも少ない。(後刻実測で135Ω こちらは道理。2011.12.16)

次にSAOCを繋なぎ、Tr1エミッターを2.4KΩに戻し、SAOCの50Ω半固定でFAのVoを0V前後に合わる。数mVのドリフトはあるが、これなら使い物になりそうだ。1週間もすれば、球も安定してくるだろう。

この手順は球を変えるたびに行う必要があるから、面倒だ。ソケットにせずとも直ハンダでも良かったかと思ってしまう。

なお、SAOCの効果であるが、No.215に比べるとすこし鈍いような気がするのは私だけだろうか。

案外と簡単に調整できたので、少し、調子抜けだ。
なお、FA部で±140Vというところには、とりあえず±100Vとした。それでもEhkが気になり-100側を24Vのツェナーでヒーター・バイアスをかけてある。(±140Vに繋ぐ段になって忘れることもあるから、事前に対処することが良い。)


項目 2C51/396A 5670W
ヒーター電圧 Eh(V) 6.3 6.3
ヒーター電流 Ih(A) 0.3 0.35
最大定格
プレート電圧 Ep(V) 300 300
プレート損失 Pp(W) 1.5 1.5
プレート電流 Ip(mA) 18 18
ヒータ・カソード耐圧 Ehk(V) 90 90
動作例 特性
プレート電圧 Ep(V) 150 150 150
プレート電流 Ehk(V) 8.2 8.2 8.2
グリッド電圧 Eg(V) -2 - -10
カソード抵抗 Rk(Ω) - 240 240
相互コンダクタンス (mA/V) 5.5 5.5 5.5
増幅率 μ 35 35 35



















                           http://www.geocities.jp/ph7833/dc_amp/157AOCstandard.htm

2012.01MJ記事では、最後の調整として、ISC500Ω半固定でTr4のエミッター電圧を12Vになるようにするとあるが、回路図では+6.02Vだから、6Vとしたが・・・。
FA部終段のIoは、記事の通り5.6mA前後の5.36mAとなった。

使われたデバイスたち
全体通して(含SAOC)
 2SA872A
 2SC1775A
EQ部
 396A 24hエージンク
 ローパスフィルター6.9MΩ+APS0.22μF
 K170V 13.43mAペア (後刻K170BL8.05mAペアに変更)
 J103BL 7.2mA
 K117BL 7.3mA
 位相補正 50pF×2=25pF スチロールコンデンサー
FA部
 396A 24hエージンク
 ローパスフィルター6.85MΩ+APS0.22μF
 K170V 14.16mAペア (後刻K170BL7.58mAペアに変更)
 K117BL 7.3mA
 位相補正 100pF×2=50pF APS
 コントロールVR 20KΩ(A)
VIC
 シェル搭載 K30GR 5.51mA
 調整用 K30GR 5.40mA
 (訳あってK30にした。)
 217-VIC DL-102
 以前ステレオで使用していたため、ケーブルが4色出ている。



ISC500Ω半固定VRが合っていないとEQ出力に80V程度出るがあせらないこと。このVRをゆっくりと回すときちんと合う。





MJ記事では±140Vとあるが、本アンプ電源は+131V、-134Vなので39Vか47Vのツェナーが良いかもしれないが、今のところ±100Vのままで±140Vとする予定は無い。(2011.12.29)









































VIC採用の2SK30

2011.12.14
   

このような暫定システムによる音出しとなった。
 

テスト専用のシステムで出てきた音に驚くばかりである。この程度のシステムでもしっかりと聴くに耐えるからである。音の表現は人様々だから詳しく伝えられないが、The Broadway Bits (踊り子)A面1曲目「It's All Right With Me (from "Can-Can") / 私は御満足」のレコードの出だしは、お気に入りで何かあれば聴くことにしていることは以前にも述べた。出だしの迫力、ベースのブーンブーンという唸り、ドラムの小気味よさ、このスピーカーからである。

メインシステムでどう豹変するか期待が持てるし、これからの金田アンプの主軸となるアンプには違いないという確信をした。
2SK30AをVICに採用したことは、出力電圧の大きいDL-102には絶妙にマッチしている。No.215でテストした時にDL-102には2SK30Aを使おうと決めていた。DL-102は、EMTのOFD25の影に隠れていたが、これでようやく陽の目を見れた。
この電流伝送プリアンプはカートリッジの救世主になるかも。もう、効果なカートリッジを買わずしても済む。そんなお金をかけるのならば、電流伝送プリアンプを作ろう。

