一筆啓上・・・近況報告2

AOCの安定度について  Sun, 10 Mar 2002 20:24:35 +0900

ph7さん、こんにちは。村上です。
 真空管DCプリのAOCの挙動不審、苦労されていたみたいですが、解決されましたでしょうか?
私は今、No.159のオールFET-EQ部のAOC化に取り組んでいます。つまり、カップリングC追放の企みですが、経験談をお話します。
 2段目J103の共通ソース抵抗に帰還抵抗を追加し、K170-C1775-C1775のAOCを組み込んでみました。基板のみのテストでは、AOCの効きは抜群で、DMMの表示は0mVに貼り付いてびくともしませんので、気をよくして、No.128?のフラット部と一緒にケースにセットして調整開始です。
 PHONOを繋いでのEQ出力は、+/−10mVでふらふらしており、これだとプリOUTのDC漏れはMAXで200mVにもなり、6C33BC直結は無理です。VRの常用位置では、+/−30mVですが、気分が良くありません。それでも音だしを敢行、第一印象はいつもの金田式DCの音で、カップリングCなしの変化はあまり聞き取れず、拍子ぬけ!?です。
時折、ビィヨ〜ンとハーモニック調のノイズが出たりして、発振か?も心配しますが、出力コードの位置やら、トーンアームのアースの具合とかで変化します。また、CDのケーブルを繋ぐとハムが出るのと、フラットアンプのVRを絞り切るとブツッと大きなノイズが出るのがやっかいです。
 ph7さんがアースが重要と述べておられたので、早速調査開始、アースポイントは師の教えを守って、PHONO近くの一点でしたが、いろいろ探っても解決しません。困ったのは、DCバランスの調整で、上蓋のあるなしどころか、その位置によってもDC電位が移動するのです。確かに金田式のDC調整は周囲の温度に敏感ですが、挙動が違います。
 まる2日間かかってなんと!!、AOCの入力Cである2.2マイクロのAUDYN CAP、これが、ノイズを拾っているのでした。指を近付けるだけで、DCが変動し、ハムが変化します。
 RチャンネルのCに銅箔テープを巻いて、アースに落としたところ、今まで出ていたノイズやらハムがきれいさっぱりと消えたばかりか、DCの安定性までが向上し、プリOUTでMAX10mVが実現出来てしまいました。不思議なことに、両チャンネル共銅箔テープでアースすると、再発します。
 AOCの基板はNo.166通りに作っていますし、AUDYN CAPの向きも記事のままです。インピーダンスが高いので、誘導ノイズを受けやすいのかも知れません。
 一応、これで経過観察に入ります。ph7さんのHPにて、何かの参考になれば幸いです。
 では、また報告しますね。よろしく。

村上さま
 非常に楽しい話題です。金田明彦先生の記事にもありますが、片方だけでなければ発振するとかを良く見受けます。私も興味がありますが、カップリングCの追放は考えたこともありません。確かに余計なものですから・・でも直流をカットする機能が無くなるのは?、逆に心配もあります。
ph7






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2002.03.11 1版