6C33C−B etc・・・ 

6C33C−Bは、昭和51年9月6日(1976年)、当時のソ連(ロシア)の戦闘機ミグ25が北海道(函館)に飛来したときに話題になった。80Ωという超低内部抵抗、OTLアンプのために生まれてきた真空管だ。その強烈なヒーター電力(6.3V×6.6A=42W)から得られるエミッション(熱電子)。良質な真空管OTLアンプの最良のパートナーだ。最大管壁温度300℃。当時は、別の名称だったか?
注目すべきは、その強固な造り、カーボングラファイトで形成された1mm以上もあるプレートをリブで補強した構造。これで固有の電極鳴き(カラーレーションなど)は一切無い。この球は1975年頃に一度日本に入ってきた形跡があるという。
ミグ25の電子機器はハイテクを駆使していると見られていたが実際にはオーソドックス真空管で、先進性より信頼性を重視したものとなっていた。

6C33C-B技術情報 エージング



6C33C−Bロシア版規格表 6c33c-b.pdf へのリンク