モノーラル専用プリアンプとしたい気持ちで作ったが、ステレオ用への発展性はもちろん残してある。EQ・FA基板をもう一枚作れば良いのだから。

なお、 VIC調整用はK30GR 5.40mAだったため、シェル搭載 K30GR 5.51mAにした場合、EQ部Tr3の2SJ103に繋がる500Ω半固定を少し右に回さないと、調整値6Vにならない。これは、No.215と同じ傾向である。(目視で150Ω程度の回転角だ)
 

システム構成
 DL-102
 ボース301
 No.130 ドレインフォロワー出力 オールFET DCパワーアンプ
 DENON DP-3000
 グレース540

電源部はモノーラル真空管プリアンプの電源部に同居させたので、タイマー搭載済みのため、SWonの1分程度ヒーター通電後に+12Vと-4.8V以外の電源つまり±100VがONする。この高圧電源がONした時点では、7~8百mVのオフセット電圧が発生して、その後、30秒程度で±1~2mVに安定する。発表の電源回路では、SWonと共にヒータと高圧等の電源が一緒に掛かることになり、ヒーターのみの通電時間が無いのが気になるが。。。±100Vのレギュレータが真空管式なら丁度30秒程度で高圧がonになるから・・・しかし、今回はTRのレギュレータだから、理解に苦しむ。
なお、SWoff時はmax2V少しまでDCオフセットが発生する。
また、+12Vと-4.8Vはいつ印加しているかというと、SWonと同時である。つまり、SAOCのペアFETに少しでも早く通電し、両方の特性を揃えておきたいからだ。まあ、気持ちの問題かも知れない。

メインシステムでのヒヤリング結果は近くレポートする。ただ、能率の良いスピーカーのため、+12Vと-4.8Vレギュレータの源は汎用トランスから引いているので、今でも少し気になるリップルノイズがある。このリップルがもっと大きく出るはずだから、これを解決するために、また、±100Vから引き直すかと思うと・・・。少しトラウマ。
+12Vと-4.8Vを電池で駆動しても良いと思う。計測の結果次の消費電流となるからだ。
 +12V 16.1mA
 -4.8V 3.6mA 
それぞれ基板1枚当たりでモノーラルの場合だ。
 
電池で駆動したら、リップルノイズはやはり消えた。気を取り直して、+12Vと-4.8Vレギュレータシンプルタイプに再挑戦。+12Vは何とかなりそうだが、-4.8Vは-7V以上も出て使えない。もう一度、はじめから組み直すか、+12Vと-4.8Vレギュレータのと汎用トランスの間に317レギュレータ等で緩衝するかだ。
真空管にもかかわらずヒーターを余熱しないとは随分無茶な?これでは、SWon直後は、オフセットDCは100V程度は出ないか?










2011.12.15


どうせ作り直すならと、MJ記事のプリントパターンで組み直すも、当初と同様に-4.8Vが-7.5Vも出てしまう。固執したが諦めるか。47KΩに20KΩ増やしてもそんなに変わらないことも当初と同様。
コレクタ・エミッタ間電圧60Vに気をつけて使えば何とかなりそうだが、、、

217 -4.8V基板作り直し? 先日、愛知の方からメールをいただいたが、同じく以下の趣旨のメールをいただいた。「+12Vと-4.8Vの各Tr2のエミッター抵抗値は、実測記入されている電圧値が正しいとすると、Tr2はいずれ損失オーバーで昇天してしまいそうですね。±100Vレギュレーターや過去のレギュレーターとの整合性を考えると抵抗値が一桁違っているような…」-4.8V基板作り直し?

