ぺるけ式 6DJ8-powerAMP      夢クラフト ph7  
2022.1.1 真空管ミニワッターアンプ 
金田アンプとは異なるが横道 道草
 これはph7の備忘録
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work in progress






tubedata.jp/sheets/191/6/6DE4.pdfから

金田アンプではない
少し違ったものを聴いてみたい 第3弾
まずラインアンプを作り EQアンプを作った
今度はパワーアンプ しかもミニワッターはどのようなものか
結局金田アンプに戻ったとしても無駄にはならない
聴いたことのないもの 作ったことのないもの
人は未知のものに惹かれる




[以下数行はラインアンプのページと同じ内容]
op316.com/tubes/datalib/p6dj8.htm
より上のデーター抜粋引用 ありがとうございました ここに以下の記述があり参考にさせていただきます
6DJ8/6922を生かすには、高い動作電圧はだめで70~120Vくらい(高くても150Vどまり)が良く、また2mA以下の少ないプレート電流の動作もよくありません。


なお op316.com/tubes/mw/mw1.htm ここにはピン接続も記載されたデータがある


[留意事項] 本家マニュアルから引用
SK117-BL IDSS値が3.5mA以上あって、2mAのドレイン電流を流した時のバイアス特性が±5mV以内に揃えた精密な選別ペア
(JFETはIdssが揃っているとバイアス特性も似てくるという性質がある)

2SK117の
熱結合

初段差動回路の定電流回路の選別&入手が最も困難だ
③2SK30A-GR IDSSの値が、気温25~27℃において正確に4.0mAまたは4.3mAのものを選別(A:4.2±0.1mAまたはB:3.9mA±0.1mA)

ポイントは、初段の定電流回路や各部の電圧が設計値に正確に一致する必要などなく、重要なのは結果として出力段のカソード電圧が19.2Vくらいになれば十分であるということになります。そのためには初段と出力段をつなぐ初段ドレイン電圧は16.2Vであることも必要です。これが守られるならば、初段の電源電圧は29.4Vに対して2Vくらい違ってもかまいませんし、初段ドレイン負荷抵抗は6.2kΩでも6.8kΩでもかまいません。定電流回路の値も3.9mAあるいは4.4mAでなくても、4.6mAであってもかまわないわけです。
4.7mAではなく4.5mAだったらどうすればいいでしょうか。ドレイン抵抗を6.2kΩだとすると、初段の電源電圧は、16.2V+(2.25mA×6.2kΩ)=30.15Vになります。その場合は、電源回路のツェナダイオードの電圧の合計を30Vくらいに上げてやればいいのです。
差動バランスの調整
本機では初段と出力段が直結になっているため、初段のドレイン電圧がそのまま出力段のグリッド電圧となり、そのばらつきが出力段の差動バランスを支配しています。プッシュプル出力回路では、2管のプレート電流値を精密に等しくしておかないと、出力トランスの帯磁のために低域特性がみるみる劣化します。設計上の出力管のバイアスは-3Vくらいなわけですが、この値にはかなりの個体差があります。2管のプレート電流値を精密に同じにするということは、個体差に応じでグリッドに与える電圧をずらしてやらなければなりません。


以上を見たところ①は何とか手持ちのものから選別可能と思った
マニュアルを読んでいくとK117は②熱結合が必要な様子なので一度描いたパターンを熱結合可能なようにK117の配置を変えた やれやれ
③K30Aはかなり厳格な選別が必要の様子と思った なにせ±0.1mAだから少し指を触れたらその熱でそのくらいは変動する
ところが上のポイントのところにあるように+30V前後の電源電圧で合わせるようなことを述べている とにかくペア取りは厳格にはして出来上がりを見て電圧を調整しよう それにはツェナーのような固定電圧ではなく半固定抵抗で変動できるようにしておくことが大切だからLM350等を使うようにする しかし高圧からいきなりLM350で30Vまで落とせないから抵抗で33V程度まで落として置くことが必要だ(これは当初からそのようにするつもりでいた なにせ抵抗で任意の電圧に降下させる真空管アンプの方式は慣れていない)

