6C33C−Bと杉の冷却ファンウッドケース真空管アンプの冷却について


 6C33C−B真空管アンプの熱は
 相当のものだ
 30分でシャーシまで熱くなる
 2時間に近づくころには
 壊れたら困ると思い
 電源を落とす
 真空管にとっては
 つけたり消したりは良くないと
 分かっていても
 ついつい そうなる
 今回は本格的に杉ウッドケースに
 ACファンをつけ
 電圧調整機能を付加した
 K氏、N氏とで2台製作会をしたときの
 レポートである




OAファンを採用 12cm角のACファン。札幌梅沢無線2,200円で入手。




杉のウッドケースにファンを配置 箱は杉の木材を使用。 クリックで拡大。

 ファンモーターの取り付け方で振動音が相当変わる。固定するとモーター振動がケースに伝わり騒音が発生する。固定せずにゴムブッシュにて板から浮かすことが一番良い。
 冷却することでオフセット電圧が動くことは、95.12 No.140 6C33C−B真空管DCパワーアンプ パート2で述べたが、今度はファンの位置が1センチずれただけで、100mVはずれてしまうから、調整した後にファンを動かさないことだ。
 ウッドケースは、ボンドだけでうまく止まる。モーターの乗る部分は、ゴムブッシュが乗る分だけあればよいから、3センチ幅のものを2本渡しているだけだ。そうしないと、下から空気を吸い込めないからだ。
 下の電圧制御基板のVRは基板につけてしまったが、SWの近くに出すことで、コントロールが容易になる。一度セットすれば足りると考えていたが、風量でオフセット電圧がづれるかも知れない。夏と冬の環境温度で変わるかも知れないからだ。



AC電圧制御基板 電圧調整基板 65Vまで落とすと音は静かで快適だ。



杉のウッドケースにファンを配置W氏用 代官山在住W氏(博志ちゃん)用に製作したもの AC電圧コントロールVRをつけた。



博志ちゃんへ メール
 隙間に新聞紙を詰めました。取り除けばすぐに使えます。こちらでちょうど良いVR位置に鉛筆で印をつけました。電源SWは奥へ押してONです。あとはこの上にアンプを重ねるだけです。私たちも杉の木目を生かして、塗装せずに使っていますが、適宜・・・。
95.12 No.140 6C33C−B真空管DCパワーアンプ パート2のコピーを付けたので分かると思いますが、通常はアンプの電源をONしてタイマーが入ったすぐのときは−200mV位(気温や室温度で異なる。)のものが、数分で±50mVに落ち着くように調整しています。ところが、このファンを付加すると、−200mV位かそれ以上の状態で推移します。そのためVR1(200Ω)オフセット電圧調整をしなければ、精神的にも音楽的にも良くありません。是非調整してください。その場合、VR1はほんの少し左回しにすると+に変化します。ただ、そのVRをシャーシ上部から調整できるようにしたかどうか定かでありません。あとから教えてください。
 また、いままでのことは、このケースにアンプを載せてアンプの電源SWをONすると同時にこのファンの電源も入れての話です。これとは逆にケースに載せてアンプだけを今までと同様に使って見て、5分位あとからファンのSWを入れてスピーカー端子のテスターのDC電圧を観察するというのも実験してください。どんどんと電圧は−側にズレるでしょう。
 宅急便で送りますから使ってみてください。そのうちでも本HPをご覧になれますようPCをお求めください。
                                   ph7 (2002.02.10)

カナダパール社真空管ラジェター.pdf へのリンク


50度も表面温度が下がり寿命が倍とは・・・



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2001.12.29 1版
2002.02.09 W氏用に製作した冷却ファンケース写真追加