左1号機(自己パターン) 右2号機(MJ記事パターン) 若干配置が異なっている。
高圧のコンデンサーは、MPPポリエステル.フィルムコンデンサ0.1μF630V@315

右が少しせせこましい。





先日、愛知の方から本アンプのライン部を作ったとメールをいただいたが、同じく以下の趣旨のメールをいただいた。「+12Vと-4.8Vの各Tr2のエミッター抵抗値は、実測記入されている電圧値が正しいとすると、Tr2はいずれ損失オーバーで昇天してしまいそうですね。±100Vレギュレーターや過去のレギュレーターとの整合性を考えると抵抗値が一桁違っているような…」という内容のものだ。
何の気なしにTr損失までは考えずに回路図からパターンを起こすことに集中して、あとはバタバタと組んでしまったが・・・、それが失敗だった?

2011.12.18


+12Vと-4.8Vを電池で駆動したら、リップルノイズは消えたので、ここのレギュレータは2段必要ということか。それ以前に、汎用トランスを使っているということも原因するのだが、トランス→簡易な3端子レギュレータ→+12Vと-4.8Vレギュレータという経路で決めた。
①7812と7912の3端子で実験するもレギュレータノイズが多くて使えない。
②LM317とLM337で+18V、-12Vを+12Vと-4.8Vレギュレータへ繋ぐとリップルノイズは消えた。(これらは、優秀なレギュレータだと思う。)

217-317REG


LM317T 足ピン配置

     LM337 足ピン配置

LM337 足ピン配置
今回は、out側にパスコンは入れてない。数センチの距離で+12Vと-4.8Vレギュレータに繋がっているからだ。
-4.8VはLM337を使用。


そろそろ、↓メインシステムでヒャリングしよう。

パワーアンプ No.192オールFETプリメインアンプのメイン部×3マルチ
金田式3wayCHデバイダー 
5100pF×2と1500pFで1.5KHz・10.6KHzのクロスオーバー周波数

スピーカー アルテック604E
 低域 元々のウーファー 磁束密度13,000gauss
 中域 元々の中高域ホーン 磁束密度15,500gauss
 
高域 ゴトウSG-16TT(110dB)磁束密度24,000gauss 推奨クロスオーバー周波数5~6kHz
DENON DP-3000+グレース540


やっと暇ができ、少し実験も出来そうだ、-4.8Vについても固執しよう。



















2011.12.20

-4.8Vに限ったことではないが、+12Vも同様なのだが、電圧差(TR損失)が気にはなっていたのだが、当初のものでは、TR2の損失は1.61W!!。これじゃおかしくなるな。
TR2のエミッター抵抗を2.7KΩにしたら、12V基板では電圧調整抵抗22KΩのままで、12.1Vがきちんと出た。-4.8V基板では電圧調整抵抗47KΩのままでは、-4.5V程度なので、39KΩとした。現在可動の実際のプリでは、+12.5Vと-5.0Vにしてある。あとは、電源に組み込んで本シンプルレギュレータとすれば良いのだが、どうも気が進まない。
なお、TR3のコレクター抵抗を2.7KΩにしなければ、TR4のエミッタ・ベース間は0.6V差にならない。300Ωだと、この差は0.1Vも無いのだ。MJの回路図では300Ωでしっかりと0.6V差。何かのシュミレーションソフトみたいだ。
217 +12v4.8vREG回路図 訂正したところを今一度検証必要 
                                     回路図はMJ2011.12月より引用



このアンプを作る場合、特注トランスにしても値段は変わらないだろうから+12Vと-4.8V用の専用巻線を追加して見るのも良いだろうが、このレギュレータは2段必要かどうのテストは未了のため何とも言えない。ただ、現用の汎用トランス式では1段ではリップルは取れなかった。その場合、今回実験のように+12V・-4.8Vレギュレータの前にLM317・337等による緩衝レギュレータを置くのも手だと思う。そして、そのレギュレータで入力電圧を20V程度に落とすと、入力パスコンに25V耐圧のOSコン47μFを使えるようになる。No.216で発表された+7.2Vと-4.8Vレギュレータを+12Vと-4.8Vにして、LM317で+18V、LM337で-12Vを入力している。
入力パスコンに25V耐圧のOSコン47μFを使えるメリットは、リップル除去効果に期待するものだが、出力側のOSコンに比べるとそうでもないから、今回の場合0.1μF100V耐圧のAPS等も使える。

