とある質問06 本文            また、小林さんからの楽しい提案もあります


同時期に電源電圧に関しての質問がありましたので、一括しました。

壱---------------------------------------
いつもお世話になっています。

MJ2月号で、真空管DCプリが出ましたね、3ヶ月たたないのに。記事登載回数が増えるのは大変嬉しいです。
ph7さんが言われたとおりですね。2SK170の替わりに2SK97などを使えることも(ただしK97はIdss誤差が大きいのもあると付記)も全く同じ内容でしたね。

質問・要望をさせていただきますので、恐縮ですがアドバイスをお願いいたします。
1 WE412AでAC100Vを整流後、120Vになるというのは疑問です。私の家では105Vあるので、整流後は148Vになります。(無負荷)定電流Trの耐圧が心配です。
下記(田中さん)にまとめました。

2 初段差動アンプの定電流Trが2SC1775から2SD756に変わりました。容量が大きいのが必要なんですね。過去の名器2SC1400は耐圧の点で使えないのでしょうか?
耐圧100Vですから難しいでしょう。

3 また、定電圧電源へは名器と言われていた2SA726や2SC1400、2SA566は無いから使えないのでしょうか。 しかし、今やDCアンプはススムの抵抗をはじめ、従来のデバイスを持ってない人には製作できません。
 金田ファンは沢山の過去の名器を持っている人が結構いると思います。だから、過去の使えるTrは記載してほしいのですが。同時に音質比較結果も我々金田ファンは知りたいところです。
使えるものはどんどん使いましょう。ただ、最近は真空管にシフトしてますから耐圧がネックです。

4 世界最高の金田アンプも完全対称型が開発され、回路は限界にきたのではないか。金田先生もあと2年くらいで大学を退官されますし、その後どうされるんでしょう?より自由に研究されるのでしょうね。地方での試聴会が増えるのを期待していますが。私は無条件に先生に期待していますし、私でできる応援なら、どんどんしたいです。
 この飛びぬけて素晴らしい金田アンプをより多くの人に楽しんでもらい、発展を望むためには、金田ファンが個々に楽しんでいるだけの現状を変える必要があると思います。
 インターネットが普及してきた現在、電子メールによる全国的な金田DCアンプネットワークができないでしょうか?全国で何人の金田ファンがいるのでしょう?
是非、金田明彦先生を囲む会が組織できれば良いと思います。ただ、今すぐには出版との関連もあって、まだ紙メディアに歩があるでしょう。

ネットワーク会員で次のようなことをしたらどうでしょう。
@無線と実験だけが頼りの試聴会を脱皮して、会員で開催する試聴会や質問アドバイス(本HPの「とある質問とアドバイス」)
A無線と実験の発表回数を増やすよう同社に要請する(個々の要望では弱い)
B最高の部品開発、(抵抗、線材、トランス、半導体、真空管、プレーヤー、モーター、マイク、デッキ、スピーカーなどを順次開発。例えば1部品について全国の金田ファンが一人20万円くらい共同出資する。 開発に向けて、金田先生を含めた意見交換をする。)
C生録の普及
D過去の名演奏マスターテープを金田アンプを駆使したレコード・テープ・CDの発売
E金田アンプの一般への試聴会の開催 など、

このほか思わぬ発展も望めると思うんですが。私も結成に向けて三重県内の知人に連絡しますが。どうでしょうか。
 三重県 小林和幸


小林和幸さま
この点は次の宇都宮さんへの返答からご推察ください。


弐---------------------------------------
ご返事ありがとうございました
ご返事いただいた中でファイナルのエミッター抵抗なしということですがその場合、過電流の保護回路は無しか別途手立てをされているのでしょうか。お教えいただいた内容を参考に製作したいと思います。
ちなみに私の現状休眠状態システムのご紹介ですが

ターンテーブル   SP−10+制御アンプ
プリ          NO122FET、 NO107
パワー        NO113(6CH)
スピーカ       416-8A+オンケン 3WAY これらは、金田アンプ推奨システムですね。ph7

