No.140 6C33C−B真空管DCパワーアンプ製作記 6C33C-Bバナー (C) Copyright 2001.ph7 All Rights Reserved

6C33CB真空管パワーアンプ写真

 真空管のように
 中が透けて見える
 そして暖かい
 灯のともる 21世紀になってほしい
 そのような願いをこめて
 2001年の年賀状には
 6C33C-Bが登場した
   *真空管 =( 0.000001mmHg 程度の真空)

 初めて真空管アンプを作ったのはトリオのキットで、かれこれ30年も前のことでして、その前には皆さんと同じラジオ少年の頃もあり、5級スーパーを組立てたり壊したりの繰り返しであった。球はそれきりで、その後はアマチュア無線の○○タンスの世界でコイルやICの感電とは縁のない世界を20年も過ごしたものだから、真空管の高圧電源はアレルギー化していた。まして、それを組立てる等言語道断である。

 多くの時間が経過したそんなある日、ひょんなこと(いつだったでしょう)から金田式DCアンプの魅惑的な音のイメージによって、長い長いタイムトンネルの世界へと入り込むこととなる。(トンネルの良いところは必ず出口があり、そして明るいという事だ。)
 このアンプの音を聴いたのは製作試聴会の時だ。ただ、聴いたのは5分位だったか。バチッと左側のスピーカー(JBL4344)から音がして、私の好きなティクファイブの音楽は聞えなくなった。始めはFET(J117)の損傷かと思っていたが、最終的には6C33C−Bの1本が内部で損傷していた。(その時は分からなかったが、あれはきっとヒューズの溶解だと思う。原因不明だか、1A以上の電流が流れたものと想像する。なお、4344に影響はなし。)
 「こんなこともあるのかなーあ?。特性が揃っていなくても取り敢えず使おう。」とオーナーは云っても、6C33C−Bはその頃私の手持ちはなかったので、残念ながらその期待には応えられなかった。
 この時の組合わせとなったプリは噂の真空管式のもので、まさに空前絶後の試聴会となる筈だったが、エージング段階で終了となった。残念。
 しかし、以前の試聴会でも聴いた期待の真空管式プリとの束の間の組合わせの放つ音楽は、ぎっちりと絞った低音、4344の重たく鈍いと思われるコーン紙をも制動する力強さを聴くことができた。(噂の真空管プリとは?初めての製作試聴会の折に、その音楽の素晴らしさに、レコードが終わったと同時に参会者から自然と拍手が湧いた。あれは感激ものだったと今、振り返って見ても記憶が生々しく蘇える。)

 こうなるとこのアンプを作るしかないと思うのは当然の成り行きで、こつこつとパーツ集め(リスト参照)をして行く訳で、一番の関心は球でありアマチュア無銭家にはお金との格闘だ。安くて良いものということに行き着くのは当然の成り行き。
 当初は10本(3つ角[つの])を購入し、特性のあったもの4本を使い製作したのが写真のもので、その後、9本入の木箱を3箱(2つ角)購入し、ストックしてあったのが、2号機として製作したもので写真2だ。2号機は仲間の餞別(北海道から東京へ異動)としたので手許にはない。
 2号機については、その餞別仲間所有の超有名メーカーのアンプと比較したが、言わずもがな・・・。私たちにとっては、まったくレベルが違うアンプとの感想。(当然、金田アンプが好きだ。)
 この仲間は、金田式DCアンプとの出会が私を不幸にしたと嘆くのである。仲間曰く「倍倍理論でメーカーのアンプを買っては、その僅かなレベルアップの投資効果に納得して、次の買物に夢を膨らませるのである。」 が、その夢がもう無くなった。「5倍理論にまで発展しても劣るとも勝らない?メーカーアンプだ!。」と、メーカーの上を行く音の新鮮さ、躍動感を手作りできることは比類ないものだ。特に、アマチュア無線の世界では、メーカー製品を越えることは不可能である。
 私は、この仲間に悪いことをしたとも思ったが、なにより好みの納得する音で毎日好きなレコードを聴ければ、残り少ない寿命?の為にもよろしいのではないかと。。。
(結局は趣味の世界、好きか嫌いかで、良いか悪いかではない。同じ場面にいたらきっと「きつ過ぎる音だ。」とおっしゃる方もいることも重々知っている。)
 問題は、この球の持っている音性であるが、回路構成は初段がK30で終段だけ球の仕様なのだが、出てくる音は大変なもので、一度聴くと元へは戻れないという代物。初段も球という記事もあるが、安定度を気にして常時監視メーターと睨めっこという精神的拘束は免れないと思う。5755は安定している球だから心配は無いとは思うが・・・、苦労や手間を惜しまないところが楽しみになればもう金田病。
 2号機は数人の仲間うちの貸出用にと製作したもので、1人目のN氏宅オーディオルームで1年と言う長期間居座ることとなる。「もう手放せない。」とか、そこに前述の餞別の件が舞込んできて、残念ながら本当に火の消えたオーディオルームになったとかでしきりに嘆く嘆く。
 このアンプは鎮座しているだけでもその部屋に風格が備る。ヒーターに火がともると部屋全体が音楽を聴くに最も良い環境にエージングが施され、音楽が放つほどにスピーカーもエージングが進み、30分を経過する頃には、最高のコンデションとなるのである。アンプの発熱を考慮して、1時間30分から2時間で冷却時間をとることとしている。