特に、+12Vと-4.8Vにこだわるのは、MJ記事通りで使用していて、何らかのトラブルで、出力が±100Vにならないとも限らない。それに伴うカートリッジ、SAOC等破滅状態やパワーアンプ、スピーカーへの波及を考えると恐ろしい限りである。その点、別電源仕様では、+18Vと-12Vだから、そのまま印加してもなんとか良いだろう。

MJ3月号で左の抵抗値の訂正記事が出た予想通り2.7KΩ。同じ訂正なのに「間違い」と「誤り」の使い分けに意味があるのか?MJ編集子さん (2012.2.18)








































2011.12.23


少し色々なことが重なって、遅れ気味だったが、ようやく音出しが出来た。①DL-102は、②EMTのOFD25を超えられるかが焦点だった。
残念ながら、現時点では、②EMTのOFD25とNo.154真空管モノーラルアンプに軍配が上がった。今後、エージングと緒改善でどこまで肉薄し、超えることが出来るか楽しみにしたい。
本アンプとDL-102の組み合わせは、どちらかというと、音のエジソン「スピリッツ」(Spirit)高出力タイプに似ている音の傾向だ。つまり、少し高域に寄っている。淡麗。

SAOCの5.6MΩが良いものが見つからない、分からないという声も聞くが、ニッコームの560KΩにしたら、コンデンサーは2.2μFにすれば同様の定数が実現できる。音については試していないので何とも言えないが・・・その昔、真空管プリのAOCは皆このタイプだったのだから。
910KΩなら、1.35μFで釣り合う。

 
2011.12.25

今回のヒヤリングも前回同様の以下の比較となる。日を変えて気分を変えて・・・。
  パワーアンプは、2011.12.20のパワーアンプだ。
  
 ①DL-102+No.217  DENON DP-3000 付属のアーム
 ②EMTのOFD25+No.154 DENON DP-3000 グレース540
駄目だ、①は②を超えられない。音楽のノリが悪い。
しかし、①は始めから不利だったのに気づく。AT-666未装着である。レコードをAT-666に載せると、ほぼ同等(同レベル)の音になるが、超えなければ意味がないのである。OFD25はある程度大雑把だが、音楽をよく理解しているカートリッジだ。もしかすると、EMTのクセかも知れないが、音楽にほど良い雰囲気を醸し出す。

 The Broadway Bits (踊り子)
試聴レコードは、この2枚だ。
John Lewis "Grand Encounter"

カートリッジの持つ雰囲気までは、電流伝送プリアンプでも変えられない。きっと、超えられないのは、そこのところだから、いくらエージンクしようとどうしようもない。
こうなったら、
③EMTのOFD25+No.217しかないのだろう。
新たな年に向かって、新たな視点が見えてきた。
しかし、良くここまで頑張ったと褒めてあげたいDL-102。

音とか音楽は個人の好み、趣向の問題だし、自分の耳では比較(聴ける)できるが、他人の耳では比較できない。









































2011.12.30

今日は、音楽とは関係のないpcのクローンディスク作成をして、相当無駄な時間を費やした。Acronis Migrate Easy 7.0を信じてクローンを作るもNG!!。MBRが生成されなくて、xpマシンが起動しない。回復コンソールからMBRを生成しても不可。

HDClone4.1を導入結局HDClone4.1を導入し、何の苦労もなくクローンが出来て起動も可能となった。フリーソフトも凄いものだと感じた。今、こうしてhpを編集できるのもHDCloneのおかげだ。40GBのIDE・HDDを80GBのHDDにクローンしたが、40分位かかった。出来上がりは元と全く同じ40GBを占有する構造となっている。製品版はもっと早いらしい。

MiniTool Partition Wizard Home Editionパーティションが余っていてもったいないので、MiniTool Partition Wizard Home Editionで70GBに簡単に拡張できた。本当にフリーソフトで何でもできる。



ウイルスソフトの起動が遅くてESETに変えたら、起動時間が激減した。
AVG~115sec
ESET~25sec
Solutoによる起動時間 Winxp2012.01.05

Acronis Migrate EasyでWin98seのクローンを作成できたので、XPも可能かと思ったのだが・・・




















2011.12.31&
2012.01.05
 
少し時間にゆとりができると、今までの雑な作業の見直しをしようという気が出てくる。+12Vと-4.8V部をもう少し詰めよう。基板1枚当たりの消費電流は前にも触れた。
 +12V 16.1mA
 -4.8V 3.6mA

