No.257 バッテリードライブ,オール半導体構成電流伝送プリアンプ&SiC MOS-FETパワーIVC の記事から
  2018.10.10

 ラインアンプ&ヘッドホンアンプをミキシングIVCに
 
No.251ミキシングIVCに魅力を感じて
もう少し簡易にならないかと思っていた
このラインアンプ&ヘッドホンアンプをミキシングIVCに
したらどうか


パターンは早くに描いていたものを使いとりあえず片チャンネルを組んでみた K215は品薄やまがい物横行の世情だが少し手持ちがあったのでこれを投入できるのも手助けとなった
電源は1.2V×8本のものがあったので+6Vと-3V程度に振り分けて使う
これでもきちんと動作する Ioは10mAとした
Voも安定している 1時間程度試運転してもバッテリーは減らない様子なのでこのまま実用性はあるだろう
定電流回路のK43はもったいないのでK117BLを使ったが配置の関係で増減の回転が逆となった ここの半固定抵抗500Ωは大きすぎて使いづらいので200Ωとした 150Ω前後で10〜20mAに設定できる 細かい設定が必要な場合は固定抵抗130Ω+半固定抵抗20Ωの組み合わせが良いだろう 当初固定抵抗の組み合わせで対応しようと考えたがまだ実験的なので半固定抵抗を付けてある
オフセット調整半固定抵抗は50Ωでカバーできるかは否かはK246のペア取りにかかっている
なにより嬉しいのは電圧伝送で頑張っている輩にも明確な指示があることだ 入力に5.1KΩを付加してクリアーできるとしており近隣仲間にも勧められる
No.157タイプ真空管プリも現役で鳴っているからこれらを見直すに良い機会だ いずれにしても電流伝送の中にあっても常に電圧伝送ユーザーがひしめきながら喘いでいることを念頭にアドバイスをいただきたいものだから

片ch分のパーツ


 
GNDは引き回す必要がないのでTR3のゲート近くまであれば足りる
K117の場合はD G Sの並びなのでパターンが異なる
 
これで200Ω右回転にて電流増となる
位相補正のSEコン330はスチロールコン360pFとした

2018.10.11 200Ω右回転にて電流増となりません(訂正)

バラックでテスト TR4.5は熱結合しなかったがやはり必要なようだ
これまたバラックの+7.2V -4.8VのLM317等による電源が上に見える

入力の5.1KΩを付加 LGMFSA50-100C(音響用金属皮膜抵抗:±0.25%品) の5KΩを使用した
ゲイン可変抵抗 203(A)は抵抗可変範囲が大きすぎる せいぜい3KΩ位で良いと思うが音の良いものを探そう
コスモスRV30YG 10K 2-Aは3千円程度だ なんと高いこと いつの間にか釣り上がっている 単連は800円程度だがR・L個別に回すのは面倒だ
 

 
三栄電波にて丁度よいものがある

ボリウムの回転角度に余裕を持たす必要がなければ3KΩでも良いが・・・
 
 ※回転角度に対応する比率は以下のサイトから参照しました
  http://bbradio.sakura.ne.jp/volume/volume.html

なおこのサイトでは10KΩのVRの回転角度と対応する抵抗値を掲載している 上の3KΩ5KΩ20KΩはその比率を当てはめて計算したものである
またph7も手持ちの20KΩ(A)VRにて角度に対応する抵抗値の確認をするも上の比率とは異なったがこのサイトの研究に敬意を表してここの値を使用した次第です

2018.10.12
このラインアンプは電圧伝送で受けられるとのことからそこに視点が凝固 さらに入力をフォノとCDの2通りにしようと悪戦苦闘 結局音は良くないし挙動不審な動作も見受けられた 電圧伝送で切替えSW無しにやろうとしたのが無謀だった
これは駄目だと電流伝送にして電圧伝送タイプの真空管プリ側の出力に1KΩを入れて電流伝送としCDの出力も同様にした これにて動作は安定し音は格段に良くなった 驚くほどに良くなったのでついついレコードとCDに聴き惚れた こうしてみるとVRも20KΩでも使えそうな感じである レコードで11時方向CDで9時方向で聴くことが丁度良い音量となったし気が乗ってくるともう少しVRを上げたくなる それでも12時方向を超えることは無いだろう 帰還抵抗値11時方向で2KΩ程度9時方向で1KΩ程度 これを10KΩのVRに置き換えると12時30分方向と11時方向になるから10KΩでも使えそうな感じである