プリとパワーのリファインを考えております。
今後ともよろしくお願いいたします。
追伸
金田先生のシステムをよくご存知の様子で、また、直々の製作会などph7様のサークルか何かで定期的に開催されておられるのですか。

京都市 宇都宮  仁司


宇都宮 仁司さま
追伸の部分についてお答えしていませんでした。
95年ころですが盛んに金田明彦先生をお呼びして製作講習会を実施しました。
その折には北海道のDCアンプファンが沢山見えられました。
延べで7−8回になりましょうか。
そのときに金田明彦先生の人柄にふれ、色々とお付き合いすることとなります。
私も何度か秋田にお伺いすることもあったり、私たち夢クラフトのグループでも一度お伺いしたことがあります。
あまり詳細に触れてHPで紹介するのは、はばかります。MJとの利権の関係もあるでしょうから・・・。
先生にもHPを開設してはとも話していますが書き物の方に魅力があるようです。
そのうちとは思いながらいますし、こちらでプロシキしてあげる方法もあります。
夢クラフトの前身は「一枚のレコード」というグループでして、レ・コード館やレコードを集めて町おこしをするという発想の中心でした。
私の夢はレ・コード館に先生をお呼びして、また製作会や試聴会をやることです。
また、レ・コード館に金田アンプの部屋をつくることです。
楽しいですね。
  ph7


参---------------------------------------
 今月号の電源部はNo157と同じ構成なのになぜ違う電圧が記されてるのか不思議でしょうがないのです
No157のフラットアンプのみ作ろうと12AT712AU7を買いそろえましたで、今月号のトランスの方が使わない巻き線が少ないぶん安いのでしめた!と思ったのですが+−120Vと記載されている。ヒーターは全く同じ構成なのに10Vではなく8V?と書いてあるし157の時も+とーで2V位差があったように記憶しています。N0158の電源でECC81のフラットアンプを動かすにはやはり電圧が足りないでしょうか。
ヒーター巻き線があいているのでこれを整流して+−100Vに繋いでは?とも思ったのですがいかがな物でしょう?
 田中勝行


田中勝行さま
 負荷により電圧が変わります。
 +と-が同じく記載してますが、+がレギュレータで食われます。しかも2段ですから4-5ボルトくらい降下するのが一般的です。まあ、理論値と思ってください。ただ、今回の定電圧回路は今までと異なります。
 -側の電圧が高いことから素子の耐圧範囲に押さえるため、ツェナーに流す電流を1から3mAに増加させて、それに伴い2SC1775Aよりも電流の流せて同様に音の良い素子に変えたところです。そのため、整流管の場合は電流が食われた分、電圧降下しますから、無負荷時に128V程度流れるものが120Vで、+も-も落ち着いたものと思います。
 私などは、モノラールアンプの項で述べたと思いますが、相当電圧の違う状態でつかってます。ヒーターは8ボルトの方がレギュレーターの無駄な動作がなくて好ましいですが、10ボルトでも大丈夫です。
 高圧の負電源は、今までは-130ボルトくらいは出るはずです。+と比べてアンバランスになりますが問題ありません。私はここにAC80Vのトランスを使ったりしてます。
 No.158のトランスではAC70Vですからちょっときついかもしれません。特に+の2段のレギュレータを経由するには10V位の差が無いとだめでしょう。少なくとも整流後の電圧は110Vは必要でしょう。(6.3Vを付け足すのも良いでしょう。)
 ある程度、トランスも一定してきましたね。つまり,アンプヒーター電圧用8Vと電鍵ヒーター6.3V、高圧に100Vが標準トランスのようです。
こうなると製作もやりやすいです。
 
本日、基板チェックをしていて気づきましたが、基板では±125Vとなっています。もしかすると、これくらいの値に落ち着くかも・・・。
どなたか、製作された方はレポートください。→私は製作までにもうすこしかかります。(2002.01.18)


ph7



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2002.01.17 1版