このような訳と、入力が18Vと-12VだからTRの損失も少なく放熱板は付加していない。さすれば、制御用TRをC959、A606に替えてみようとは思わないか。

217-レギュレータ緒元

なお、②のレギュレータは調整中に付き、プリアンプへの給電は未了。

②を給電したが、-4.8Vが誤作動するので、本当にこのレギュレータには見放された。時間がいたましいので、No.216のレギュレータにC959、A606を載せてみるか?。なお、②の12Vは問題ないので、給電したところ放熱板は一応付けたが、発熱は殆ど無いから、コンパクトにレギュレータ基板を作るには、良いだろう。
















2012.01.01~02
 
訂正
上の②に次の訂正がある。
17-レギュレータ緒元 訂正

昨日は、悪戦苦闘。正月休み早々にである。-4.8Vの誤作動で見放されたが、リベンジ。諦めが悪い質なのだ。
-4.8Vを給電すると、0Vまで落ちるのだ。付加がかかっていなときは、すましているから質が悪い。結局、TR5が飛んでいたのだった。これを取り替え、ようやく正常に動作しているようだ。しばらくこちらから見放しておこう。
これらの結果、TR損失を訂正した。+12Vは精査しての結果だ。
なお、C959もA606も熱を持たないから放熱対策はいらない。TR3のコレクター抵抗が300Ωでも損失が10倍になる程度だからそれでも問題ない。

2011.12.23にTR4のエミッタ・ベース間は0.6V差にならない。」としたが、TR5を替えると正常になった。-4.8VがTR損失が少し多いのは、電圧差の問題だから、3端子の出力電圧を少し下げると良いのかも知れない。

しかし、A872A・C1775AのTRの損失は300mWとなっていたはずだ。±100V基板では20~40mWも喰っているから、今回のような低圧で電源供給タイプだと、しかもトランスだから、当初の300Ωでも全く問題はない・・・。石も少しは熱くならんと良い音が出ないとやら。
石ではなくて、自分が熱くなっていたようだ。年だと柔軟性がなくなるなーあ。しみじみ。


成功するまでやるから失敗はないとか?



クール・ストラッティン











2012.01.03
 
上の②に次の修正がある。
217-レギュレータ緒元 訂正2

これで、音を聴いてみよう。
ジョン・ルイスのピアノが綺麗だ。John Lewis "Grand Encounter"
The Broadway Bits (踊り子)の音の張り出しも十分だ。かえって、No.217レギュレータにC959、A606を載せた方が音には艶があるな。

金田アンプ 217 オール反転増幅シングルアンプ構成、ダイオード整流電源採用 真空管電流伝送プリアンプ完成
一応、これで完成としよう。右のNo.216型レギュレータは使っていない。その右の少し顔を出しているのは、3端子レギュレータ。+18Vと-12Vを担当している。
左のNo.217型レギュレータが動いている。+12VのA606に放熱器を付けているが無くても良い。±100入力対応のための残骸、入力パスコンはMPPポリエステル.フィルムコンデンサ0.1μF630Vにしたままになっているが、10μF25VOSコンに取り替えよう。

+12V-4.8Vを1段レギュレータにしたテストはしていないが、そのうち試してみたい。最後は、No.216型レギュレータを1段目に、No.217型レギュレータを2段目にして見ると音にも良いだろうから、そんな楽しみも残してある。

金田アンプ 217 オール反転増幅シングルアンプ構成、ダイオード整流電源採用 真空管電流伝送プリアンプ完成裏面
裏はひどいことになってる。白く細い信号線はジュンフロンPTEFテフロン材の19芯を使った。

写真で見て判明、+12Vの出力10μFOSコンが付いてない。これのリップル除去効果は絶大なものがある。






























2012.01.04
 
昨日、聴こうとした時だが、ハムが出た。その日は、黄色のジャンパーでハムは止まったので、そのまま音楽を聴いていた。音は 2011.12.30と変わらない。なお、黄色のジャンパーは図以外の左の電源のアースに落としてもハムは止まった。

