古きを訪ねて
                                
2016.02.01


TB-41AU


古きを訪ねて・・・
人生には波がある。人生という大袈裟なものでなくとも、生活には波がある。小さなフォステクスの8センチSPで、レコードよりもCDを聴いてみたくなったり、DVDを観たくなったり、はたまた、白黒の古いテレビ(1970年松下電器産業株式会社TB-41AU 45,800円商品デザイン部門グットデザイン賞)でVHSビデオを観たくなったりである。何十年も以前のブラウン管の白黒テレビのSWを点けて暫く待つ。画質は相当悪いが、陽水のライブテープを鑑賞。何ともノスタルジック。CDプレーヤが無いのでDVDプレーヤー(パナソニックDVD-A450)を使っているが、DVDも観れるはずだと思い繋ごうとしてもパソコン・モニターにはそのままでは繋がらない。何やら接続機器が必要なようであり、この方式はあまり期待しないことだといわれており、小さな液晶テレビを買ったほうが良いらしい。倉庫に昔のテレビ機能付パソコン・モニターなのか、パソコン・モニター機能付テレビなのか判らないが、ブラウン管PCモニターを整理するとき、投げないでおいたブラウン管モニターTVがある。少し大きく保管が大変だったが、その甲斐あって現役復帰?出来そうな雰囲気である。

そういえば、LD(パイオニアCLD-HF9G)もあったな。クラシックやジャズの盤も数枚あるからそれらを観て聴いて・・・何とも悩ましい限りだ。結局は物を投げられなくてその言い訳をしているに過ぎない。その中からもっともらしい理由を探しているのだ。これは、エコなのかケチなのかと言われても自分は勿体無いと思っているから、エコケチとでもしておこう。何時かは使えるの反対何時迄も使えないとか、1年使わなければ投げようとか、物書きは生きるため色々なことを提言しているが、人は人自分は自分。スペースと気力・体力があれば古いものでも使えそうなものは保管しておいても良いのではないか。今に見ておれと、意見の合わない扶養家族をよそ目に日々収集。

先日もビクターの業務用アンプを2台(PS-A152 PS-A300)くれるというので、車で取りに行ったが、流石に重くトランクに積むとタイヤが少し沈んだ。人一人が乗った感じだ。2台の内1台(PS-A300)は片チャンネルから音が出ない。ただ、保護回路(プロテクター)が動作しない。そして、音が出ない程度だから少しのチェツクで直ると思うが、そのままである。
このアンプはアッテネータを12時まで上げて、金田アンプの9時くらいのパワー感であり、パナソニックの業務用アンプも同様だから、アッテネータはまだまだ開放して使うが一般的なのだろう。音は、金田アンプには叶わないと自画自賛。

ヘッドフォンアンプ 2017.10.07加筆
そうこうしているうちに、トリオの相当昔のヘッドフォンHS-1が色あせて眠っていたのを思い出し、トリオの名称からして古いがこれを使ってみたくなった。以前に真空管プリにヘッドフォンを繋いで聴いたことがあったが、あまり良い音ではなかった記憶がある。専用のヘッドフォンアンプを用意する必要があるのかもと思い、それらしき記事を調べると
 No.192(ヘッドホンアンプの解説あり)
 No.204
 No.210
 No.215
 No.218
 No.228(ヘッドホンアンプではないが、192の解説参考にして改造可)
 No.229(DSC側のゲインVR依存にて今回パス~1KΩのところをVRとSEコンで可変も可)
があるうちの、No.218が気に入った。既存のラインアンプ(フラットアンプ)に付加するタイプで仕様は電圧伝送だからだ。既存のラインアンプは電圧伝送なのでこれに付加するという少しの手間が手っ取り早い。勿論のこと既存のラインアンプにヘッドフォンを繋いでも聴けるが、何とも薄っぺらい音である。コンプリメンタリーという構成も気に入った。電圧は記事よりは高めの±15Vで試してみる。というよりも既存のラインアンプからの分岐だからだ。1枚目左ch基板=K170BLとJ74BLは7.3mA前後をA606は95mA、C959は154mAのものを使ったところ、Rs1とRs2の51と27Ωは22と20ΩでIo=7mAオフセット電圧=2mVとなり、結構優秀である。記事ではRs1とRs2が倍近く違うものを使っているがK170BLとJ74BLのIdssに差異があるからと思うが、特に揃える必要は無いが、揃える越したことは無い。この数値も公表されるとより納得が早いのだが。
既存のラインアンプはNo.141の基板を活用したものだ。
 