①バイアス特性計測のため 冶具を基板に組んだ 当分はケースなしだ

http://www.op316.com/tubes/toy-box/tester2.htm にこの冶具の製作記事有り
 以下は操作の説明文


プリントパターン
電源のブリーダー抵抗や910Ω2Wの抵抗がない
サトー電気に発注する 土曜日に頼んで月曜日に届いた いつもながら早い 自作派の強い味方だと思う しかも良心的だ(レターパックプラスのはずが厚さが3cmに満たないからライトにしていただいたと思う 150円安くなった)
少し余分にケミコンなども頼んで5千円程度になった やはりパーツは安くはないな 電源トランス 出力トランスなども含めると20千円 あとのパーツは手持ちでなんとか間に合う ケースがないがウッドケースでDYIの公算強し
910Ω2Wのところは音に影響がありそうだからスケルトン抵抗と思ったが910Ωは売っていないから820+100Ωとするつもりでいたが熱結合のためのプリントパターンの変更でスペースが無くなった 紆余曲折がいつまでも続く


ラインアンプ、EQアンプ同様のプリントパターンとする
ラグ配線は苦手 裏の配線は金田アンプの7芯撚り線


下の高圧基板裏
抵抗等の足は折り曲げないでそのまま
取替時にスムーズに行えるように
その癖がついてイージーな基板も
これにて音への影響はよくわからない

電 源 2021.12.28
一番先は高圧電源を作る プリントパターンの方がわかりやすい 
プリントパターンがそのまま回路図になるようにしているからだ



3.3KΩの位置あるいは47/250vの位置が違っている 留意 (修正済)


2SK2726 500v/7A  VGS(th)は2.5~3.5v
http://www.datasheet.jp/pdf/203118/2SK2726.htmlから




上図はオリジナルのドロップ抵抗値
下図はLM350で29V前後を作るので20KΩをパラにして使う予定




ヒーター電源 2021.03.18
真空管を少しエージングしたいのでヒーター電源を作ろうとしたがAC点火だ 以下はラインアンプのヒーター遅延回路付きRegだ 今回の専用トランスは6.3V1.5Aしかないのでこの方式は難しいか



下図はhttp://www.op316.com/tubes/mw/mw-6dj8pp-2017.htmから



本体基板構成パーツ
手持ちのパーツで何とかしたいとしたがブリーダー抵抗等2~3Wものがない 真空管アンプを作っていないので仕方ない
K117 K30は多めにあるから選別をしよう
6DJ8はラインアンプ製作のときに余分に買ったものがある

本体基板 パターン


以下はK117熱結合考慮


K117の熱結合
基板にざっくりとパーツを配置した K117は熱結合のためボンド接着する
オリジナルでは一寸変わった熱結合をしている
オリジナルは長い銅線で結合?効果の程は検証できなないがやはりこのページのように直に張り合わせるのが一番だろう この点ではユニバーサル基板のメリットが出てくる しかしパーツの配置で少し苦労したが効果は音となって現れるだろう

K117はIdss値が3.5mA以上 バイアス特性±5mV以内の380mv前後のペア
K30はIdss Rch4.3 Lch4.4mAのもの
http://www.op316.com/tubes/buhin/b-k30-k170.htm にこれらのデバイスの詳細が解説されている