その後、配線の見直しを行い、黒線は当初のグランド配線だが、×水色に変えてハムは嘘のようにおさまった。

217-グランド配線

驚きが・・・
どうしたことだろう。グランドの配線を変えただけなのだが、音が変わったのだ。さらに、EQ部、FA部ともDCオフセット電圧の変動が小幅になったではないか。まさか、この日限りの出来事でないことを祈りながら、SWoff。
DCオフセット電圧の変動が少ないと音も良くなる。豹変したといえば大げさかも知れないが、細かい表現に深みが増してドキッとする場面が出てくる。このような表現がこのレコードに入っていたのか。


2012.01.06

 
TR1.2の損失が気になったが、235と534mWで中くらいに熱い。FA部も似たような損失だ。気なっているのは、SAOC-Zの-280mV。記事では、+97.1mVとある。
なお、TR2に安心のため、放熱板をつけた。


217-12月号 図6
                                 回路図はMJ2011.12月より引用

2012.01MJ記事では、最後の調整として、ISC500Ω半固定でTr4のエミッター電圧を12Vになるようにするとあることと関係は無いだろうが、SAOC-Zの-280mVとの因果関係が気になる。いずれにしてもISC500Ω半固定でTr4のエミッター電圧を12Vにするとオフセット電圧が発生するし、SAOC-Zの電圧は+97.1mVにはならない。-280mVのままである。まだどこか調整箇所が・・・。

 以下はMJ記事等のVICドレイン電圧
No. MJ記事SAOC mV ph7製作 mV ph7製作入力OPEN  V
215 0 1.6 6.7
217 97.1 -304.0 12
218 46.2 143.0 1.7
227 231.2 製作なし  
※ ph7製作の方がMJ記事SAOCより3倍であり、気になるところだ!が、No.227では0.2Vを超えている。なお、No.217は当初の計測時は-280mVだったが、その後の計測で-314mVとなった。


2012.01.07

 
山形米沢市の方からメールです。2012.5.12

今回(NO217)も電源部あたりでトラブル続出でようやく調整の段階にたどり着きました。フラットアンプ部はDC 出力を±1mV ぐらいに調整できました。ところがイコライザー部の調整がうまくいきません。
初めに±100Vを繋ぎ(+12V 4,8Vは繋がない)イコライザー IVC の出力DC 電圧V0を測る。初段のカソード抵抗Rk1,8kΩ+1kΩVR)で出力電圧を0Vにすれば良いのだと思う。LRとで少し違いますが、L 1.2kΩ+51ΩR 1.0kΩ+120Ωでほぼ0V になりました。次に+12V,4.8V,ジャンパー、カートリッチVIC,などを繋ぎ、電源SW ON します、Vo60Vぐらい出でいます。次に SAOC Tr4のエミッターをVR500Ωで6Vぐらいに調整し出力は0Vになります。(テスターのレンジ12V正確に調整する為テスターのレンジを3Vにします(ほぼ0V)次にテスターのレンジを120mVにして測定。ところが、このレンジでは激しく針が上下し振り切れます。
発振状態です。3Vのレンジで再観測すると±200mVぐらいの範囲で時々変動。L,R両方とも同じ症状です。ちなみにカートリッジVIC にはK97を使用(Idss9mA L,R共)J103BL Idss L,R共に9.9mA  真空管はWE396A 他のパーツ類はほぼ100%指定の物を使用しています。
どの辺に問題があるのか、わかりません。何かヒントのようなものでもかまいません。

とのことです。
本ページ(2011.12.14)で触れていますが、ここの部分は結構アバウトでしょう。ここの電圧を0VにしておくことはできないほどSAOCが活躍しています。


2012.05.13

 
DL-102が断線した。のだが、身に覚えがないのだ。というか、たまには旧アンプ群を聴きたくて、WE310Aモノーラルプリへケーブル配線替えをし、別のカートリッジで少し過ごした位なのだ。結果、なんとなく張り合いの無い音に飽きて、No.217プリアンプに戻したところ、DC電圧が異常で、原因不明に陥りとりあえずは、VIC調整用5.40mAの2SK30A-GRを入力ピンジャックにセットして見ると何事も無かったかのような振る舞い。 VICシェル搭載は5.51mAの2SK30A-GRだから個体の特性にて測定ポイントの電圧に多少のズレはあるものの使用可能範囲に収まる。あとは、DL-102の断線を疑うのだが、運悪く的中した。予備のDL-102は無いのである。
針交換で安くて18千円、新品で24千円くらいかな(価格コム調べ)、ところによっては新品でも21千円くらいでありそうだ。
2013.10.1からでしたかカートリッジの価格改定があったばかりだ。

