’11.08 No.215 パート2
カートリッジシェル内蔵V/Iコンバーター、イコライザーI/Vコンバーターバッテリードライブ電流伝送プリアンプ

my audio system紹介 VICに2SK117 専用AC電源アダプター難行
Google「金田アンプ215」サーチで 
メインシステム  
    For me これはph7の製作備忘録   
全体  切り替え
 エージングも異常なし。いよいよメインシステムに切り替える。残念なのは、急ぐあまりに、予備のSP10mark+SAEC WE-308シェル式カートリッジでVICを組んだため、フォノモーターを金田式ドライブアンプで回せないことだ。そちらのシステムは、SME3012Ⅱのアーム内配線をカートリッジに直付けとなっており、今回の色々な実験に不向きと考え、手を入れなかったのだが、接点も少なく最高の仕上がりになるはずだ。

my audio system
 テクニクスSP10mark+AT666
  ドライブアンプ金田式
 
SME3012ⅡSAEC WE-308
 
EMT XSD15,DENON DL-103
 アルテック 416-8A×2 自作エンクロジャー
 音研 OM-455+SC-500 Woodホーン
 音研 OS-5000T
 
金田式真空管 イコライザーEF86 フラットアンプECC81 出力ECC82
 低 金田式 
6C33C-B 真空管パワーアンプ No.159 FET-UHCパワーアンプ
 中 金田式 No.192 FET-UHCパワーアンプ
 高 金田式 No.192 FET-UHCパワーアンプ
 チャンネルデバイダー 金田式 6dB/oct 600Hz/8KHz


プリアンプから、チャンネルデバイダーまでを2mの2497で繋ぎFAの出力をチエックすると、ゲインコントロールVR10時前後で右基板から2.5mVのDC電圧が発生したままになる。試行錯誤。結局は、繋いだケーブルが長すぎた?。50cmのケーブルにして解消。今まで起きていない現象が色々と起きるものだ。

音は如何に

 第1印象。締まっている ソリッド 堅い・・・どの表現が良いのか。もちろんブーミーで無いことは確かだ。今まで聴いたことのない新しい音。楽しめる音(楽)。何かを発見する音。ドキッとする音。
 随所に色々なものが顔を出す。今度、聴くときは何が飛び出すのだろうと期待するから、金田アンプによるレコード音楽を聴くライフワークは止められない。

 
   メインスピーカー


2011.09.28  
VIC部 金田アンプドライブのフォノモータ+アームをVIC化

DL-103をNo.215のVICにしよう 改造前
SP10Ⅱ+SME3012のアーム内配線直付けシステムをVIC化しよう。配線はモガミだ。
DL-103をNo.215のVICにしよう 改造前2
オーディオクラフトのシエルの黄色い部分は、レコードと擦れる恐れがあり、少し削ってある。
DL-103をNo.215のVICにしよう アーム内配線の様子一旦、配線を外す。

DL-103をNo.215のVICにしようやはり、2SK43をセットして見た。

DL-103をNo.215のVICに 配線が少し混みいっている
アーム内の配線を取り付けているので少し、混みいっている。DL-103の針が少し(大分)沈んでいるのが分かると思うが、相当酷使(20年近くなる)しているから申し訳ない。

DL-103 VIC配線図上の配線は左図のとおり(片CHのみ)
は7本撚り線。S(ソース)とD(ドレイン)は交換可。写真は、真ん中のSを反転(曲げた)させた方がバランス的に良いと思うだけだ。
SはシエルのRに、DはシェルのER(-4.8V)につながっている。下図のように記事で説明されているDとSとは逆になっているが、互換性があるから問題ない。
金田アンプNo.215-VIC K43

 詳細写真(参照ください)

215-VIC用 シエル側配線図

DL-103をNo.215のVICにしよう
カートリッジの止めネジは、音が良いというチタン合金を使用している。
DL-103をNo.215のVICにしよう メインのプレーヤーシステム
2SK43 足ピン配置図























2011.10.05 

遊びVIC

2SK117BLを使ってみる

 2SK117BLは6.55mAペア(ペアでなくとも可)
2SK43は@160前後で今でも入手可。(つい先日までは@100だった。数年前は@200。いずれも同一店比較。)一方、2SK117は@20だから性能的に問題なければ、安い方に流れるのは道理。(H14に購入の2SK117GR100個@30のストックが見つかった。)

