スピーカー保護回路  6C33C−B真空管パワーアンプ用 (C) Copyright 2001.ph7 All Rights Reserved


 
これは、革命的だ
 さっそく飛びついた
 しかし、パーツ不足だスピーカー保護回路DC電圧検出部
 ありあわせのもので
 組んでみたが、トラブル発生
 トラブルが、また楽しい・・・




保護回路DC電圧検出部
 パターンのTR3とTR4はA872とC1775が逆であるから配置に気をつける。(回路のTR3を4とし、TR4を3とする。)
写真では2Wの指定抵抗ではなく、ありあわせの1W程度もない82KΩソリッド抵抗を付けた。ここは熱くなるので指定のものにしたい。
 制御部が出来てないので、きちんとしたレポートにはならないが、乾電池1.5Vをつなぐとマイナスでは-0.55VをDet端子に出力する。
プラスでは、0Vを出力するはずだ。2台組んだが同様の動作をする。また、2台目は、無極性ケミコンはブラックゲートではなく、安価なものとしたが、動作に影響はないと思われる。(2001.08.26)

保護回路制御部   赤い画鋲 注目の意味だ
 パーツ待ち しばらく待機だったが、パーツの豊富さと迅速さが売りの某電気店から3日ほどで注文したものが届いた。
 バタバタとバラックで組み上げたら写真のようになったが、酸化金皮抵抗27KΩ2Wが変な感じでついている。大きくて仕方なく、こうなった。2SK215と2SJ78も立てては付かない。平たく寝かせたり、ご覧のとおりだ。4011はソケットを用意した。パーツは安いので飛んでも良いが取替えが生じたら面倒なので、そうした。
 若干、回路を読めなくて稼動させていない。せっかく制御部も出来たが、お預けだ。(2001.08.30)

スピーカー保護回路制御部 後ろ向きの2SK851、真空管パワーアンプ用。


バラックで組んでみる

 保護回路制御部のTR1.2周辺を下の写真のとおり、バラックで組んでみたがNo.140 6C33C−B真空管DCパワーアンプでは、+47Vと-290Vが用意されているが、この+47Vを62KΩに繋いでも、TR1にかかる電圧は160Vだからゲート・ソース間に6ボルトの電圧差は生じない。つまりTR1はオンしない。+200V位の電圧をかけたいところだがトランスがない。またまた、この回路組み込みは繰り延べである。(2001.09.01)

回路試験の様子

6C33C-B真空管パワーアンプに
 いろいろな実験をしてみないと気がすまない性質だ。早速、2枚の基板で実験開始。
アンプに組み込んでみたのが、下の様子だ。しかし、いろいろと基板に供給する電源の条件が
良くなくて、トラブル。(2001.09.03)
スピーカー保護回路DC電圧検出部・制御部 6C33C-B真空管パワーアンプに基板を組み込んだ。

スピーカー保護回路DC電圧検出部・制御部2 上の基板拡大、2枚の基板はボンドで接着し、10.000マイクロ160Vのケミコンの下に配置。放熱はあまり必要は無い。


トラブルシューティングただいま突貫製作中の標識
 デジタル回路でトラブル発生。得意のはずのデジタル回路で・・・。デジタル回路は論理的だから、必ず動作する。Hか、Lかしか無いからだ。制御部-図4のG3-10ピン.G4-11ピンは、リセットすると、G4-11ピンLでG3-10ピンHとなっている。G4-12ピンを、Lにすると11ピンはHとなり、TR1の+Voは0Vとなる。ここまでは良いのだが、このときにG3-10ピンがLにならない。こんな不思議なことは無い。
 トラブルとは、楽しむものだ。(2001.09.05)
 夜中のハンダ付けは間違いの元だ。G3-10ピンが浮いていた。これにて一件落着、一応バラックでは完璧に動作する。このまま、NO.164のアンプに組み込むのなら、何ら問題は無いのだが・・・。ちなみに実験では制御部-図4の+100Vには、+60ボルトを印加している。Vo、Viは±30で実験した。なお、この図の+100Vが入った62KΩの電圧は、100.9Vとなっているが、37Vにツェナ-電圧が重なった電圧になるから、43Vくらいになる。このトラブルのお陰で、制御部基板を2枚も作ってしまった。なんと、ありがたいことだろうか。感謝!感謝!。(2001.09.06)
 とにかく、別電源を作って160V+10V位の計算で制御部-図4の+100Vのところへ印加する必要があるが、トランスが無いし参った。札幌へでも買いに行くもの面倒だし、地方は情報格差もあるが、遅延・送料などという物流格差も依然残っているのだ。(2001.09.10意外なもので10V程度電源が実現
 Tr4を2SJ78にすると巧く動作しない。これは、素子が完全に動作していない証拠だ。ここは2SA1967に登場願う。
 Tr1.2の代わりに2SK215を使うと、プラス側は所定のDCを感知し電源をカットオフする。マイナス側はカットオフにならず-9Vくらい出ている。
 結局最後は、いつもどおり完璧に動作するのだが、プロセスが楽しいのだ。また、楽しまなければ大きく損失する。同じパーツ代を投じて、一粒で三度くらい楽しまないと・・・。(2001.09.07)


