とある質問07 本文

こんにちは、茨城の 野堀と申します。
アンプ製作は、初心者です、私も トランス付 初段 6DL4差動 6CA7PPのDCアンプを、MJ2001 3月号 NO162を参考に制作 完成(音がでただけかも?)しました。SPは 104dbのクリプツシュホ−ンなので、中音量までは、大変クリア−、メ−カ−制の6CA7PPより好い音です。が プリの音量を上げるともうだめです(あたりまえですが)初段を5極管にしなけれならないでしょうが、3極管でゲインをかせいで、ひずみを少なくする方法はありますか?
ところで そちらで制作のDCアンプは 95、12 NO140ですか? テクニカルサンヨ−の部品セットを購入すれば、6C33CB以外手に入るのでしょうか、SP保護回路はどうしているのでしょうか かなりあぶないアンプと聞いたのですが、私のような初心者でも完成出来るでしょうか?
誠に申し訳ありませんが、御教示ください。


野堀さん
 まず、あぶないアンプとのことですが、当HPでも試作レポートをとおして紹介のとおりスピーカー保護回路やオフセット電圧自動調整機能など対策は万全ですから、さらに安心して使えるものと思います。
 テクニカルサンヨーのパーツセットには球は付いていませんので、他で求めることになりますが、四千円くらいでしょう。できれば10本程度求めてペアをとることですね。後からの予備球にも使えますから無駄にはならないでしょう。タクトで丁度、四千円で買えます。パーツセットには球以外はすべてついていると思います。買ったことがないので良くわかりませんが、大丈夫です。
 ご質問の球プリの初段は5極管しかないでしょうね。初段球はEF86がその座を占めていましたが、最近はWE403Aを使用した回路が発表されましたね。追いかけるのが大変ですが・・・。これもまた楽しからずや・・・です。
 No.140は、基板なども記事のとおり作りますと、完璧に動作します。今まで4台作りましたが、作りやすくて助かります。なお、調整などには勘が必要かもしれません。こうしたら、どうなるとかの経験が勘を生み洞察力がつくものですからね。近くにアドバイスをされる方がおられると良いのですが。。。
 あぶないアンプとは、きっとOTLアンプの総称でしょう。出力トランスが無いので、真空管のドリフトがもろにスピーカーへ伝わります。私も最近馴れましたが、回路図を見るたびに球のPKから伸びたケーブルがスピーカーに繋がっていると思うと、ざわっとしたものです。調整が悪かったりトラブルで何ボルトも出るとスピーカーは飛びますからね。それはメーカー製でもいえることです。リレーによる保護回路を入れるなどメーカー製は安全という名の元に音を犠牲にしています。自作には当然リスクはつきものであり、負担は自分でするものです。それをクリアーするのもまた楽しいものです。長い目で楽しまないと途中で投げ出すことになりかねません。
 時間をかければ完全に動作するすばらしい音のパワーアンプができます。
 6C33C-Bは、安くて丈夫で音の良い球です。No.165の回路でも6C33C-Bが使えてシンプルで良いのですが、各自の好みでしょう。
 No.165は初段が球ですが、オフセット電圧自動調整機能が出来ましたから、ドリフトは問題なくクリアーされます。思えばDCアンプも進化したものです。スピーカー保護回路やオフセット電圧自動調整機能により、聴きながら半固定ボリウムを調整することは無くなりました。音楽に没頭できて快適です。
 ご健闘を祈ります。

                    ph7




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2002.01.21 1版