N氏の独り言

 6C33C-Bは、完成後20〜40時間の使用を経て満足の行く音にたどり着けるから、初めの音で判断しないことだ。私も「聴いている内に徐々に音が良くなるのが明確に分かった。ジャズは勿論クラシック、果てはロックまでも何ら問題ない。今まで出会ったことのないすばらしい究極のアンプだ。」と語る。(2001.05.11)

 放熱対策についてはカナダパール社の真空管ラジエーターを取り付けて、更にACファンを付ければ効果がある。または、見栄えの問題もあるが、真空管ソケットをシャーシーの上に取り付けると効果は絶大だ。ただ、真空管ラジエーターを取り付けると折角の風貌が台無しになるが、球の表面温度200度を150度まで下げ、寿命を倍に伸ばすとの能書きを見ると採用してしまった。(2001.07.20現在かこれ以前にこのラジエーターは、テクニカルサンヨーでは扱っていないとか。残念。おばちゃん曰く「ゴムが切れるんでクレームが多かった。」私曰く「切れるの当たり前。」こんなことでクレーム付くから入手できなくなるのですね。-2001.07.20-)

 球の選別は、色々な方が述べているが、私はロシアの技術者が推奨している方法で3箱分27本を完了して、いつでもペアとして使えるようにしている。その球を金田明彦先生の記事で述べている方法やアンプ組み込み後の測定(スケルトン抵抗15KΩ両端の電圧測定=通電1分後に)においても、同一の結果を示したので、間違い無いものと考えている。さらに、実際のヒャリングでも良好である。
 2号機は高圧整流ダイオードは指定のもの(1S2711)が入手できず、評判の悪いもの(ERD09−15)としたが、それもどこ吹く風。更にJ72ではなくてJ74というハンディーも背負っているのに出てくる音は最高級。前述の火の消えたという仲間等2人は、この夏(2001.8)に2号機と同様のものを製作する(今はそのトランスだけ)予定となった。

 藁半紙に印刷された6C33C−Bの規格表が、上記のいかにもロシアらしい箱に同梱されていた。

 これは、製作記だから、もっと詳細なレポートも必要かと考えたが、MJの記事のとおりで、2台とも何等トラブルはないので、安心して製作できる真空管アンプと思う。

ph7の独り言
1 この球の他の製作記事では、ほとんどがインラッシュカレントを防ぐ回路となっているが、金田式DCアンプは如何かと思うのは私だけか。
質問「6C33C−Bのアンプの他の著者の記事では、いきなり150Vをかけずにヒーター通電後10秒くらいしてから50V位をケミコンに流し込み2分後位に150VのリレーがONするようにしないと、大容量のケミコンのインラッシュカレント(MJ1995.11号60ページ他)の為、球を破壊するような記述が多く見受けますが、金田アンプでは必要はないものでしょうか。」
答え「2分間ヒーター通電後直ちに160Vをかけても問題ない。この球は軍用で規格にゆとりがあり大変丈夫に作られている。5年間使用している方もいる。」
(これはどうも金田アンプだからとかの設問ではなくて、軍用の丈夫な球と云うことが前提の答えかと思われます。しかし、MJ95/11、P60では出力コンデンサーは2200マイクロが限度であるとも記述されている。なんと金田アンプでは1万マイクロだ。?でも、私も何年も使っているが問題はない。ただ、それらの回路を付加することが、より安心かと思う。〜ただし、自分は施していない。)

