ナッキーのこれだけは聴こう!

Bon Jovi

都合によりファーストアルバムのジャケットを掲載します。

 本国よりもまず日本でブレイクするロック・ミュージシャンが1970年代に入って数多く出現した。その代表格はクイーンであろう(詳しくはバックナンバー「クイーン/オペラ座の夜」参照)。80年代においての代表的グループはやはり“ボン・ジョヴィ”である。
 84年に発表されたデビュー・アルバム「夜明けのランナウェイ」は本国アメリカでは一部熱狂的ファンに注目されたがセールス的にはいまひとつであった。しかし目ざとい日本のロック・ファンはすぐに注目し始め、シングル・カットされた「夜明けのランナウェイ」はアルバムと共に好セールスを記録する。
 セカンド・アルバム「7800゜ファーレンハイト」の頃にはアメリカでもかなり人気が高まり86年発表のサード・アルバム「ワイルド・イン・ザ・ストリーツ」で遂に世界的大ブレイクを果たす。本作は9週連続でビルボード・チャートのNo.1に君臨するという新記録を打ち立てたメガ・ヒットアルバムであるが、同時期に日本でもカセット・テープのCMにメンバー全員が出演、ロック・ファン以外にも“アイドル的”要素を大きくアピールした。
 それまで年1作のペースでアルバムを発表してきた彼らにもやはりプレッシャーがあったのか、他のピークにのぼりつめたアーティスト同様その後のインターバルが長くなり、オリジナル・アルバムは3〜4年に1作のペースとなる。
 その間ジョン・ボン・ジョヴィ、リッチー・サンボラはソロ・アルバムをリリース、グループでは表現できなかった新たな音楽性を見つけだすと共に後の“ボン・ジョヴィ”としての作品の中にも新境地を見い出すのに一役買っている。
 以後のオリジナル・アルバムは「ニュージャージー」(88年)、「キープ・ザ・フェイス」(92年)、「ジーズ・デイズ」(95年)と3作(他にベスト・アルバム「クロスロード」が94年に)発表されているが、ダイナミックかつメロディアスなサウンドは作品を重ねるごとに円熟味を増しており、次作への期待は高まるばかりである。
 これまでの周期だと98〜9年にニュー・アルバム・・・ということになるが、いまのところその話は耳に入らず2000年以降にお預けである。いかなるサウンドを聴かせてくれるのか興味は尽きない。

(中野 亮)