役者は揃った これを結線すれば音は出るはず

結線するにもある程度の配置が見込めると線材も無駄をなくせる 当初下のWoodケースにと考えたがLアングルで躯体を作ろう


22.5*12*9.5の寸法でミニ箱を作った ぎっちりと収まっている 電源基板をどこに置こうか決め兼ねている


出力トランスのリード線は切らずに長いままにしてある 切るのはいつでも切れる


馴染めないこと共
ブリーダー抵抗で消費電流を想定して電圧を落とすのは仲々馴染めない 事前にテストしようにも適当な消費電流のサンプルがない 23//23//150KΩ=10.248KΩで160V程度を電圧降下しても消費電流のサンプルがないと予定の電圧を計測できないから
そういえば発光LEDダイオードは20mAくらい流れるから抵抗で調整して12~13mAにして使ってみることにした
これを10.248KΩの先に付けると29V前後の電圧を確認できることまで分かった
さて当初予定したLM350のレギュレータを10.248KΩの出口に繋ぐ LM350のレギュレータの出口に消費電流のサンプルを付けた ところが10.248KΩを出たところの電圧は70Vを超えたと思う LM350のレギュレータ回路の入力のタンタルコンデンサー22μF50Vが飛んでいたからだ
結局160V前後から一気に30V程度まで落とすことの出来ないLM350等では希望の電圧を制御できないということだ(そのためブリーダー抵抗で30数ボルトまで落としてその後の調整はLM350等でと考えたのだが・・・) 残念
つまり色々な負荷はプラス側158Vとマイナス側-4.7V(-4.7Vは6DJ8を挿さない状態では十分なリターン電流が得られない)で163Vくらいになりドロップ抵抗には12.5mAが流れ左右の差動回路が4.2mA×2=8.4mAを喰う 残った4.1mAがツェナダイオードに流れてシャント型の簡易定電圧電源として機能 するらしい
このようにミニワッター回路本体にある色々な要素が絡んでくるから配線ミスの無い状態にしてから高圧やヒーターをエィヤーと印加することということなのか このあたりの予備テストは各位輩はどうしているのか 何れにしても私には似合いのもので無いことは良く分かった
だが乗りかけた舟を降りるわけにはいかない 
今年の年頭の成果品を完成させないと・・・

そして大阪の村上さんからの新年のメールでは
ぺるけさんの71Aシングルmini-watterを作りました これは傑作だと思ってます」 と・・・精力的 やりますね
さらに「電源部は哀しいかな金田式Regです(抜け切れておりません)
低能率SPでは心許ないですが、長岡式D-58バックロードホーンなら爆音です 清楚な艶のある佇まいで独特の世界です(金田式でこういった表現は無かったと思いますが)」と締めくくっています

最終パターン
・6DJ8の9ピンはアースに
・ヒーターの片側をアースに 等の配線を記入して最終版
・高圧からシャント抵抗の後のツェナーは24V+5.1Vとしたがもう少し上げても良いかも(このままでは28.4Vを出力した)
・シャーシアースはLchの入力近くのGndに落とす(これが無いとハムが出る)
・Bassboostの素子の位置関係は回路図原本とは逆だがシリーズなのでどちらでも構わない
・Bassboostの効果が私には薄い 0.33μFを0.22μFにすると増加するそうだ
 http://www.op316.com/tubes/mw/mw-6dj8pp-v3-bb.htmに詳細
・入力の0.47μF/50Vを替えると音にその効果が現れるはず 
今はパナソニックメタライズドポリエステルフィルムECQEシリーズを用いている
・Bassboostの0.33μFは積層型メタライズドポリエステルフィルムコンデンサ
 220pFはスチロールコンデンサ


ツェナーは24V+5.6Vとした これで丁度よい塩梅だ


ピントがブレたがオクで入手の球の片方がSWon時輝く スロースターター方式にしようと思うが(しかしスロースターターにして2V位から始まって徐々に電圧は上がるのだが2Vの始まりの段階でほんのりではなく少し灯る これは初めてだ・・・)
スロースターターの始まりでどれほど電流が流れているのか スロースターターが無いときは1.2Aとか流れており忍び難い思いだ そのうち調べよう

スペースが無い
今回の躯体はかなり窮屈 写真はLM1084IT-ADJ による遅延回路入ヒーター用レギュレータだが右のように少しスリムにしないと空きスペースに入らない
AC6.3V1.5Aのトランスでうまくヒーター電圧が取れるだろうか心配 DC8Vくらい取れればこのレギュレータは使えるがこのトランスは何となく低い電圧のように見受けた 今回のアンプはAC点火で球に印加するとなんと6.3V丁度だが本家のページでは6.7Vも出るから低くしたいときには0.47Ωで落とすことができる とあるがそんなには出ていない?


