徒然なるままに

 最近、またデバイスの値段が気になってきた。金田式DACを作ろうと思い心臓部のICは確保(第2版で使われる保障無しか?)。このDACの音を左右すると言われる2SC959が通常では持ち合わせが無いうえ、12個もふんだんに使う。頭の痛い問題だが、誰か彼かストックしているはずだが、なかなか世間に出てはこない。かくいう自分もストックしてあるはずだ!!
 2SC1583も入手難の様子。2SC1775Aで代用できるようだが、まとまりの良いほうが何かと安心だ。2SC1583はこの前まで某樫*電子で@84であったのだが、最近は@300、しかも入荷未定となっている。以前に話した2SA872A、2SC1775Aは、今頃はどのような状況か?(@105、@84の様子)
 この手のデバイスは100個単位でストックしたいが、2N3055のようにあまりニーズがでないものもあり、思いっきり使いまくろうと目論むも誤算。そういえば、STのブランドがたくさんストックしてあったな。MOトローラでなくとも音はそんなに変わらないと思うのは、私の耳が悪いのか。それにしても、3055は良く飛んだが、AC電源のせいもあり、使い方も無茶苦茶すごかったこともあり文句は言えない。フォステクスの10cmスピーカーも一緒に飛んだ。それからというものは、懲りてバッテリー駆動としたのでトラブルは皆無で、商用電源に潜む悪漢の出番は無い。そうだ、このアンプは、中高域に使用しており、CHフィルターは、アンプに内臓のタイプでありSEコンの容量が小さくコストダウンできるのがメリットだが、本格的なCHフィルターとし、中高域用アンプをFET(2SK2554)で組み直したいのだ。WE421A等真空管パワーの選択肢もあるも、やはりSWオンですぐ使えるものが、音楽を普通に聴くのなら十分だ。
 話は、どんどん変わるがC984がC959の代わりに使えるということは、15年位前から聞いていたし、当町で開催した製作会の折、某氏から8本いただいたことがある。見かけではC959に軍配だなあと思いつつそのままになっていた。MJ08.9月号で金田先生は、ドリフトとノイズで使えない…と切り捨てている。確かに初段以外でノイズというのはおかしいと思うが、自分で試す元気はない。随分と意気消沈したものだと自己嫌悪。体力が落ちたなーあ。
冒頭のDACについても、第2版が出るまで待つかなとも思いつつある。アナログレコードさえも一生かかっても聴き終わらないと思うとCDに傾注するのは、思いのほか力も入らないというのが本心か。金田式フラットアンプでCDも切り替えて使える方式が発表されて、とりあえず今までよりは良い音で聴けるので、妥協したのも事実である。そうそう、この真空管式フラットアンブ部なのだが、10時以上にVRを上げると片CHだけ発振する。初めは中高域の2N3055のパワーアンプが悪いのかと疑ったが、そうではないことが分かった。そのうちチェックしようと考えているが、そのうち・・・とは、理由を探して、いつまでもやらないことだ。(相田みつを)
 いろいろと出来ない理由をこじつけて、自分を正当化しようとしているが、度重なる職場の異動、妻の母の死去、定年、自宅リフォームと忙しかったのも事実。団塊の世代はなんと多忙極まりないことなのか。しかし、昔はもっと仕事も忙しかった。にもかかわらず、あのときのパワーはどこへ行ったやら、いわずもがな。ということか。
 物事が分からないというのは、仕方が無いとはいえ、惨めなものだ。初めて金田式DCアンプを作ろうとしたとき、すべてが分からない。拠り線も手の油だらけになるし、指の皮は薄くなるし、拠りは緩く不得意な作業である。

 中高域用にマルチ用のアンプを作らなければと思いつつ、現在のアンプ内臓CHフィルター方式で我慢していることは前述のとおりだ。26500pFのSEコンが2ヶ入手できたので、この際、勢いをつけてアンプまで作ろうかと思うのだが、電源トランスはTS180を基本とし、終段は2SK2554とは思うものの手持ちの多い
 2N3055にも食指が動く。しかし、後者は電源トランス式電源では使いたくない苦い経験がある。それを払拭するためにわざわざ試験製作というのもどうかと思う。現在、No.159のパワーが1台あるので、これを活かすなら終段は2SK2554ということになる。このアンプは、初段が2N3954なので、音の傾向も考慮するとやはり同様のものを作る以外にないことになる。結局は、選択肢のない状況となった。今まで多くの製作記事があるが、オールFETということもあってか、このNo.159のパワーの回路が一番好きである。
手持ちの6C33C-Bパワーアンプを低域に使用することとすれば、今あるNo.159のパワーを中域用にまわし、あと1台製作すれば足りることになる。
 最近とみに物を大切にするようになってきた。No.159のパワーを1台作ると、現用の中高域用アンプは不要となる。なんともったいない(mottainai)ことか。そういえばこのアンプケースには3つのアンプが入っており、これ1台で3wayの片側を賄えるのだ。

2009.1.17