No.157 10年メンテナンス 2018.9.6胆振東部地震関連
  2018.10.03


 
10年ほど前に整備してKAZU宅で稼働していた真空管プリ
今回の震災がらみで6C33C-Bパワー修復のあと
オフセット電圧とVRのガリが気になるとして
ドック入り 結末は




オフセット電圧とATT式VRのガリが気になるとしてドック入りしたNo.157タイプ真空管プリ
当初はAOCの半固定抵抗で追えない分を固定抵抗を付加すれば足りると考えて10Ω50Ω等付加していた
付加していたときは収まるもののしばらくするとズレてさらに大きな抵抗に替えていた
どうも挙動不審?一番困るトラブルだ
もうひとつの気になるガリはロータリーSWをバラして接点を磨くことにより解消した よく見ると接点復活剤を塗布した形跡あり これはNG也
オフセット電圧の件は最終的にはAOCに過電流が流れ壊れたパーツを取り替えるのと本体のラインアンプ定電流抵抗を見直して解決した
しかし過電流が流れたことによりRLchともAOCの半固定抵抗 2SD756 2SK170V 6C2ツェナーダイオードが飛んで取り替える羽目になった 特に半固定抵抗は2度も取り替えた 1度目は付加した固定抵抗と共に煙を出して黒焦げになった

 (タイト真空管ソケットは6C33C-Bのもの左横のパーツが今回のプリで取り替えた)
どうしてAOC側まで影響するのか分からないまま時間が過ぎた AOCのIo調整抵抗Reは増やすと電流が多く流れる本体のラインアンプ定電流抵抗Reは減らすと電流が多く流れる所作をする
こうなると本体のラインアンプ定電流調整抵抗周りを見直すしかないと思った
No.157以降の真空管プリはAOC側にReがあり本体側には無いが本体の真空管(ここではECC81)のアンバランスにより±200〜300mVのオフセット電圧は当たり前なのでAOC側のバランス調整半固定抵抗50Ωではカバーできないためここに10Ω50Ωと付加していたが結局AOCの動作不良に要因があったのだと今になって感じている
さて本体のラインアンプ定電流回路バランス半固定抵抗のところに500Ω程度を付加しても回りきったところ付近でオフセット電圧が収束するのでここは近似値の固定抵抗をアンバランス的に片側のみに付加することで足りる訳だ
この現象はRLchとも同様だが入れる場所は夫々異なり右側と左側となった
このときの調整時AOC電圧を注入する2SA1967エミッターに繋がる抵抗は半分の値のままであり2.7KΩとしてあるからAOCを付加するとラインアンプ定電流調整抵抗を少なくしなければIoは流れないことになるから留意
試行錯誤の結果2日間の悪戦苦闘によりAOCにはTM-7P(200Ωとしたが50Ωでも足りたかも)の半固定抵抗を付加しスムーズに調整できるようになった 果たしてVoは±5mV以内であり当初のVoのズレは何だったのか 何れにしても今回のドック入りにて潜在的要因が顕在化して実用に耐えるようになったのは良かった
ただしハムノイズが気になるからEQのReg+100Vについて見直すこととする この現象はKAZU氏のプリだけなのか 私も同様の真空管プリがあるからそちらとの比較もしてみたい なおこのハムノイズは入力をショートしても変わらないから内部的な要因である
真空管式Regで変えたところは1段目Reg出力を+105V程度から+125Vに上げた点だ これは当初+145Vから一気に+105Vに落とすため損失が多くRegの2SB502が相当熱くなるからであり効果の程は如何かな
2段目Regは+95Vであるからこちらも1段目強の損失があるはずだが2N3741のため仄かに温かい程度で収まっている こんなことをせずにRegを取り替えれば足りるはずだが今後の課題にする

  
混線状態にて一度記事を読み返してどうだったのか呼び醒まさないと修理はできない

2018.10.05
@〜B何れもハムノイズは消えない
 
流石にCはハムノイズレス TS-201電源
 Cは1stREGの手前にLM317LM337によるREGを入れてある

2018.10.7
原因はEQの100VRegのC1775が壊れていたことにより2stREGの+125VがEQにかかりレギュレーションの悪い電圧によるもの したがって上のCでは+105Vで既に2stREGとなっているためハムは無かったのだ
またLchがボソボソとつぶやいていて挙動不審をKAZUから指摘 初段EF86の6ピンのハンダがイモだったクワバラものだ(リンクと同様のミスをした 反省) 初段EF86を摘んで揺らすとph7宅の保護回路が働いたのでソケット周りだということが判った 保護回路のないパワーアンプではスピーカーの損傷に繋がる 留意しよう
そういえば以前からLchがおかしいとKAZUから指摘 今回の揺らしでイモハンダが外れたのだった 揺らしも大切な治療法?

さて、直ってKAZU宅へ ところがLCHからバリバリと音が出た 色々と調べた結果ジャックとプラグの接点とわかった プラグの先端の長さが短くて差し込み角度によってジャックとの接触部分が接続したり外れたりするようだ 今まではたまたま接触点がうまくいっていてトラブルはなかったのだろう
ジャックを回しなが上下左右にテンションをかけるとプリの出力に500mV〜数Vのオフセット電圧が発生する 保護回路の付いていないパワーアンプでは致命的だ KAZUのパワーアンプ類にも保護回路の必要性が出てきた 壊れる前に!!

20220508
初段の雑音
KAZU氏から左のスピーカーからガサゴソとそれなりに大きな音が出るとのこと 行ってみるとそれなりに大きい 急場しのぎで初段と2段目のEF86を入れ替えてみる ガサゴソは半減したがまだ気になる しばらく様子を見ながら音楽談義 電流伝送との相性のことなども議論 どちらか一つがシンプルでわかりやすいとか
そのうち+95Vの2段目のレギュレーターに使っているEF86に白羽の矢が 差し替えるとガサゴソは無くなった お騒がせしました
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