課題はCDからのレベルが高いのでこれをどのように減衰させるか 電流伝送アンプの入力に50KΩ+5KΩのATTを入れて見ると総体のインピーダンスが乱れること(と思う)
何か良い方法を模索してみよう

何れにしても今回は電圧伝送のNo.157タイプ真空管プリの真価を目の当たりにした リンク「とあるヤフオクが目に止まる」にあるように懐古的とは思わないが古くても良いものは良いという方も見受ける もとかしたら私もそうなのかも(苦笑)
和洋折衷のごとく電圧伝送・電流伝送折衷が安心安全な金田アンプシステムなのかも知れない つまり研究と日常とは別物であり普段の生活に特別な研究成果を取り入れても限界がある 日常は穏やかな当たり前のことで良い あまり派手なものは直ぐに飽きられるのだから
それでも良い音を聴きたいという二律背反的なところは人間のエゴ。。。

2018.10.13
電源を少しだけバージョンアップ K215とJ78による簡易REGに換えた +7.2V-4.8Vに設定 左のマイナス基板は継ぎ接ぎ LM317LM337は音に影響する箇所には使えないから最低でもこの簡易REGは必要だ 電流制限抵抗は50mAラインアンプに30mA喰われるがK215とJ78はホンノリ温かい K215とJ78はジャンクを使った この簡易REGはある意味K215とJ78のチェック用にも使える

もう少しIoを流しても良いようだからこの簡易REGで可能な限り流してみよう 今はIo=10mAに設定してある

2018.10.17 上のプリに使用したVRの回転角度を調べた
 

 
 
 
 nobelの資料からの抜粋
 この図の10Aに近い
最近はVR角度を気にしながら音楽を聴いている 耳も徐々に慣れて12時方向に近い位置で聴くようになった 真空管プリのVR(以下のグラフ)は5段ロータリーSWの3つ目で聴くと少しやかましい
 

2018.10.19
このロータリースイッチのゼロ位置では真空管プリのミューティング機能がありこの機能が重複するというもったいないことが生じる このためロータリースイッチに繋ぐ手前にもう一つ小さな値の抵抗を付加すると便利になる
というのはCDからの出力は大きいため上図のSW接点1か2で聴くことが多くもうすこし小さい音でも良いかなと思うこともあるのだ
これを下図のようにして見たが意外と便利である

 

これをコスモスの20KΩ(Aカーブ)VRと対比させたのが下表だ
スケルトン抵抗による5接点ロータリースイッチには手持ちの抵抗で組んだから20KΩVRとはステップが異なるがこれはこれ慣れれば問題ない(ただ最後の1200Ωが少し多すぎの感がある) 
上図は25Aカーブ(50%の角度[12時]で25%にプロット 20KΩなら5KΩ 通常15Aが一般的だから3KΩ)に近いと思う これから@42抵抗によりテストしてみるが果たしてスケルトンか@42か No.251では@42に軍配が挙がった
 
※@42抵抗とは LGMFSA50-100C(音響用金属皮膜抵抗±0.25%品)のことで価格が42円なので勝手に命名した

2018.10.23
オフセット電圧が少し気になるからAOCを付けてみよう
無くても良いのだがどれほどの効果か試したくなる

 

カスケードのところは5V前後のツェナーで固定して1mA程度流すと動くはずだ
下図のようにすれば良いだろう それにしても大げさなことになった
 
このラインアンプはミキシングIVCに使用している 2系統の入力を予定しておりフォノはNo.157タイプ真空管プリもう一つはCDからの出力だがいずれも電流伝送にすべく送り出し部分に1KΩの抵抗を付加してある
真空管プリのドリフトなのかオフセット電圧が一定しない 真空管プリとこのラインアンプのVRをMaxにしてオフセット電圧は±10mVには収まっているが時としてもう少し出ることもある
このため今回AOCを付加して安心安全にて音楽に浸れるようにと なお自分だけなら良いのだがローカル仲間にも広める予定のため安全を期してという次第