残念ながら7.09Vの入力となる
910Ωのみで5.94Vの出力だがこのICの入出力電圧差をクリアーしないから安定はしないだろう もう少し電圧を落とし5.7V(定格の△10%)くらいにする必要がある
なおこの回路の遅延時間は5~6秒でありSWon時2V位からスタートするからヒーターがパァ~と光輝くことはない

910を820+47Ωにして5.7V前後を得た これで無理のないヒーター電圧となる







6.3Vは悩ましい
DC7Voutとして-1.3=5.7V となり6.3Vの△10%ぎりぎりか 低すぎても球はそれに慣れてしまい高い電圧に戻せないらしい つまり
ヒーター電圧が低下すると過熱電力が不足してカソードから取り出せる電子が不足して電流が流れにくくなりこの状態が長時間続くとヒーター電圧を定格に戻しても電流が流れにくい真空管になってしまい具合がよくない
とある https://okwave.jp/qa/q7674781.html

NJM2389F このレギュレータは以前に試したが遅延回路は動作しなかった

■主な仕様
・出力方式:シリーズ
・出力正負:正電源
・入力電圧:3.8~35V
・出力電圧:1.5~20V
・最大出力電流:1.0A
・ドロップアウト電圧:0.2V
・許容損失:18W
・リップル除去比(PSRR):65dB
・パッケージ:TO-220F-4



一応完成 シリーズが完成

記事ではブリーダー抵抗の後の電解コンデンサは470μF50Vだが1000μFしかなくて大きめで球の熱を受けやすい(・・・から今の位置より手前に移動しよう 2022.06.11移動した)
温度が10℃減少すると電解液の蒸発スピードは1/2となり寿命が2倍となる (10℃2倍則) 逆に10℃上がると寿命は半分になる もう少し球から離すことにしよう それにしても球は結構熱い(100℃前後) 以前に金田アンプNo.157に使用のECC82に試しに10mA強流すと結構熱いからこのときの熱さと似ている 157の時は所定の5mAに戻したが
 ※電子部品の中で最も寿命の短い電子部品が電解コンデンサ

左下-LINEamp 右下-EQamp 上-ミニワッターパワーamp
一番下の台代わり?はパイオニアA30(失礼)

ヒヤリング
まだ先のこと エージングも済んでいない だが2022.01.08音出しOK 微調整が残る
が このアンプにはこのスピーカーが似合いだと思う フォテクスFE103とFE83だがどちらかと言えば8cmの方が好きだ こうなるとBass_booster を略したが付加したくなる




今年の年賀 に使った油彩F30(然別湖2021)をバックに・・・ Bass_boosterは私には効果の程は? 0.33μFを0.1μFにすると低域が増強されたと感じる ナチュラルな欲張らないブーストだと思う 0.33μFや0.47μFにしてもブーストの判別は微妙にてSWonの行為があるから「そうなんだ」と認識できる感じである 耳がバンドパスフィルタになりつつあるから・・・🙏


金田アンプ
引っ張り出した No.159MM用プリNo.192パワー 聴き慣れた金田アンプの音だ メリハリのある圧倒的パワーは頼もしい ミニワッター等一連のシステムとは音の比較はすべきでないと思った ミニワッター等にはミニワッターの清楚な語り分がある 異なる個性を同じ土俵の上に上げてもナンセンスだからだ



ミニワッターはエージングをどれほどすれば良いのか まだ20時間には満たない 最近徐々に重厚さを増している それは金田アンプを超えたかも 

このレコードでブーンブーンという音を金田アンプよりも出すようになった Come Fly with Meは録音もよいが良くスィングするから乗り乗りになる それでも金田アンプより腰の座った音を出したのだ もはや清楚という表現はあたらない ただ今回の金田アンプは半導体だからかも知れない


数や量ではない
シンプル・イズ・ベスト
op316.com/tubes/tips/jisaku03.htmにありました そのまま引用します
過去ページで引用したものと同様 
 


備忘録
これは備忘録としていて分からなくなったとき後から確認することが多い そのため手間をかけない手書きのパターンも多いのは乞容赦

真空管ソケット
このようなものを使う バランス調整の折に③と⑧PIN間の電圧を計測するときに基板上側からテスターをあてられるので便利だ あてづらいときはここにリード線(⑧がまわりのデバイスと接触のおそれあるので⑧にピン)を立てる
このバランス値は3mv以内とされているが概ね範囲内だ たまには再調整が必要だ

29.4Vのケミコンの位置を変えた 原図が擦れて汚れたが自分の後々のために
2022.06.11 これで球の熱を大分防げる


ミニワッターケースin 20230223

アルミパンチで周りを囲う プリはMM専用金田式アンプで今日は聴く



金田式とミニワッター
「レレレの星おじさん」に誠に適切なレポートがありました 20230331


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夢クラフト ph7 金田アンプの世界から寄り道
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