No.129 オールFET DCマイクロフォン製作記 (C) Copyright 2001.ph7 All Rights Reserved
写真は2020.05.04に製作の電源をバックに撮り直した
DCマイクのすすめ
金田明彦先生は生録音こそアマチュアの醍醐味という
生と再生音の比較はこれをもってしてでなければ
語れない
ストレートに録音した音を聴くことができる
初めて聴くと誰もが感動するだろう
リアリティー、臨場感、暖かさ
その場にいたという優越感
色々な感が交差する
人間の耳はいいかげんなものだ
だから不要な音は聴くまいとする
あのときの演奏は会場の音空間も悪く良くなかったなーあ
と思うものの帰ってきてDCアンプで聴くとなんと素晴らしいことか
何度か体験したがあのときの自分の感情がそうさせたのだ
8月暑くて蒸して演奏者も何度も弦の調整をしていた
なんと苦労しているのだろうと思った
それが先入観念としてはたらいた
東京ベートーベンの演奏だった
マイクユニット
AKGのCK−1は入手困難につき、同等のCK−61を「サンヨーのおばちゃん」に勧められたショップスの半額ぐらいだったろうか。もう一昔しも前のことだから、当時の納品書を見ないと分からない。(今の一昔は5年サイクルだ。)
dcmic_
狭いケースに押し込むような感じだ。(拡大)
使用したパーツ
基板は簡単な構成だから、問題なく製作できると思う。パーツは、今では入手難なものが多い。あったとしても選別条件を満たさない。当時、使ったパーツと選別条件は次のとおりだ。それぞれペアである。
素子 IDss
2SJ72 15.6mA 2ペア
2SK117BL 7.0 4ヶ
2SK117BL 11.2 2ペア
FD1840 2.2 2ヶ (2.5mAは欲しかったがなし。)
2N5465 10.7 2ペア
定電流用
2N5465 4.1 2ヶ
若干の修正
図9のパターンに一部、違うところがある。TR5のDとGの表記が逆である。
桁違い
電源を入れた瞬間は出力に+20Vは出るが、数秒で下降しその後1分以内で+50mV程度で安定する。
トラブル
は、何も無かったので作れば動くということしかいえない。ただ、板金工作が大変だった思いがある。拙作でもシンプル・軽快さがたまらなく好きだ。真空管式のものが発表されたので、次はNo.151と考えているが、電源がこのマイクよりも少し大がかりだ。
電池も相当持つ
5年以上も使い続けてまだ、当初の電池が生きている。±30Vも今では26V程度しか出ないが、録音の機会ががあれば担いで出かける。
SONYのdatTCD−D10の電源はシールバッテリー+12Vを+7Vにして用いているから、ACコンセントの無いところでも安心だ。
録音はクラシック
に限るのだが、地方ではそのような機会はなかなかない。マイクを介さない演奏なら何でも取りたい。子どもの鼓笛隊の録音がきっかけで、はじめたが北海道交響楽団(アマプロ)も幾度か録音した。あと、自衛隊の音楽隊もなかなか素晴らしい演奏をする。
東京ベートーベン(四重奏)も2度ほど録音したが、私は、これくらいの空間が好きだ。
初代のSONYのdatTCD−D10 愛器である
iSONYWM-D6C アナログで勝負するときはこれだ。(残念ながらD6Cのほう)
SONYのdatTCD−D7 :軽快に行きたいときにはこちらだ。
とうとう電池がなくなった
一体、どうなるものかと待っていた。(電池がなくなるとどうなるのか)ノイズが目立って録音どころではない。新冠町レ・コード館所蔵の民謡の父「後藤桃水」氏のSPレコードの竹針再生音の録音を頼まれた。いざ録音!、ノイズで断念。さっそく電池を買いに行く予定だ。(2006.03.13)
2017.11.06 10年以上も経ってから電池ではなくレギュレータと格闘する
AC電源アダプター2017.11.6
2020.05.04
製作した頃はネットの写真を如何に軽くするかで小さな荒いものばかり 思いついて今回少し大きな写真を上げた
18年の歳月を経て正常に使える 何と丈夫なことか 電池は枯れて無くなったのでAC電源を目論むもNG +60Vは
どうしても乾電池ということになった
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2002.01.03 1版