 






No.257で気になった点
今回のテーマーとは違うが
EQのSAOC調整方法が違うので惑わされぬように
VR500Ωでは3.9KΩ両端の電圧を測り3.9VになるようにするとTR1には1mA流れることになるがこの回路ではここの電流を合わせるものではない 今回のSAOCのどちらを製作したかによって違ってくるからだ (この回路は改良型に変更になっている)


改良型になって図20のTR3エミッターにかかる電圧は4.63Vなら SAOCのZも同様
SAOCには約1.2mA流れる TR3には6.28mA−TR5の5.2mA この差はTR2の1.03mAと≒
改良型での説明は「1.8KΩの両端の電圧を1.8Vにする」で理解できると思う
なお下図のTrドレインにかかる電圧は?上のものと同じなので?製作した場合は測定しなおすべし


2020.06.27 紆余曲折 結局はSAOCを取り外し
どうもオフセット電圧がおかしな動きをする 安定しない
電流伝送で受けるため入力はスルー(抵抗等経由せず)のままで繋ぐようになっている筈だがそれが災いをしたようだ 入力は電圧伝送プリも繋ぐため2系統あり
 @は5.7KΩスケルトンを経由して
 Aはスルーで
となっており試しに@にNo.221プリ(1.2KΩ送出)の電流伝送出力を繋ぐと今までの暴れは解消 オフセットも問題なし 音楽を聴くも特に圧縮された音になるとか変わった点はない?
それではAをNo.221プリの受け口とすべく0〜1kΩまで良さそうな抵抗値を探ると700Ω以上でオフセット0となった DALEの680Ωを繋いだ

2SK214 2SJ77による簡易型+7.2V-4.8Vレギュレーターも+が2.5Vしか出ていなかった 50mAの電流制限抵抗10Ωを使ったためだろう しかしこの状態で音楽を聴いていた なんと恐ろしいことを・・・知らぬが何とかだ
左に見えるLM317LM337にやる臨時電源でリカバリーして音楽を聴く しかしどうもこのレギュレーターでは音が気になるから簡易型を100mAまで変更して収めた 電流は43.4mAと出たがSAOCをはずしたからかと思う



2020.07.09
電流伝送が絡むと・・・
No.257ラインアンプ&ヘッドホンアンプをミキシングIVCにしたが挙動不審 オフセット電圧がゲインコントロールVR角度でマックス25mv強変化する そんな訳でSAOCを付加したがあまり良い仕事をしないので取り止めた経過もある このIVCには2入力あるがオリジナルは電流伝送入力仕様なので
 @1つ目に5.7KΩを付加して電圧伝送用に
 Aもう一つはスルーで電流伝送用に
 @に電圧伝送出力のNo.215プリを繋ぐ
 Aに電流伝送出力のNo.221プリを繋ぐ
オフセット電圧が変動する
Aに680Ωを付加してみた
結局これで安定した ならば680ΩをNo.221プリ内部に追加してはどうか 答えはNG

2020.09.22 外部電源としてリップルフィルター
このケース内には+7.2V/-4.8Vの簡易REGを内蔵している 外部電源として±20Vを繋いでいる 電圧差により少しREG用に使っているK214/J77が熱くなるので木箱ケースの±10V程度のリップルフィルター式外部電源を作った


A606/C959の足は切らずにしてある 放熱効果や再利用に備えたもの


上の写真では平滑部とリップルフィルター部は別基板としている


2022.04.23
最終版
その後もこのミキシングIVCは増殖?している 入力を1つ増やし3回路とし、出力も1つ増やして2回路とした
入力の3回路目に2.2KΩの@43抵抗(ロータリーSWまわりの抵抗と同じもの)を付加してNo.157プリ用とした これでNo.157、No.215、No.221プリを繋ぐことができるからプリの比較が楽だ
出力の増加回路はオフセット電圧監視用回路を繋ぐ

@43抵抗とは勝手に名付けたもの BispaLGMFSA50- 音響用金属皮膜抵抗のことだが最近44円/本に改訂されたので今後は@44と言おう この抵抗は音が良いと思う
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