金田アンプNo.215-VIC dl-103CL



写真の裏にはSは-4.8Vに繋ぎDは0.0mVに繋いだ版もあり、今は写真裏の版を使用。










カートリッジは非直付
2SK117BLはG(ゲート)が中央なので、真ん中の足を反転(曲げた)させた方がバランス的に良いと思うので、FETは向きを変えた。SとDは互換性があるので取り替えて使用している。
音のレポートは後日報。

DL-103CLがあったので2SK117BLと組み合わせた。
金田アンプNo.215-VIC dl-103CL②
シエルはVictor

2SK30GRを使ってみる
金田アンプNo.215-VIC dl-103CLI使用の2SK30
音は言わずもがな・・・2SK30GRは5.4mAペア。2SK117もこの様に足を曲げて使うことになる。
|Yfs|が低くて使えないのは分かっていたが、試したいのが人情。時計方向で12時少しまでゲインコントロールVRを上げないと、2SK43の時計方向9時程度の音量に届かないし、ゲイン不足のためか音は少し痩せて聴こえた。
   2SK117 足ピン配置図
   2SK30 足ピン配置図


















 
 
FET Vgds(V) Pd(mW) Idss(mA) Vgs(V) |Yfs|(mS) Ciss(pF)  Crss(pF) 
min typ max
2SK30GR -50 100 2.6~6.5 -0.4~-5.0 1.2   4.0 13 3
2SK117BL -50 300 6.0~14 -0.2~-1.5 4 15   13 3
2SK170BL -40 400 6.0~12      22   30 6
2SK43 3 -30 300 4.5~7.7 -0.18~-1.49 6.3 10.8 14 13 2.5
2SK97 1   200 0.9~5.5            
2SK97 2     4.9~9.9             
2SK97 3     8.1~14.3            
2SK246BL -50 300 6.0~14 -0.7~-6.0 2.3   4.0 9 2.5
2SK369                  
2SJ103BL 50 300 -6.0~-14  0.3~6.0 1 4   18 3.6
 自己管理用のため数値の誤りは容赦
K43のランク
2SK43-1 Idss=2.5-3mA
2SK43-2 Idss=2.7-5.5mA
2SK43-3 Idss=4.5-7.7mA
2SK43-4 Idss=6.3-9.9mA






2011.10.06
 
2SK117の音
 2SK117に少しは期待しただけに、結果が悪いとは予想外。とにかく使えなかった。
本当はこんなところで躊躇して見ても始まらず、@2,000でも良いから2SK97を使えば良いだけなのだ(2SK97の手持ちは少しある・・・)。結局は、本物?にたどり着くのであり、単に回り道を楽しんでいるのだろうが、もうソロソロそんな時間(年齢的に)はない。

 しかし、ちょっと待てよ。
 2SK117BLはIdss 6.55mA
 EQのISCの2N5465(2SJ103の上位互換?)のIdss 左CH6.53mA 右CH5.0mA?
ISCの右CHが気にかかる。このため、SAOCがコントロール不能となったのか。
 いや、完全にそうではなく、実際に音楽も聴いたのだから。始めは、2SK43よりもよく感じて、聴いているうちに真空管プリアンプのようなスノーノイズが気になってきた。こんなはずは無いから、と思いプリアンプを触ったりゲインコントロールVRに触れたりしていると、真空管プリアンプで経験するマイクロフォニックノイズ現象が生じ始めた。DC電圧が発生している訳でもないが、これ以上追いかけるのは止めようとのことから、この項冒頭の表現「とにかく使えなかった。」となった訳だ。(少し早まったかも?)

 1日経過して、H14に購入し忘れていた2SK117GRのストックを探し出し、Idss 5.58mAペアに取り替えた。こうすることで、初代VICと同様のIdssとなり、シェル交換の度、EQのISCの3.6V調整の手間が減ることになるし、2N5465のIdss、(2SK117GRIdss 5.58mA)-(EQのISCの2N5465Idss5.0mA?)=1.0mA差以上の要件もクリアーする。
 出てきた音は、やはり、2SK43よりもよく感じる。ところが、またまたトラブルが待っていた。

