電源の整流回路は、整流用シリコン・ダイオードが手っ取り早く、ファースト・リカバリー・タイプの整流用ダイオードを使用するのが一般的だ。
このタイプのダイオードは、インピーダンスが低く、応答速度の速い。通常の整流用ダイオードと比較した場合、整流後の波形がきれいでノイズの発生量も少ないのが特徴である。
金田明彦先生は、１Ｓ２７１１という、メタル・カン・タイプのものを使用してきたのは周知の事実である。
残念だが、この優れた性能を持った整流用ダイオードは既に製造中止品で入手不可である。代わりにと、ＭＪ ０１．６月号で初めて、ＦＲＤ０９−１５（１．５Ｋ／３Ａ／ｔｒｒ＝０．６μｓ）を代用しても構わないとコメントしている。以前は、このダイオードは不評であった。同様なことは２ＳＪ７２と２ＳＪ７４についても言われたことがあるが、背に腹は代えられぬということか。
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2001.08.28 1版