2 ヒーターのウォームアップ時間について
質問「ヒーター通電時間は2分と指定されていますが、1分ではどうでしょうか。」
答え 「1分では球の動作が安定していないため、ハム(文句)が多いので2分が良い。1分45秒の頃にその傾向(ハム[文句?])がある。」
(ヒーターとB電圧を同時に印火するとカソードを痛めるので留意。)

3 パーツリストの最後に整流管とヒータートランスが載っているが、高圧のマイナスのみでも整流管にしてはどうかと思ってのこと。2号機にはそのための真空管ソケットも用意しているが未実施。マイナスの片側だけだからバランス悪いか?。

4 モノーラルアンプのため当面片チャンネルだけ製作しようとする方には、HB−40のRコアトランス50.4Vを25.2Vのセンタータップ付きとしてもらう。さらに、ステレオでも片ヒーターのみを使う場合も考慮して見てもメリットある。

5 4オームSPを駆動する方は真空管ではきついので、パラプッシュブルにする。とはいえ、私たちは4オームのスピーカーを駆動している。

6 基板、図15の表側の配置図に8.2kΩが漏れているが、パーツが1つ残るから分かると思い当初はここに書かなかった。(2001.06.12)これは、ジャンパー線の先がアースに落ちるところだ。また、100Ωと3.9kΩをつなぐ配線も漏れている。もうひとつ、TR4のドレインとTR6のソースをつなぐ配線も見えない。入り込んでいるところなので気をつけよう。(最近、うまく動作しないという問い合わせがあるので、もしかしたらと思い書き足した。)

7 テクニカルサンヨーのキットですか。という問い合わせもありますが、山口のおばちゃんは、「パーツセットでっせ・・・」という。私は、テクニカルサンヨーがメインでパーツ集めをしている。わかっていることとは思いますが、そのほうがペア取りをする無駄がなくてよろしいかと思う。私は、同一のパーツを結構買いだめしていて、特性を計りながらペア組をしている。これも楽しみの一つだ。(2001.06.12)

8 球のペア取りは前述のように、スケルトン抵抗15Kオーム両端の電圧測定(バイアス電圧)だ。
 いちばん簡単なのは、金田明彦先生もやっているが、現物合わせという15KΩ両端の電圧測定だ。私の場合は、球4本のここの電圧は50.5〜53.0Vの範囲である。2号機で、47.5〜50.1Vの範囲である。5ボルトの差なら良いとされている。ただ、先生が実際に現物合わせをした方法は、球に流れる電流値の近いものをペアとしていた。(当然、VR2はある球について330mVと一度設定したら動かさないこと。片チャンネルをこのようにペア取り用として使うわけだが、もう片チャンネルにも球は挿入しないとヒーターが灯らない。)(2001.06.12)
 このペア測定の結果を示す。回路はロシアの技術者が推奨している方法であるが、VBは約130Vをかけてみた。

 組  その1(mA)  その2(mA)
 No.1  149       139
   2  129       131
   3  143       133
   4  143       136
   5  145       137
   6  144       136
   7  129       134
   8  137       140
   9  138       140
  10  139       133
  11  145       134
  12  141       131
  13  135       139
  14  134       130
 以上が、その結果だ。この中から同じ数値のものをペアとすれば良い。この場合、バイアス電圧も同様に良い結果となる。(正確には、電流値を調整して130(330)mAに設定し、グリッドに生ずる電圧を測り値の近いものをペアとするというのが、94.12号64ページ図13の測定回路であり、この逆は93.12号67ページ図17だ。)なお、ロシアの技術者推奨回路では構成からみてVBは約130Vをかけてみたから約130mAの電流が流れるはずであるが、球のばらつきにより129〜149mAの幅となった。

 9 金田明彦先生は、オフセット調整VRをケース裏からするようにしており、難儀しているのを見ていた。これには理由があってのことで逆さまにして調整すると元へ戻したときに狂いを生ずるとのことなので、私は上から回せるように基盤の裏にVRを取り付けて、シャーシー表面に調整穴を空けている。FETなので一度、調整するとそうそうずれないかと思うが、後々のことも考慮してのこと。そうこうしているうちにアンプを載せるラックを写真3のようにしたものだから、放熱上も大変良いし仮に下から調整ドライバーを入れるにしても大変やりやすいことになった。

