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DCアンプシリーズNo.196
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LONG ROAD OUT OF EDEN、「ロング・ラン」から28年ぶり |
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先日、「No.194 MC/CD兼用真空管プリアンプ」でホテルカリフォルニアを聴いたとき。ことのほか良かった。ブラインドテストでも遜色ない。けれども、アナログレコード1本で生きようとしてたのにいまさらCDなんぞは聴いている場合でないなーあと思っていた。そんなときに前後して、イーグルスの新譜「ロング・ロード・アウト・オブ・エデン」を入手。
これが、なかなか良い出来で・・・例のCDプリアンプがあれば、自宅でも聴ける。(N氏)
そのうち、大事件が起きた。金田式のDACが発表された。これは、作るしかないと思った。ところが、パーツが今までのものと大きく(物は小さくだが?)異なる。まずは、入手先が分からないときた。
思えば、初めて金田アンプを作ろうとしたときは、何が何だかまったく分からなかった。ケースはとんでもなく大きなものを用意し、電池は生きて今まで使った数くらいをいっぺんに買い込んだ。撚り線は、手の脂まみれの団子状態。指の皮が薄くなってヒリヒリした。私は、今でも撚り線は大の苦手である。撚るのはN氏、K氏、Y氏がうまい。
人間とは面白い?生き物であり、何かを乗り越えよう、克服しようという気持ちが大なり小なりあるものだ。 (だから人間なのだが…?)
そして、成し遂げた喜びを糧に上を向き青空を見てアクセルをふかし坂を登る。これが向上心であり、まして や、趣味となると時間も場所も費用も完全とはいわずとも超越する。今回のDACも何が何でもクリアーしたい関門だ。これを作り・聴き・語らずして金田式DCアンプはないとさえいえる。アナログがデジタルを凌駕するのはあたりまえであるが、そのデジタルをアナログの域まで引き上げて、超えることができれば金田式は本物となるのか、夜明けは近い。
最近、製作した金田アンプシリーズは皆無に近い。6C33C-Bパワーアンプの保守を依頼により手がけたことや 既存のプリアンプをNo.194「MC/CD兼用真空管プリアンプ」に改造した程度だ。これ以上、アンプと電源が 増えては、死ぬまで使い切れない。しかし、気に入ったものが揃うと相当しばらくは、そのシステムで音楽を楽しまないと、作っては壊し、々では本末転倒。レコードも2千枚超ともなると死ぬまで聴ききれない。一日一 枚としても6〜7年はかかる。実際に聴けるのは、一週間で二枚程度ではないか。これでは20年もかかる計算となり 、本当に死んでいる。どうもこのような計算が知らず知らずに進行している。どう考えても表現が悪いとは思わないか。「生きている間」とかに変えないと前向きでない。しかし、それでも本当は前向きではないのだが・・・。
そんな折、今回のDACは久々に製作意欲を駆り立ててくれる一品になりそうである。感謝。
それにしてもパーツ集めが・・・大変でもあり楽しみでもある。
TRは2SC960だが、数台分は手持ちがあるはずだ。
ICは入手済み→CS8416は1ケ余分に買ってしまった。
ICソケット(変換基板)がない
基板がない
ケースとトランスがない
DAC用アナログ段→5Vのディスクリート電源(5Vのレギュレータでどうか?7805はたくさんある。)
ディジタル系の3.3V→5Vから3端子レギュレータ(5Vから分岐すべし)
IV変換・DSCは→+35V、−25Vの非安定化電源(±35Vトランスがある。)
アンプ部の回路図からニッセイ電機ポリプロピレンフィルムAPS(安いパーツはありがたい)
・・・etc(20082.2.21)
その後
この手のICを扱うのは初めて まさか同じC8416でもピ ッチ違いがあるとは MJでは0.635mmピッチを使っている ようだ 私の求めたC8416は1.27mmピッチ 当初MJ3月号
の写真と見比べるとMJでは大きさが3つのICとも揃ってい る 手元に届いたものはC8416が大きい こうなると PCM1794が小さすぎるのかどちらがどうなのか分からな
くなる 概して始めはこのようなものだとあきらめた
そのうち色々なHPを見ているうちに私と同様の不揃い のICで製作している方もいて安心した次第 しかし、このままではせっかくのMJのパターンどおりに配線できなくなる ICピッチ基板(ICB-96)は2.54mmピッチか 倍なら7本撚り線でジャンパーできないかな 空中配線は心もとないのでやはりSOP基板で確保するか 普段このような細かい作業はしないのでパーツや基板も手持ちが無い なんともイヤハヤ(2008.4.25)
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●デジタルオーディオレシーバ
S8416-CS(Z)(CIRRUS) 28pin SOP)。192kHzまで対応。Y社で1980円 D社1011円。1.27mmピッチ SOP
-> DIP変換基板が必要か。
CS8416ではC,Rをつなげるだけで、容易に4chの入力が実現。
ピン間1.27mmのSOPパッケージ、半田付けもPCM1794より容易。
手持ちの8416-CSZは、MJ記事とは違うピッチのもので、当然ピッチ変換基板SSP-61には適合しない。
●D/Aコンバータ
PCM1794DB(BB) 28pin SSOP Y社で3990円 D社1941円。SSOPのため8pin 0.65mmピッチSSOP ->
DIP変換基板が必要か。
SSOP変換基板(サンハヤトSSP61?)