 2SK97足ピン配置













2011.10.09
3種のプレーヤーによるVICのテスト  

 予備のSP10markⅡ+SAEC WE-308+AT666
 ☒①2SK117BLによるVIC
 ☒②2SK117GRによるVIC
 ☒③2SK43によるVIC
 当初は、良かったと思った③までもゲインコントロールVRを叩くとSPへコツコツと音が伝わり、このプレーヤーかアームに問題ありなのか?何かとトラブルの元になる。
 なお、このプレーヤー+普通のカートリッジ方式では何ら問題なく使用していたものなので、そのような用途専用とする。

 
テクニクスSP10mark+SME3012Ⅱ+AT666 金田式モータードライブアンプ
 ◎2SK43によるVIC
 さすがに音も含めてトラブル皆無。

 TRIO KP-700
 ◯2SK117GRによるVIC
 でトラブルのVIC②でも問題ないが、プレーヤーシステムのせいなのか音が貧弱になる。
 ☒不適 ◯適 ◎最適


   何れにしても、2SK117がしっかりと使えることを検証した。初めから、TRIO/KP-700やDENON/DP-3000で試験していれば、こんなにもトラブルは無かったのかも知れない。2SK43、97、117が入手出来なくなったら、プリアンプの初段は何にするのか。金田先生はしっかりと、別のデバイスを見つけてくれることでしょう・・・。
2011.10.10 
少しは落ち着いて音楽を・・・?
   冒頭のmy audio system ではトーンを落としていた球バワーだが、低域に金田式 6C33C-B 真空管パワーアンプを繋ぐ時が来た。最後の仕上げはこのスタイルで音楽を聴きこむようにしている。今までは、No.157改良版真空管プリアンプが中心であったが、音の良さはそれぞれ個性があり、好みの世界だが、ゲインコントロールVRで音量をゼロまで絞れない悩みもあるから、これからは本方式プリアンプが主体になるのだろうか。あるいは、近く発表される真空管式のプリアンプに取って代わられるのか。
 その6C33C-B 真空管パワーアンプが加わっての音だが、さすがに低域の充実とそれに伴う全体の完成度は次元が違うと言っても過言ではない。 今まで繋いでいたNo.159のパワーアンプとは低域の出方が相当に違い、土台が良いと全体がしっかり良くなる。さらに、本方式による音の新鮮さも相当加担していると思われる。昨夜は、久しぶりに次から次とレコードを聴いた。

 一夜明けて、MJ2011.11月号No.216後編を手にすると、「ヒヤリングの結果EQ部の位相補正コンデンサーは270→510pFにすると音が更に滑らかになるとのこと。」510pF無いときは220pF×2、270pF×2でも良いとある。また、試すことが出来てしまった。(誤って、2700pFで試したが・・・。)あとは、No.216前編でACアダプターについて、言及しているが図17のフィルターコンデンサーが3300μFと結構大きいのを見逃していた。現用のACアダプターには1000μF(当時の記事には470μFが指定)50Vのブラックゲートが載っているから増設しようか。しかし、将来的なことを考えると6600μFは必要だとある。プリアンプのフイルターコンデンサーも肥大化するようだが、リップルは少ないに越したことはない。しかし、気になってオシロでチェツクするも現状のフィルターコンデンサー1000μFでもリップルは生じない。今回のプリアンプのほかにDAC等繋ぐ場合は増設すれば良いことになる。
 さらにこのシリーズには直接関係ないが、No.216のAOCを以下のように改良している。
2011.11月号
No.216では、ヒヤリング結果 5.6MΩ+0.68μFでAOCローパスフィルターを構成したほうが、音が豊で厚みが増すとのこと。fH値=0.042となる。従来のfH値=0.097の半分以下だ。なお、改良前はfH値=0.13だから、少し高いとは思ってはいたが、ここまで低くするとは思わなかった。

No.216のAOC改良 Cが3倍に増大 0.22と0.47μはニッセイAPS

ローパスフィルターはニッセイAPSの類だ。少し手持ちがあったから、No.215のSAOCも増量してみる必要がありそうだ



2011.10.12 
電池はどうも苦手だと思い・・・  
 
ACアダプター

 今回のパターンを参考にACアダプターを製作しようと、急いでパーツを集め組もうとしたが、MJ2011.11月号No.216の下図にミスプントがあると思われる。図35+7.2Vも同様。No.213の後編p.120の+5Vレギュレータのパターンを参考にしても良いと思う。(2011.11月号にもあった)TR3周辺は混みいっているので要チェックだ。抵抗の片方の行き先がない時などは、明確に分かるから問題ないが、TR3周りが理解出来ないミスプリントだ。(結構、宇宙ゴミが残っているのだ・・・)
216zu36seigo-4.8v左図はMJ2011.11より引用