思い込みとは恐ろしいものだ
 金田明彦先生は電極間容量とは恐ろしいものだ、とNO.140 6C33C−Bの製作記事で述べておられる。私は、思い込みとは恐ろしいものだとしか語れないのである。先日から、スピーカー保護回路をアンプ本体に付けたり、外したりしているが、今になって思えば、パワーオン、2分後に±160Vが印加される。と同時に±160Vはカットオフされていた。てっきり、製作ミスかと思っていたが、実はオフセット電圧がカットオフになるだけ(-600mV以上)出ていたとは考えられないだろうか。そういえば、最近、パワーアンプ単体でオフセット電圧を計ってはいなかった。必ず、真空管プリとの組み合わせで考えていた。真空管パワーは初段のペアー等熱結合素子を十分時間をかけて選別しないと安定性の悪いアンプになる。素子の熱とともにどんどんドリフトする。真空管パワーはさらに、真空管の熱も加わる。変な相乗悪効果である。
 前項の2SJ78ももしかしたら、そのような条件下での出来事かとも考えられる。また。2SA1967を2SJ78に付け替えて実験してみるか。とにかく、こうして自分の拙い知識と実験の試行錯誤の時間が楽しいのである。しかし、これでは音楽を聴けないではないか。
 真空管パワーと真空管プリの組み合わせに、この保護回路はあまり良い取り合わせとは言えない。実験段階では、真空管が冷めないうちにまた、ヒータ電圧をかけての繰り返しだから、そのうちオフセット電圧も、-200〜-300mVくらいからスタートしていたのだろう。さすれば、±160Vはカットオフされずに安定動作をしていたこともあったのだ。
 以上の仮説を実験した。的中である。今度は、0.8V程度の電池を用意してチェックを始める。テスターで電圧を監視していると、0.6Vを境に±160Vはカットオフされる。さらに気をよくして、オフセット電圧調整VRを廻して行く。0.6Vを境に正常に動作するが、ここからが大変だ、VRをどちらに廻したかな?。こうなると、いわずもがな、いくら立ち上げなおしても±160Vはカットオフされてしまう。あとは、勘に頼るしかなく、熱くなって調整をしていると伏兵はおかしなところに潜んでいるものだ。懸命な方は、VRの目盛りを確認すれば・・と思うだろう。VRはアンプ上面から調整するようにしているから、現在の角度がなんとも微妙だし、もちろん目盛りは見えない。こうなると基板面に付ければ良かったと、なんとわがままなこと。
---本製作記以外はリアルタイムではなくて、過去の記憶とメモを頼りに記述したものだから、途中経過は省略している。今回は、リアルタイムである。半田ごて(2階製作室)を置いてキーボート(1階パソコン室)を叩くと言うことの繰り返しだ。何となくリアリティーさが伝われば幸いである。(2001.09.10)


またトラブルだ
 トラブルメーカーかといわれている。マイナス側の2SK851が吹っ飛んだ。取り付け箇所が悪かったと反省。横のパネルに互いのドレインが接触した。D2、D3、Tr3、Tr5を取り替えて復旧した。同様の箇所に取り付ける方は要留意。
  2SK851が吹っ飛んだ
 このせいでは無いと思うが、検出部のマイナス側が甘くなった。−350mV位で作動してしまう。プラス側は、+550mV位であり、これ位ならちょうど良いのだが、−350mVでは困る。(2001.09.14)
 もちろんこのせいではない。検出部を作り直して実験しても同様だからだ。それでも、この状態でしばらく(5日ほど)聴き込んでいた。電源オフ時に以前からこの真空管アンプはオフセット電圧が1ボルトを超えていた。きっと差動アンプにかかるプラス側のコンデンサーに残った電荷が悪さをしているものと思う。電源オフと同時に+47Vを2W抵抗百数十Ω〜数百Ωでアースへ逃がしてあげると直るとは思うが実験していない。
 つまり、電源オフでオフセット電圧が600mVを超えて、保護回路が動作しLEDが点灯する。これをリセットしようとすると、スピーカーから助けて欲しいかのように「ガガーっ」と・・・。こんなことでスピーカーが飛んでは何にもならぬ。ちょっと参って楽しんでいる。(2001.09.21)
 結局は、スピーカー端子をショートする方法で解消した。といえるのか・・・?落ち着いた。(2001.09.26)

保護回路最終版
 
マイナス側が−350mV程度で作動することを我慢しながら音楽を楽しんでから、相当経過した。私の真空管アンプで試聴をするということで、貸し出しをしたが、N氏宅で保護回路が作動し、音楽を聴けない始末。手元に戻ってきたので、回路を見直してみた。(2002.07.10)


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2001.08.26 1版 保護回路はセーフティゾーンだから、安心の背景色だ
2001.08.30 2版 制御部追加
2001.09.01 3版 制御部実験追加

2001.09.03以降 4版 DC電圧検出部・制御部実験追加
2001.09.05以降 5版 トラブルシューティング追加
2001.09.10 6版 思い込みとは・・・追加
2001.09.10 またトラブルだ追加

2002.07.10 保護回路最終版追加