Jzaa これだけは聴こう

これまでのブルーノートの長い歴史で、上位3枚は「クール・ストラッティン」「サムシン・エルス」「モーニン / アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ」が不動の3枚でした。が、今回「モーニン」は6位。
「クール・ストラッティン」「サムシン・エルス」は音楽はもちろん、ジャケット・デザイン的にもジャズを代表するもので、この2枚は常にトップの人気を誇っています。
「ブルー・トレイン」、実はアメリカではこれが一番売れていて、4位のハービーは、トータル・アルバムとしての完成度、5位のパウエル盤はやはり大人気曲<クレオパトラの夢>が永遠の名曲として広く認知されてきた結果でしょう。
クール・ストラッティン / ソニー・クラーク
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アート・ファーマー(tp) / Art Farmer スイングするソニー・クラークのピアノ! |
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| ジャケットの抜群のセンスでもブルーノート・レーベルは知られているが、その中でも最も有名なのがこのソニー・クラークの作品。今見てもモダンだと思う。 ソニー・クラークは、歌手ダイナ・ワシントンの伴奏者を経て、デビューしたピアニスト。 ブルージーな演奏は、洒脱感に溢れ、雰囲気でも酔わせてくれるが、少し灯りを落とした部屋で、グラスを片手に聴きたい。そんなちょっといい女になった気分にさせてくれるジャズだ。 そして、聴くことでやっとタイト・スカートにヒールというジャケットの意味がわかってくる。(text:服部のり子) |
サムシン・エルス / キャノンボール・アダレイ
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マイルス・デイヴィス(tp) Miles Davis 超名盤!!!歴史を越え、ジャンルを越え、ジャズ史上の頂点に君臨する不滅の一枚! |
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| 58年にいち早くマイルスがその才能を発掘したサックス奏者、キャノンボール・アダレイを起用し、共演した作品。アルバムの冒頭を飾るのはシャンソンの名曲であり、多くのジャズ・ミュージシャンが取り上げている有名な『枯葉』。ミュートをつけて演奏するマイルスのトランペットは、繊細に物語を紡いでいくようで、否応なく彼の世界に引きずり込まれていく。一方で、アダレイのアルト・サックスは力強く、奔放で、対照的。ハンク・ジョーンズのピアノもハートフルで、次々に心を奪った後、いつまでも余韻を残していく。 |
ブルー・トレイン / ジョン・コルトレーン
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リー・モーガン(tp) Lee Morgan コルトレーン唯一のブルーノート・リーダー作! |
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| 彼の生涯は40年と短かった。デビューは19歳だが、遅咲きのタイプで、常に苦悩しながら、サックスに向かっていた。だから、作品ごとに異なるアプローチをした彼に出会うことが出来る。57年に録音したこのアルバムでは驚くほど速いスピードで、激しく長いフレーズを吹いていく。一瞬の間もなく、音が続いていく。“シーツ・オブ・サウンド”と形容されたスタイルだ。すごい緊張感があるけれど、むやみに聴き手を圧倒することなく、ドキドキ胸が高鳴っていくのを楽しめ、曲が長くても飽きない。ここがスゴイところ。 |
処女航海 / ハービー・ハンコック
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フレディ・ハバード(tp) Freddie Hubbard 60年代のジャズ・シーンを揺るがし、ジャズ界に新風を吹き込んだ清新の1枚。 |
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| 時代と共にジャズもそのスタイルを変化、成長させてきた。60年代はマイルス・デイヴィスが提唱したモード・ジャズが主流になっていくが、その中で最も有名な作品がハービー・ハンコックによるこのアルバム。コード進行からプレイヤーを解放したのがモード・ジャズの特徴とされているが、反対にだからこそそれぞれの能力が試されているようで、頭脳プレイの印象が強い。ここでもテンションは低くないし、アグレッシヴだが、抑制の効いた演奏が一定のトーンを描き出し、体ではなく、脳細胞が刺激されていく。 |
ザ・シーン・チェンジズ / バド・パウエル
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バド・パウエル(p) Bud Powell 不滅の名曲<クレオパトラの夢>で幕を開けるピアノ・トリオの大人気盤。 |
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| 人気TV番組のテーマソングとして、聴いたことがあるだろう。このアルバムの冒頭を飾っているのが『クレオパトラの夢』。バド・パウエルの名曲だと思う。パウエルは、モダン・ピアノの開祖と言われ、超絶テクニックは、天才と称賛されたが、時代は公民権運動が起きる前。アフリカ系アメリカ人は、まだ差別の対象にあり、それが彼の運命を狂わせてしまった。45年の事件をきっかけに、精神的に壊れていくが、それでも調子のいい時には目眩く名演奏を残した。そのひとつが58年にピアノ・トリオで録音したこのアルバムだ。 |