 D1は5V以下のものはHZ4Bしかないため、代用したら出力電圧は電圧調整抵抗56KΩのままで-5.4Vとなった。なお、手持ちの関係からTR9は2N3766を使用した。+7.2Vは2N3741か2SB502の予定だ。


+7.2V-4.8Vレギュレータが基板1枚に乗った




丁度良いタムラのトランスと組上げたレギュレータ
1枚の基板に全部載っかった。
AC10V程度の電圧ロスのないトランスだ。うまく行けば+7.2Vの放熱器不要かも(後日、確認したところ放熱器は不要)。
写真のパーツは、2011.10.30時点で最終変更あり
 ケミコン ニッケミ FineGoldに
 パスコン OSコンに
 過電流検出用5.6Ωは100mAで電流制限がかかるはず、ここはPC74 0.1Ωでも良いが出力ショートに留意

 






EQの3.6Vに調整する箇所は電圧変動で結構動くから、ACアダプターにしたいこともある













   2SJ103足ピン
 2SK246も同様











2011.10.13 
  215-4.8Vレギュレータ回路一部引用   左図はMJ2011.10より引用

 東芝05Z3.3Yを入手しHZ4Bと取り替え調整を始めた。電圧調整抵抗47KΩは11月号で56KΩと訂正されているが、これでは-4.2V程度しか出ない。上の写真の基板では36KΩで-4.8Vとなった(まさか、36と56KΩの誤植か?(そうではないと思う。入力電圧が低いのでここの抵抗値も低くする必要があり仕方ないのだが・・・。))。なお、上図の上に見える電流検出抵抗5.6Ωは金皮抵抗が1本あったのでそれを用い、+7.2Vの方は3Ωの金皮抵抗を用いた。
 しかし、No.216では-4.8Vがどれほど電流が流れるのかわからないが、No.215では
 +7.2V…68mA
 -4.8V…64mAとなった。
このため、No.215専用のレギュレータでは電流検出抵抗を異にする必要はないだろう。
 なお、No.215のIoを再確認のところ始めは5mA程度→数時間後は15mAまで推移する。
 また、+7.2Vの電圧調整抵抗16KΩでは、+7.15Vと若干低めなのでここを15KΩに変更したところ+7.37Vとなった。(入力電圧が低いのでここも仕方ないのだが・・・。)

レギュレータのトラブル
 発振した。音を出すまでもなく使えないと判断した。47μFにOSコンが指定されているが、あいにくと手持ちなし。適当なものを付けたが音響用でないためか?、発振した。容量が足りないが、10μFのエルナーシルミック2に替えると発振は軽減された。10μFを5パラにして見ると更に軽減された。この箇所は、シビアだと思った。品質と容量が発振と関係するのか?
 現用のレギュレータ(旧式と呼ぶ)は、'95.06No.138プリアンプ記事中の回路のもので、2段目にLM317・LM337による2段式だということはパート1で触れている。これらには、電解コンデンサーの類は使用していない。1段目は0.47と2.2μFだと思ったがフイルムコンデンサーで発振はしていない。いつの間にか入出力に10~47μFのOSコンを用いるようになり、出力には0.1μFもパラにしている。出来れば、変えた経緯が記事になっていれば理解が深まるのだが・・・。(見落としているのかもしれにいが。)

 リップル軽減の方法として
 +7.2V…120pFのSEでもスチコンでも18KΩにパラにすると5分の1程度に軽減
 -4.8V…+7.2Vのようには行かず、120pF付加では無負荷でも発振し、無いほうが良い。しかし、決定的な方法は今のところ見つからない。
 (ただ、出力電圧の測定ポイントを誤っていた。以前のレギュレータの感覚があって、TR9のコレクターが測りやすいためここにオシロのブローブを当てていたのだ。ここはリップルが結構含まれるし、電圧も少し高く出る。思い過ごしとは恐ろしい。)

