細めの老眼鏡を
これ以上ずれたら落ちそうなくらいの鼻の先にかけて
昔風の「ラジオ屋」をやりたい
真空管のストックも必要だから
アメリカに調達に行く

建物は
ドームハウスキットが良い
基礎さえなんとかなればあとは一人で
建てられるだろう

そこには
コーヒーの飲めるスペースと
絵の描けるイーゼルと
アマチュア無線機の置ける机と椅子
パソコンは当然いる
音楽はモノーラル
金田アンプとWE604E1本
ジャズがある
夜には日本酒の飲める囲炉裏端に変わる
客は私と家内だ

ある日近所の
子どもたちを集め
科学する心を養うこともする
鉱石ラジオの製作会は絶好のものだと思う
もちろんパーツ代はいらない

ある朝隣りの
おばさんが家電が壊れたといい
持ち込むだろう
昼には直ったら嬉しい限りだ

日曜日
並四ラジオの製作会
金田アンプの製作会
会場は金田明彦記念館
氏のアンプも
収蔵されている国内初めての
DCアンプ歴史館
ph7
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