                    回路図はMJ誌'12.03月No.218から引用
                    データは2017.10.07計測し直したLchのみ表記

電流はmax10mA流すとしているから10mAとして見ると
TR3.4のエミッター電圧は、5.314~5.354の範囲のはずだが、ミスプリントか?なお、今回の基板では5.6Ωが無いため10Ωとしてあり、電流計算も直読できて便利である。


2017.10.07
 電源電圧を+7.2V-4.8Vにして聴いてみた 電流は3mA程度しか流れないがHS-1ヘッドフォンはしっかりと働いている 電源電圧+4.8V-4.8Vというものは持ち合わせていない 色々とパターンを用意するのは好きでないから記事では±30Vのところを±20Vとして他もこれで統一するとかである あと常用しているのは±15Vも好きだ このアンプはHiインピーダンスで受けているから電流伝送プリアンプ等のHiインピーダンス出しを受けてはミスマッチと思いきや電流伝送DACの出力を受けてもうまく働いた


  既存基板の上にかぶせた。

2枚目右ch基板=K170BLとJ74BLは7.3mA前後をA606は160mA、C959は160mAのものを使ったところ、Rs1とRs2の51と27Ωは20と16ΩでIo=10mAオフセット電圧=1mV
時間経過とともに右chのA606、C959は左に比して暖かい。
TR1.2には規定値は3.8mA流れているが、かかる電圧も異なるため、4.4mAとなった。
回路図に入力のシリーズ抵抗は無いが、基板には10KΩが載っている。一応、それに見習った。(失礼、後編冒頭に10KΩを追加した理由があった。記事を見ているのは回路図と調整方法だけなので後から気付くことがとても多い。2016.02.05)

調整
記事のとおりRs1とRs2に100Ω半固定を入れてTR3.4のアイドリング電流とVo測定点にテスターを入れて半固定を交互に回して行う。テスターは3台必要。思ったよりも意外と簡単であった。結果、10Ω台から20Ωの抵抗値になったが、1.2Ω狂うとIoも2~3mA増減するが、気になる方は5.6Ωとうまくシリーズに組み合わせて見ることだ。こうなると進(ニッコーム)抵抗にも1Ωや2Ωが欲しくなる。

トリオ ヘッドフォンHS-1仕様
 価格 4,500
 型式 ムービングコイル型
 振動板 マイラーコーン
 インピーダンス 8Ω
 再生周波数帯域 20-19,000Hz
 許容入力 500mW
 感度 118dB
 コード 3m
 重量 300g
 発売 1967年
音に不満があったので、付属ケーブルをダイエイ電線20芯に替えると音は俄然エネルギッシュに変わる。

  継ぎはぎだらけのHS-1
さりとて、ゼンハイザーなど買えない、買わない。でも聴いてみたい。
ゼンハイザー HD 25-1 Ⅱ仕様
 型式 : ダイナミック・密閉型
 周波数特性 : 16~22,000Hz
 インピーダンス : 70Ω
 音圧レベル : 120dB
 質量 : 約165g(ケーブル含む)
 
2枚目右ch基板=Rs1とRs2の51と27Ωのところは電流が少し流すぎのため、20から24と16から18Ωに替えIo=7mAオフセット電圧=1mVとなった。

2017.06.29
その後、この基板の下に隠れているラインアンプはNo251のミキシングIVCに変身するのだ。



 

2017.10.04
過日札幌のオーディオ店にて一度は聴いてみたかったコンデンサー型イヤースピーカを試聴した
そのときの感想はあまりインパクトのない音という記憶があった 期待しすぎたのか しかし耳元で奏でる音楽があまりインパクト大では耳に悪いのかも それにしてもという感じだった
今回No..251ミキシングIVCの音もそうだが10数万円もするものよりずーっと良い音を聴かせてくれるからTRIOのヘッドホンで夜な夜な音楽を楽しむ機会も多い 6C33C-Bのメインシステムを起動して聴くのは少し緊張するし疲れるからCDPとDACとNo.251ミキシングIVCをセットすれば耳元で細かいニュアンスも聴くことが出来るのは嬉しい さらに簡易なNo.218ヘッドホンアンプも捨て置けないから少しメンテナンスした
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番/バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第1番を購入し聴いたがCDの域を超えていた LPも聴いてみたい


 
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