過電流検出用5.6Ωは100mAで電流制限がかかるはず、3Ωでは170~180mAくらいまで流せるか・・・
























2011.10.18
 
  OSコン到着
 10μF、 47μFとも20V耐圧のOSコンに替えた。測定のポイント錯誤もあって正確な比較ができなくなったが、リップルは大幅に軽減された。
 +7.2V…120pFのSE等なくとも実用範囲だ。
 -4.8V…120pF付加では無負荷でも発振は変わらず。+に比して-にリップルが残っており除去できない。
 仕方なく、LM317による10V程度のレギュレータを前置、リップルを完全に除去しNo.215プリアンプに繋ぎスピーカーからのリップル音を確認するが、少し唸りが出ており、オシロのリップル除去とは一致しないものだ。LM317の電源トランスが汎用品のせいもあるかも知れない。こうしてみると旧式レギュレータは大したものだが、出てくる音の優劣については比較していないから何ともいえないが、これが変わらないと仮定すれば、歌の文句だ「型は古いが時化には強いのか」。

2011.10.22 
 
LM317・LM337タイプ
 このタイプのレギュレータは、中間タップ式トランスで稼働させることが出来て便利である。
LM317.337レギュレータ回路 

 旧式レギュレータにならい、LM317・LM337タイプの±REGを作り、前置したがやはりゲインコントロールVR10時方向で少しの唸りが出て気になる。旧式レギュレータはこのタイプのレギュレータを前置せずに出力側に入れてあることの違いはある。
 このLM317・LM337タイプのレギュレータからの出力のリップルは皆無に近く、驚くべき性能であり、2段目にNo.216のレギュレータが入る2重レギュレータではあるが、スピーカーから出るジッターのような唸りが出ている以上、採用するわけにはいかない。

■+REG 以下の抵抗値で+8.8V
 R1=200Ω
 R2=1.2KΩ
■-REG 以下の抵抗値で-7.5V
 R1=200Ω
 R2=1KΩ
  次の表の計算値と一致する。
R1  R2   out
200Ω 1kΩ 7.5V
200Ω 1.2kΩ 8.8V
200Ω 1.5kΩ 10.6V
200Ω 1.8kΩ 12.5V
メーカーの動作参考例ではR1は120Ωとしている。
120Ω 560Ω 7.1V
120Ω 680Ω 8.3V
120Ω 750Ω 9.1V
120Ω 820Ω 9.8V
120Ω 1KΩ 11.7V
手持ちのパーツで好みのタイプにすれば良い。

 
  入力電圧と出力電圧
 レギュレータ自身の電圧降下分を考慮し常に入力側が高い必要があり、この電圧差は、LM317、350、337などで3.0V以上が推奨されている。

 
2011.10.24 
  旧式レギュレータに模倣
 旧式レギュレータのトランスを借用…改善は見られず
 旧式レギュレータのトランスとブラックゲートを借用…改善は見られず
 旧式レギュレータのトランスとブラックゲートと31DF2を借用…改善は見られず
ということは、No.216で示されたレギュレータ固有の問題なのか?こうなったら、旧式レギュレータからの±15Vを新型レギュレータのみで受けて見る2重レギュレータも止むを得ないことになる。(新型レギュレータに載せたOSコンの耐圧は20VだからTK-P1の±25Vを直接受けられない。30V耐圧のOSコンは手持ちなし。)

最後の手段
 旧式レギュレータの出力をNo.216のレギュレータで受ける2重方式にした。
 随分と回り道をしたものだ。当初は、この方法で済ませようかと考えていたのだが、やはり、単独のNo.215専用ACアダプターが欲しくて製作を始めたものだから、初志貫徹の思いが時間を費やしたのか。
 結果…改善は見られず八方塞がりだが、原因は必ずあるのだから。

②乾電池±15VをNo.216のACアダプターの+7.2V-4.8Vレギュレータに繋いでみたが
 結果…改善は見られず

③+7.2Vを乾電池
 -4.8Vはレギュレータに繋いでみた。
 結果…ノイズは出ない。
 上記の逆
 +7.2Vをレギュレータ
 -4.8Vは乾電池
 結果…こちらは、ジリジリというノイズが出て改善は見られず
 予想とは逆の+7.2Vの基板が原因だった(予想とは-4.8V基板に使用の2SJ103が怪しいと睨んだのだが・・・)。
 デバイスの何れかが原因のようなので特定できたらレポートしたい。レギュレータでここまで楽しめるとは思わなかった。

2011.10.26 
休憩
   長年使用(20年)のコテXS型のヒーターが切れた。もったいないのでヒーターだけ無いかと調べたら、あった。さすが、イングランド。日本だとこんなメンテナンスは無いと思うが。
 さらに、1kgの千住金属のハンダが無くなりそうだ。そんな切れ目の時期なんだ。