●DACのディジタル部の基板をSunhayatoのユニバーサル基板で作る場合には次の基板が必要。
SOPピッチ変換基板 SSP-61 2枚(この基板は0.65mmピッチのICを2.5mmピッチのユニバーサル基板上で配線するための,ピッチ変換用の基板です.2枚続きになっているが,DACでは3枚必要なので,SSP-61は2枚買う必要がある。)
ユニバーサル基板 ICB-96 1枚(この基板は丸ランドが並んでいるシンプルな基板。)
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●CD(1982年)が登場して4半世紀。アナログレコードを凌駕したのは、容易な取り扱い上の要因とクラシックファンには、スクラッチノイズレスが効を奏したもので、音質が云々ではないと思う。Lカセット(1976年)も現物さえ見られないし、MD(1992年に登場)も小さくて良いが・・・、Super-VHS(1987年日本ビクター)、DAT(1987年:
DAT規格)なども消えていったように画質や音質の向上だけで市場は勝ち取れない。
これらのことからSACDやDVD-Audioも同様の軌道をたどるのではないかと危惧。しかし、市場に流れるCDは相当の数だろうから、DACを活用して音楽を聴く時間は、私の寿命を考えると余りある。
[CD//サンプリング周波数44.1KHz量子化ビット数16bitとなっており、音質は業界標準か。]
メディア |
サンプリング周波数 |
量子化ビット数 |
チャンネル数 |
CD |
44.1KHz |
16 bit |
2 (ステレオ) |
DVD (サラウンド) |
96 KHz |
24 bit |
5.1〜7.1 (サラウンド) |
DVD (ステレオ) |
192KHz |
24 bit |
2 (ステレオ) |
SACD |
96 KHz |
24 bit |
5.1 (サラウンド) |
[SACD//1999年にソニーとフィリップスにより規格化]
1999年4月6日に発表、5月21日に発売のスーパーオーディオCDの初期タイトルは2社15タイトル。今は、5000タイトルを超えているか。(2008.03.01)
[SHM-CD スーパー・ハイ・マテリアルCD]
2007年末ユニバーサル・ミュージックと日本ビクターの共同開発により発売。従来のCD素材とは異なる透明性を上げた特殊なポリカーボネイトを基板に採用し高音質化を実現
!!
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●折りしも、AudioAccessory(オーディオアクセサリー) 2008/02/21発売号「最新DAコンバーター19モデル・スクランブルテスト」
・CEC「DA53」
・Lavry Engineering「DA10」
・ORTHO SPECTRUM「DAC−1」
・NORTH STAR DESIGN「MODEL192DAC MK2」
・SOULNOTE「dc1.0」
・47laboratory「Model 4705Gemini」
・GOLDMUND「DIGIN STEREO」
・REQST「DAC−NS1S」
・MSB TECHNOLOGY「Power DAC4」
・GHORD「DAC64 Mk2」
・ESOTERIC「D−05」
・ACCUPHASE「DC−801」
等が試聴レポートされている。9万〜400万円?の価格差は、何を意味するのか?アナログで言えば、イコライザーアンプが同様・・・オーディオの世界は持てる資金と比例しない。いかに音楽を楽しめるか、そして、できれば、自作の機材で楽しめればこの世界は幾倍にも広がると言うものだ。
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製作に関しては、後日レポート。
パーツリスト
製作はパスとなる
金田式DACによるCDの音を確かめるためにこのDACを製作するには体力と経費の負荷がかかりすぎる。思案の結果、手持ちのCDにあまり聴きたい音楽の多くないこと。アナログレコードの方が圧倒的に多いこと。一度も聴いていないレコードもあること。こうなると、CDに移行は出来ないし、CDは基本的に買う予定はないこと。BGM用には少し買うことはあってもJazz、Rock、classicは買わないなー、坂本冬美の「ラブソング」くらいは買ったが。
これでは、金田式DACでCDを聴くのはもったいないから、果たして金田式DACの製作は断念した。これで、せっかくのICセットは無用の長物と化すのか。
私たち夢クラフトの会の仲間内にはCDは相当持っているもののCDを聴くのはどうも?という考えが大半だ。やはり、理由はアナログレコードを聴くとCDは聴けないということらしい。そのためにも私がDACを製作し、CDの良い音を聴いてもらおうとしたのだが、レコードを数千枚も所有していれば、そのソースが主となるのも仕方のないことだろう。
最近、ほとほと身にしみ感じるのは、選択肢の多いこと、モノの多いことは必ずしも良いことばかりではないことを・・・。年齢的も徐々に身辺整理をしておくことが必要か等と、後ろ向きの考えが脳裏をよぎる。なぜか、コンパクトに生きようとする自分がそこにいるのが、とても不似合いで滑稽に思える。アルテック416-8Aや604Eに囲まれてコンパクトもないだろうに、ということが理屈である。
いずれにせよ、せっかくこのページに見出しを掲げながらDACの製作はあきらめた。残念。
2010.08.23
あきらめては・・・また
手持ちのICを確認した。デジタルピッチの基板の上においてみた。8416(足間隔1.27mmSOP)なら何とかハンダ付けは出来るな。しかし、1794(足間隔は8416の半分のSSOP)は無理だ。
CS8416-CSZとPCM1794DB
2011.07.01
手持ちのICの寸法を測ってみた。
2014.11.13
あきらめたのだが
デジタル→アナログオーディオコンバーター Digital to Analogオーディオ変換器 トスリンク 同軸端子入力 プロ/家庭用に ブラック【SsSlctブランド】を入手して使っているうちに、これでは満足できない。やはり金田式DACだ!と妙な義務感の末、DAC製作となる。
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2008.02.21初版 |
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