MS-DOS版ワープロ松をThinkPad-530Csでエディータ代わりに使ってみたくなったり、 DIATONEのP-610でスモールにまとまった音楽やBillie Holidayの声を聴きたくなり、 その時の気分で大きくて重いLPレコードには触れたくなくなったり、良い音を聴きたく なくなったり・・・。少し、良くない不便な環境に居たくなるのは何故か?良いものを再認識したいというプロセスの欲求が自然とこのようにさせるのかも知れない。
何日か経つと少し面倒にプリアンプのパワースイッチ(PWsw)を入れ、少しおいて6C33C-Bパワーアンプと冷却ファンのPWswを入れる。2分後に「ヴウーン」という音とともに6C33C-Bが動き出す。オフセット電圧を確認して、ようやく緊張感から解き放たれる。
ターンテーブルに迷わずに1枚のレコードを載せ、カートリッジの針共々埃を払う。針をレコードに載せるとき息は自然と止まる。スピーカーから、「プチ」と小さな針の着地音を確認すると、プリアンプのボリウムを10時の位置まで上げる。この所作は何十年も続けているが、前述のとおりたまにはスモールな装置に戻ったりする。
アルテック604-Gから「ブルーン」と迫力のある低音を聴くと身が引き締まる。そういえば、604-Gはオークションで2本求めた。出品者は音響に造詣の深い方で、604-Gは年代からしてもその用途からしてもリコーンしていないものは無いだろうとのことで、当然、入手したものもリコーンされていた。ネットワークは付属していなかったが、金田式チャンネルフィルタを使うから必要はない。
プリアンプは本当に進化したと思うのは、 No.218のボリウムが10時の位置で、誤ってPWswを切ったとしても、DC電圧は皆無でスピーカーへの衝撃は起こらない。プリアンプのPWswをあとから入れることは無いから心配は無用だが、ボリウムをゼロにさえしておけば、DC電圧は出ないが、10時の位置だと相当の衝撃だ(試したことはないが。)
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For me これはph7の備忘録
2014.09.22 |