 ANTEX(アンテックス) パワフル小型ハンダゴテ
ANTEX(アンテックス) パワフル小型ハンダゴテ色々
ANTEX(アンテックス) パワフル小型ハンダゴテ25W2,846円
交換用ヒーター:XS100E 1,554円
消費電力:25W
入力電圧:100V
コテ先温度:420℃
標準推奨コテ先(別売):50型

 
ACアダプター
 
 ACアダプターに使用のデバイス達

ACアダプターに使用のデバイス達

-4.8V用は、電圧差が8V近いので制御TRに放熱器が必要→。
トランスは村田製作所。S.E..LのAC12V0.5A2回路も試したが、音質的に劣る。
1次RegはNo.138TRプリアンプで使用した+用のものを出力11V程度にして使用。これもLM317のレギュレータと比較したが、やはりLM317は音質的に痩せて聴こえる。
そのような訳で+側は2重レギュレータ、-側はそのままという片肺飛行となった。
ケミコン3300μFでは不足気味。
 
接栓とTRとの隙間は適当なブリキ板を2~3重に巻いてはさみ込むと外れ難くなる。orボンド付けも良い。
取り敢えずアマチュア無線で使う5D2V接栓を被せ放熱したが、この半分に切っても十分放熱する
 
+7.2Vレギュレータのノイズ
 
 相当試行錯誤したが、TR1.2の2SC1583とTR5の2SK117を取り替えることにより解消した。と思ったら・・・

次は低域からハムが発生(リップルが取り切れていない)
 +7.2Vを2重レギュレータにして解消。-4.8Vはそのままで問題無し。なお、LM317・LM337タイプの±REGを前置することでもリップルは取れるが、音が痩せるし情感も不足するので音楽向きではないと思われる。しかし、LM317・LM337は少ないパーツで構成できて優秀なレギュレータ]ICだ。

今回実感したこと
 ・OSコンの威力には驚いた。~特に出力側の47μFのリップル除去作用~
 ・素子固有のノイズがある場合があり、レギュレータレベルでノイズ音として影響があること(当初はツェナーダイオードのノイズではないかと疑ったが、交換しても変化なし。5Vよりも低いツェナーダイオードは温度係数が負となり、これが要因かとも?)。
 ・超高速レギュレータの実力(パーツを適当に入れ替えてもリップルが除去できないこと~特に基準電圧用Diは微妙)。
 ・電流伝送プリアンプとレギュレータの相性。
 ・電流伝送プリアンプと従来型プリアンプのギャップがある(まだ、電流伝送プリアンプの音に馴れていないということか)。

 2SC1583の頭に触れるとオシロの振幅が増加した。この辺りは抵抗も含めノイズにシビアだ


2SC1583足ピン

2011.10.30 
エージング  ACアダプターも作りたてだから、徐々にエージングが進むだろう。なにせ、今まではパーツの差し替えが激しかった。その箇所のハンダも除いて新規に盛ってあげないと熱で劣化しているのではないか。
 同じ事は、人の耳にも言える。デバイス達もそうだが、人もエージングが必要なのだから。
 
 何となく一段落。そのような訳で、音に関するレポートは、また後日・・・。


 
2011.11.1
 
   音のレポート・・・といいながら、2年も経過してしまった。
このプリをDCパワーアンプに繋ぐと、何かのパルス状の髭が出ているのか(オシロで確認しても分からない。)保護回路が働いてしまう。あまり気持ちの良いことではないので、繰り返して繋がないようしており、DCオフセットをテスターで見てもいないが、0.6V以上出ているはずだ。
 このため、もっぱら普通のプリメインアンプ(ビクター A-D77 ステレオアンプ1983年製)の前置プリとしてライン入力に繋ぎ試聴している。
 そのような訳で、詰めた試聴はしていない。しかし、製作当初は試験的には、問題は無かったとあいまいな記憶をしている。
左記はNo.218の出来事にて訂正


2013.12.28


マーラー3番

http://www.hmv.co.jp/news/article/1405300038/

メータ&ロサンジェルス・フィルのマーラー3番がLPに・・・
・マーラー(1860-1911):交響曲第3番ニ短調
録音時期:1978年3月
 録音場所:ロサンジェルス、ロイス・ホール
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
 原盤:DECCA
通常価格(税込) : ¥9,709
発売日 : 2014年05月31日

