一筆啓上・・・近況報告7



茨城の 野堀です
以前、DCシリ−ズNo.162で、一度お便りした者です。
DCシリ−ズNo.162をどうにか完成しました。ただ使用している素子は別物です。
定電流のTrは同じですが,初段差動回路、カソ−ドオロ-は、6AN8,出力管は、EL34,電源は、普通のダイオ−ド整流です。最初上手く作動せず10本の6AN8何回も組み合わせ3日がかりで作動させました。本当に一時はどうなることか?、もうだめかと思ったこともあります。
現在の問題点は、時間と共にバイアス値がずれてくるので、調整がわりと頻繁に必要なことです。6AN8の温度が時間と共に左右違ってくるから?と思っています。
話題は変わりますが、こんどDCシリ−ズNo.140の部品セットをテクニカルサンヨ−から購入致しました。
ただ 真空管6C33CBを手に入れてません。
158V バイアス-55V 330mAのペア−を眞空管販売店に尋ねると、むずかしいと言われてしまいます、入手方法で、なにか良い方法?がありましたら、ご教示ください。
このアンプもおそらく一年ぐらい、完成するまでに、かかるでしょう。その間に疑問な点など多数出て来ると思います。誠にあつかましいのですが、その節は、宜しく、お願い致します。


野堀さん
お便りが遅れてしまいました。
6C33C−Bですが、今でも手に入るでしょうが、販売店にチェックを頼むと高くつきますから、8〜10本入手して、ご自分で選別するのが良いでしょう。HPにあるようにロシアの技術者が勧める方法で完璧です。エージングと選別を兼ねてペア取りができます。10本あれば結構、そろったものがあります。また、多少ずれていても回路的に補正してくれますから、あまり神経質にならなくとも良いと思います。
一般的には、プレート電圧(Ebb)は200V以下にします。高い方が最大出力は得られますが、プレート損失の兼ね合いからアイドリング(Ip)電流を低くします。むしろEbbは低く、Ipを多くする方が良いでしょう。
@Ebb175V/Ip250mAとか
AEbb150V/Ip300mAとか(これくらいが一番スマート)
BEbb135V/Ip330mAとか(これは、AC100Vから得られるので、面白い。)
6C33C−Bは、超低内部抵抗球なので、球のばらつきは相当のものです。たとえば、@の場合バイアス電圧は−50〜75Vくらいまでの分布と思って良いでしょう。つまり、ここを固定するのはナンセンスでして、Ipを優先してバイアス電圧は成り行きまかせです。そして、バイアス電圧の似たものをペアとすることで良いでしょう。ですから、限定的にすべての条件を指定するとそんな球は無いよと言われるでしょう。
ただし、測定回路においては、バイアス電圧を−55V程度に固定し、Ipの似たものをペアにする方法もあります。
どんな球でも良いと思うので、安いうちに入手することをお勧めします。


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2002.07.20 1版
2002.08.03 回答