10 ようやく前述の2台のアンプ製作にかかった。まずは、ケース加工だがこれが一番大変だ。しかも2台同時進行というから、私もいままでやったことはない。まてよ、TRシンプルパワーアンプの時は2台を一晩で製作したことがあったっけ。
 パーツの寸法合わせは現物合わせとする。真空管ソケットや基板もそうだ。一番狂いが無くて早いからだ。(2001.07.20)

11
 2SJ72のIdssは12mA以上とされている これは守る必要がある 低いものを使うとバイアスが浅くなってJ72がカットオフする。


[雑談]
 ちょっと寄り道をして、日本酒の話となるが、「耳の良い人は舌も良いと思う。オーディオ談義に花を咲かせる時に日本酒は欠かすことが出来ない。しかも、菊姫、四季桜、上喜元、〆張鶴などのお酒である。」
さらに南部美人、町田酒造、小左衛門、辻善兵衛、陸奥八仙なども良いレベルの酒だ。


真空管ラジェターを装備したアンプ
6C33CB真空管パワーアンプと放熱ラジェター

後日談
 平成13.4.23のことだ、テクニカルサンヨーのおばちゃんに電話して写真のアンプに使用しているトランスであるHB40を2台頼んだところ、「最近は、良い球がないですわー」とのこと。それを聞いて、ああそうなのかと思った。ペアの取れないことを言ったのか、特性が良くないと言ったのかは敢えて聞かなかった。サンヨーのパーツセットに球が付属していないのには理由があったのだ。
 私は、手持ちに3セットは取れると思うが特性も良いものがあるから心配ない。
 「トランスもよう出まへんわ」とのこと。全国で何人が作っているのか少しマイナーすぎて心配と同時に優越感も同居した。

後日ちょっと手直し
 「電源オフ時に以前からこの真空管アンプはオフセット電圧が1ボルトを超えていた。きっと差動アンプにかかるプラス側のコンデンサーに残った電荷が悪さをしているものと思う。電源オフと同時に+47Vを2W抵抗百数十Ω〜数百Ωでアースへ逃がしてあげると直るとは思う。」と、してあるが、−290Vも同様にしなければ、この現象は収まらなかった。そうすると、電源SWに3回路必要になるが、手持ちは無い。仕方なくリレーで切り替えようとACリレーを探したが無い。12Vリレーらしきものならあったので、これを採用することにした。まてよ、12Vの電源はどうする。そうそう、「スピーカー保護回路」のページで述べている意外なもので10V程度電源が実現があった。丁度13V出ていたので早速これを使うことにする。→完璧だ。(シンプルがモットーの金田アンプだから、電源SWの3回路ものを通販で頼む予定。)
 考えてみると、いままで相当横着な状態で使用していたことになる。電源をオフすると、オフセット電圧によりウーハーが、バフーッと0.5cmほど前後する。ああ、生きているなーあ・・・と、もう何年もこれに慣らされていたと思っていたが、やはり心のどこかで気になっていたのだ。同様の諸氏がおられれば、このような症状はないだろうか。「バフーッ」解消の仲間となろうと思うのだが・・・如何。(2001.09.22)
 実験では完璧で、快調のきざしもあったが、実際にスピーカーを繋ぎ、レコードを聴き終わったので、緊張して電源SWを切る。(入れるときに緊張ということはあるが、今回は逆である。)パフ-ッがとまらない以前よりひどくなる。(2001.09.23)
 金田明彦先生なら「ケミコンの電荷を同時にアースに逃がしているように見えるが、わずかの差がチャッタリングとして現れている。±160Vのプラスとマイナスを数百Ωから1KΩでショートしては如何。」→なるほど。
 私曰く「いっそのこと、スピーカー端子のプラス側を電源オフと同時に0.22Ωを介して、アースへ落としては?」→開いた口が閉まらなくなった。さてさて、実験が始まる。アースへいきなり落とすも、0.22Ωを介するも一緒だと思うが、そこはおまじないである?。→成功!成功!。つまり、+47Vと−290Vをアースへ落とすために繋いでいた配線をスピーカー端子に変更しただけだ。(2001.09.26)