これは、手持ちの同じ録音 当時は4,000円


このHMVの広告に魅せられて、手持ちのLPを聴いてみた。良い音楽だ。
再生装置の真価が問われるソース」と評価している方もいる。

2014.06.11
 
電圧伝送IVC  カートリッジを取り替えてレコードを楽しみたい


IVCをアンプ内部に移し電圧伝送とした(厳密にはシェルからプリ内部に移動しただけ)
ついでに2SK117GRの音を確認するが紆余曲折2SK43の音には勝てなかった
117はフォーカスが甘い音になる キリッとした音の43には太刀打ち出来ない
2SK117GR Idss= 5.63~5.68mA
2SK43 Idss= 6.26mAのものを使う
上はLchに117 Rchに43をセットして試聴 音の傾向をある程度把握した「ホテル・カリフォルニア」で比較した Lchからは今まで聴いた43による電流伝送IVCの音とは違った音が出てくる L・R異なるデバイスだからそうなるのが当然だし違わなければどこかおかしいことになる

結果下のようにL・Rとも43にしてNo.215プリの改造は終わる あとはカートリッジを替えて少し異なる音の良さを満喫


なお117にしても43にしてもEQのSAOCを少し調整するだけでオフセット電圧は数ミリVに収まる

単純にK43をプリに移動してカートリッジに細工しなくとも良いことにしただけ たまに別のカートリッジで聴きたいときにはどうしようもないのだから
No.257ではプリ内部に移動したK43のゲートを高抵抗で受けて電圧伝送にしているが本機ではカートリッジの電源に-4.8Vを使っているのと入力ピンジャックの外側に-4.8vを繋いでいるからそんな真似はできない 2020.0609

本機の電源 2020.07.04
コストダウンしようとしてリップルフィルターを試したがハムが消えずNG
No.128プリではリップルフィルターで全く問題なく動くのだが? 1日程度紆余曲折して結局金田式レギューレータに戻った

2020.07.08
本機の電源は色々と難儀した経過があるがどうも一筋縄では行かない様子 リップルフィルターもTR式のものはNG FET式のものでもK214とJ77によるものがハムも最小にて残るものの使用に耐える?(耐えない)
リップルフィルターもデバイスによってハムレベルが異なるという体験をした
そしてプリアンプ側との相性もありそうだ 本機とリップルフィルターは完全に相性はよろしくない 気を取り直して本機専用に用意したウッドケースに納めた電源を繋ぐと青天の霹靂 


LM317等で1次LEGを形成 次に金田式レギュレーターで+7.2V -4.8Vを出力




ハムは完全に除去解消されているから金田式レギュレータの威力に感服した今日このごろだった


A603 C943採用のお蔭か?
2020.07.28
下図のリップルフィルターをNo.215プリに試してみる 今までのものより格段にリップルが減少した 4700と3300μFのケミコンが容量不足なのかVRを上げるとほんの少しハモる いにしえのA603とC943をダーリントンに使ったがこれのお蔭なのか分からないがハムは格段に減る
 銘石A606とC959は電源には不向きという記事を読んだことがあるが敢えてここにA603とC943のところに使って試してみたいが良いとは言われないことをわざわざすることも?





下のK214とJ77がリップルフィルターに採用 たいした良かったのだがNo.215プリとは相性が良くないのか上のA603とC943/3055と2955のものに惨敗


 






























































































右のものはこのような回路となっている これに適宜ツェナーダイオードを付加する 左も基本は同じ





20200709
上図の左のものをNo.215プリに使ってみたがNGとのことは触れた No.251で何とかものにしたいとは思うもののまたまた無駄な時間に流されるのか
 上の回路の8.2KΩを12KΩにして
 12KΩに分圧用として82KΩを追加
 入力電圧は24Vだから
これで約20Vの電圧が出力されるはずだ 251の負荷で19V位までドロップするだろう
ツェナーで固定した方が電圧はフラツカないと思うが適当なツェナーダイオードがない
No.251プリは52.5mAの消費電流だから959/606に放熱器は不用 (No.251の項を参照)




以前にコンパクトに作ったREGがあったのでNo.215プリに試してみる
2020.07.08に紹介した木製ケースのREGは完璧だったのだが下のREGはハムが消えない終段もC959/A606から少し大きめのものに替えてあるがそれでもハムは消えない