`01.12 No.165 最新真空管DCパワーアンプ (スピーカー保護回路&オートオフセット電圧調整回路付)
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 今月号は予想のとおりか
 球はWE421Aときた
 6C33C−Bの数倍はする
 しかし、WEでなければならない訳があるAOC回路写真
 と、いわれると
 無性に食指がうごく
 罪だなーあ
 スピーカーの存在を忘れるには
 金田明彦先生のように4ウェイのマルチでなければ
 ならないとは思うが・・・
 今回は、オートオフセット電圧調整回路(AOC)のみについて
 レポートする



なんとシンプルなんだろう
 図1
を見てアンプ本体のシンプルさに驚いた。トランスと球さえあれば、すぐにでも製作にかかりたい。かえって電源のほうが要りこんでいるのではないか。実際にこのアンプの音を聴いたが、巻末に述べているとおりであり、スピーカーもアンプもその存在を忘れてしまう。

AOCを製作しよう
 と思ったのだが、ハイブリッドのNo.140 6C33C−B真空管パワーアンプには無用の長物である。差動アンプが半導体だからドリフトがないということはAOCを付加する意味が無いのである。

プリアンプにて実験
 プリアンプにてAOCの実験をしたいところであるが、次号はプリアンプであると予告していることから、発表されるまで楽しみに待つとする。
(2001.11.13)
 ところが、待てないのである。早速実験をしたところ大変良い結果が期待できることが分かった。今回のパワーアンプでは、K170を使っているが、プリアンプではK97、K117で良い。どちらかといえば安いK117を沢山求めて選別するのがベストと思う。(2001.11.20)

金田明彦先生の最近の傾向
 WEに傾注されているように思われる。つまり、こうだ・・・真空管プリアンプでは全段同一メーカーに拘った。(以前から、テレフンケンで統一されている。) 今度のアンプも含め、最近はWEを採用されている。こうなると、まさかプリアンプもWE?。私は、最近、テレフンケンを集めようと志を固めていたところである。でも、テレフンケンも高い球であり、◇マークがどうとかの世界である。もしかすると、プリアンプ→パワーアンプをWEで統一した音を求めているのかも知れない。(2001.11.20)


製作にあたって
○基板図について、印刷ミスの説明
 図13、AOC基板TR5のBとEが逆である。

○入手難パーツ
 私の低いアンテナ情報では、2SC4578は入手できない。(2001.11.13)
 アドバイス01に登場するmuraさんこと村上卓さんからと、三重の小林和幸さんからも2SC4578は700円で入手可との情報が届きました。感謝です。(2001.11.27) 2001.10.1頃には取り扱い無しとのことだったのだが・・・?。
 私は、2SC5460(TO126ISタイプ、800V、50mA)を使っているが、音にも問題はないからお試しあれ。とにかく安いから、買い占める輩もいないと思う。

プリアンプにて試作の結果
 
ECC81を作動アンプに使用したタイプのアンプに付加したが、完璧に動作した。試作レポートも書き上げたが、アップは2002.01.13頃になる。(2001.11.27) その後、2002.01.01に変更する。



WE421A写真 WE421A
 金田明彦先生は2台の本No.165のアンプと2SK2554を使った2Ωスピーカー(8Ωの4パラ)対応アンプと初段が球の2SK2554アンプの4台で駆動するマルチシステムで生と思うような音で音楽を聴かれている。うらやましい限りである。
 その2台のWE421Aアンプのうち1台は、WE421Aが2本飛んだとかで、WEの印刷色が黄色ではなく緑の印刷の球を使っていた。CDとアナログの比較試聴会で先生自作の瞬時ソース切替器をフォルテシモで切り替えた輩がいて、その折に球が2本飛んだそうな。



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2001.11.13 1版 (MJが地方の本屋に並ぶ日)