札幌へ出かけたついでに梅沢無線に寄った(3回路電源SWを買うためだ)
 しばらくして、±160Vを電源オフと同時に680Ω(2Wスケルトン)を介して、アースへ落とすことにした。この位の抵抗が無理が無くてちょうど良いだろうと思う。電圧を監視していると、フワーツという感じで電荷が消えていく。これでもうスピーカー端子をアースして貴重な真空管を痛めるおそれも「バフーッ」もなくなった。なお、電源SWに3回路を使用したのはいうまでもない。(2001.11.02)

最近の傾向
 02.08月号MJに見られるように、終段にかかる電荷を1KΩ以内の数ワットの抵抗で急速放電する方法に変えきている。しかも、アースに落とすのではなく+と−をショートする方法である。これなら電源SWに3回路は不要であるから、早速試したのはいうまでもない。(2002.08.04)

3極出力管 6C33C定格(本セッションと関係の無い球も載せているが単なる比較)

Type Heater Ebmax

(V)

Ppmax

(W)

Ikmax

(mA)

Mu Gm

(mmho)

Ip50

(mA)

Style Price

(Pair)

Comment/

Link

6C19P 6.3V1.0A 500

200(Pp11W)

11 - 2.25 7.5 90 MT-9P 1500

(Single)

Sovtek
6336A 6.3V5A 400 30*2(Dual) 400 2.0-3.4 11-16 290 GT-US
6C33C 6.3V6.6A/

12.6V3.3A

450 60 - 2 28 500 - 12,000 Sovtek

型番(Type)
ヒーター(Heater)・・・ヒーターまたはフィラメントの電圧電流を示す。
最大プレート電圧(Ebmax)・・・3結の場合(T)、第2グリッドの最大電圧で制限される。
最大スクリーングリッド電圧(Ec2max)
最大プレート損失(Ppmax)・・・3結時(T)のデータがある場合はその値を併記している。ない場合は、Ppmax+0.5*Pg2max で見積もる。
最大スクリーングリッド損失(Pg2max)
最大カソード電流(Ikmax)
相互コンダクタンス(Gm)、第1−2グリッド間増幅率(Mu-g1g2)・・・規格表に出ている数値の範囲を示す。
プレート電流Ip50・・・プレート電圧50V、グリッド電圧0V、(スクリーングリッド電圧:Eg2)のときのプレート電流で、電流の流れ易さの指標になる。形状(Style)・・・MT、GTの区別


No.140トランス回路図 この外にヒーター回路がある
   No.140トランス回路図
オリジナル回路は、上から31DF2、1S2711、GBPC2504、GBPC2504を使用している。
最適SBD化は、上からB6A06(6A60V)、S10A30(10A150Vを2本シリーズ)、B60A20(60A200Vブリッジ)だという。

最適SBD化対応パーツ価格表 出典:金田式 DCアンプシリーズSBD実験おすすめ案 出川三郎氏

電圧増幅段 +DC47V 31DF2×4    → 60V 3A B6A06 \1,500-
-DC290V 1S2711×4  → 300V 10A S10A30×4 1個 \1,500-
パワー段 ±158V GBPC2504 2組 → B60A20×2 1個 \9,500-


スピーカー保護回路 → 6C33C−B真空管パワーアンプ用のページへ

内部 電源はSBD化してあり、保護回路も右上に見える。(2014.10.07追加)基板のFETには底板とショートしないようにTRの絶縁板を貼り付けてある。

裏(底)板はフアンの風を受けやすいように丸く大きく空けた。

裏板には、適宜メモが残っているが、これが後から役立つのだ。

「夢クラフト製作記」のページへ
DC_アンプ・ミュージアムへ



2001.03.23 1版
2001.04.06 パーツリスト追加
2001.04.23 後日談追加
2001.05.11 N氏の独り言追加
2001.06.12 ph7の独り言6.7.8追加

2001.06.16 今はそのトランスだけ追加
2001.07.20 ph7の独り言10追加
2001.09.22-26 後日ちょっと手直し追加
2001.11.02 札幌へ
・・・追加
2002.02.07 真空管データ表追加

2002.04.14 トランス回路追加
2002.08.04 最近の傾向
2014.10.07 内部の写真追加