
“希代の天才ギタリスト”と呼ばれたロック・ギタリストが1970年代には数多く存在した。エドガー&ジョニー・ウィンター、マイケル・シェンカー、フランク・マリノetc。
その70年代終盤に驚異的テクニックを持ったヤング・ギタリスト、エドワード・ヴァン・ヘイレンはヴェールを脱いだ。兄のアレックス・ヴァン・ヘイレン(ドラムス)、デヴィット・リー・ロス(ヴォーカル)、マイケル・アンソニー(ベース)と“ヴァン・ヘイレン”を結成、「ユー・リアリー・ガットミー」(キンクスの大ヒットナンバー)で衝撃的デビューを果たす。
70年代後半は“ハード・ロック暗黒期”と当時言われていたように、英米の大御所バンドが次々と崩壊、活動休止などで低迷した上、救世主となるバンドもなかなか現れなかった。そんな中で、最大手のレコード会社ワーナー・ブラザーズは自信を持って彼らを世に送り出した。
ヘヴィでかつドライブ感があり、メロディアスでありながら斬新なサウンドを造り上げる驚異のギター・テクニック・・・どちらかというとブリティッシュ・ハード・ロックのカラーが見え隠れするが、L.A.から誕生したことの意外性も人気を高めたのであろう。
デビューから21年、ヴォーカリストは何度か交代しながらも常に可能性を求めてチャレンジしていくビック“V”、次ぎは何を聴かせてくれるのだろう・・・。
(中野 亮)