カートリッジ本体価格】
DL-102     20,000円→28,350円    up 8,350円
DL-103    26,000円    36,750円    10,750円
DL-103R    33,000円    44,100円    11,100円
【カートリッジ針交換価格】
DL-102    13,000円    18,480円    5,480円
DL-103    16,900円    23,940円    7,140円
DL-103R    21,500円    28,660円    7,160円

オーディオテクニカ ATMONO3 というカートリッジも気になる。高いものは要らないから・・・というか、電流伝送方式の金田アンプで安くてもどう鳴るかに興味がある。人生とにかく比較で成り立つから。
ATMONO3 再生周波数帯域:20~20,000Hz 
出力電圧:1.2mV 
針圧:2.0g標準
インピーダンス:40Ω
質量:6.8g 
ATMONO3 針交換:\9,000
ただし、ATMONO3にすると、2SK30A-GRでは出力電圧が足りないかも知れないな。DL-102は3mvとMM並だ。

         DL-103R     DL-103      DL-102
出力電圧        0.25mV      0.3mV       3mV
再生周波数  20Hz~45kHz 20Hz~45kHz 50Hz~10kHz
インピーダンス    14Ω         40Ω          240Ω
針先          16.5ミクロン丸針  16.5ミクロン丸針 17ミクロン丸針
針圧            2.5±0.3g     2.5±0.3g     3±1g
コンプライアンス  5×10-6cm/dyne  〃     -     
質量             8.5g       8.5g        13g
針交換        28,660円     23,940円      18,480円

OFD25の手持ちはあるが、電流伝送に使いたくはない。

 
2013.11.09

なんとも不思議な話をすることになってしまった。あれほど、断線を確証したDL-102が生き返った?一体全体どういうことかとっさに理解できなかった。これは余計な出費をしなくとも良いとほくそ笑む・・・と、2か月近く経過して、また同様の症状に陥る。出たり消えたりするのが一番嫌な現象。
暮れも押し迫って、おかしな現象が出てくる。少しゆるりとしたいものだ。
この原因は別項参照
2013.12.30

No.221ではSAOCの電源入力に下図のようにパスコンを入れている。これは試していないが、機会があれば付加したい。
思い当たる節がある。以前からハムが少し気になっていた。-4.8Vに少し容量を持たすとハムが止まる。 手で触れても止まる。50cm位の導線をVIC入力プラグに一巻し、ぶら下げて置いてあるが、ここには-4.8Vが出ているから、おかしなところとショートさせられない。



2014.01.21
 

とあるヤフオク
が目に止まる


DCアンプシリーズNO,217金田式真空管電流伝送DCプリアンプ
「昔のオール真空管DCプリの方が自分に合っているので、出品することにしました。」という内容だ
しっかりとした作りとトランス内蔵タイプで北海道からの出品
わたしは別の意味でこのアンプは聴かないでいる
モノーラルなので特殊といえば特殊かも
宝の持ち腐れ?

これに触発されて昔のオール真空管DCプリを電流伝送ケーブルでNo.251ミキシングIVCに繋ぎ試聴した
やはりカップリングコンデンサーが邪魔していてNo.221プリにはかなわない
なお電流伝送ケーブルには1KΩスケルトンと@42の金属皮膜抵抗で比較したがここはスケルトンの方が音が良い 

No.221プリと比較しなければNo.251ミキシングIVCの力強さも相まって昔のオール真空管DCプリもまだまだ生き残れる
いずれにしてもこんなところでもNo.251ミキシングIVCの縁の下の力持ち的威力が発揮された

昔のプリはゼロまでゲインが絞れないのが玉にキズなのだがNo.251ミキシングIVCのおかげで使い勝手がすこぶる良くなる
これは作らない手は無いと思うから計画では2SK214を投入したものをコンパクトにまとめてプリに内蔵するのもどうかと考えている



2018.08.06