ショットキーバリヤダイオード(SBD)について


(黒は出川さん、青は私ph7

はじめまして、ホームページのオーディオ欄を拝見させて頂きました。
オーディオに対する情熱が伝わってきます。電源を変えるとアンプが生まれ変わってきます。
金田式の古いアンプの電源ダイオードを変えてみませんか?
余計なことかとおもいますが、半導体AMPの電源ダイオードで気になりましたので、mailいたします。

ここで自己紹介をさせていただきます。私は長年 日本インターで新製品企画をたずさわっていました。
オーディオが趣味でオーディオ用電源ダイオード30DF2(ファーストリカバリーDi)を開発しました。
また1昨年、2000年6月にオーディオ協会主催のJASコンファレンス2000におきまして、オーディオ電源用SBDの開発と発表をしました。
私の発表内容をMJ誌2000年10月号、柴崎先生が解説また、SBDを採用した、メーカーDENON、MARANNTZ、が昨年度のグランプリを獲得、今年に入り、各メーカーも音の違いに気づき、新製品の高額品はほとんどSBDを採用 ラックス、SONY、ヤマハ、パイオニア、従来のFRDをSBDに変えただけで、アンプが別物になります。
特に、ウーハーが正確に働くので300Hz以下の分解能が別物になります。
現在の私のシステムは2001年MJ12月号HiFi追求リスニングルームの夢に投稿しました。内容はスピーカーシステムは自作です。
メーカー製と違い各ユニットから高調波、ひずみが出ないようオルソンの理論道理ホーンSPの帯域を2オクターブに抑えたため、5ウエイのホーンシステムです。アンプ類は古いものですが、電源は世界で1番新しいSBD電源に切り替えています。
部屋は狭くふつうの洋間(10畳)しかもらえず従って3名くらいが限度です。
音にうるさい技術屋はよくいらっしゃいます、LUX、アキュフェイズ、SONY、マランツ、など、一度SBD電源の音はいかがですか?
くわしくは、2001年MJ12月号HiFi追求リスニングルームの夢を見てください。
電源の改造はそんなに難しくなく、古いアンプでもできます。また、べつな世界が構築できるのではと思います.
2001年7月定年を迎え一人で、A&R Lab(オーディオ&レクティファイヤー 実験室)で試作品と執筆活動をしております。

まえおきが長くなりました。
本題になりますが、コンデンサーインプット回路では、コンデンサーから、Diに切り替わる時、Diは伝導度変調(半導体が導体に変化するまでの時間条件で時間がかわる)で電流が流れるので、負荷側へのエネルギーが一時的にとぎれるが(400μsくらい)、金属整流器の、セレン、ショットキー・バリヤ・Diはその点、多数キャリヤで流れるので、(電界がかかると即電流が流れる)エネルギーが連続して、負荷側に供給されます、したがってパワーAMP部に採用すれば、300Hz以下のドライブ能力があがり、中高域に回り込む混変調ひずみが減りさらに,中高域がきれいになるのでは、また、プリ部の電源に採用すると、情報量がさらにあがるのではと思います。
また,SBDに興味がありましたら、ご連絡ください。詳しい、資料が必要でしたら、送ります。MJ誌にMARANTZ #7の改造記を提出しました。まだ出版日不明。
半導体アンプ製作マニヤむけにも大電力用SBDブリッジを試作しました、受注生産です。興味がありましたら連絡ください。

感動を創造する。
A&R Lab 代表  出川三郎
住所  〒257-0001 神奈川県秦野市鶴巻北3-10-23
TEL  0463-76-9606携帯 090-3918-3581mail:degawa@mvd.biglobe.ne.jp


返信
大変、素晴らしい内容のメールをいただき感激です。電源に寄せる熱意が伝わってきます。
私も気になっていた電源のFRDでしたが、金田明彦先生にすると最近は良い音のダイオードが廃品となって・・・と嘆いています。
1S2711やMB−1Fも良いとされていましたが、入手はなりません。そのため、ERD09−15が代替として金田アンプ指定品とされています。
今回の出川さんお勧めのSBDに替えてしまえば、この辺の悩みも解消するということになるのでしょう。
ただ、AC70Vを両波整流しDC100V程度を必要とする回路が金田アンプには多いので、逆耐圧の点で難しいからブリッジ整流とすると、ダイオードが多くて音に影響するという方もおります。
このような部分や真空管アンプの高圧には無理としても、石アンプの終段には最適と思われます。
また、金田明彦先生は真空管プリアンプのイコライザー部などは、整流管による電源としています。
若松通商の3本足のブリッジは気になっていましたが、ついつい金田アンプご用達の品を使うくせがついていましたので、横目で広告を・・・という状態でした。
2000/10の記事も今回読みました。2001/12のリスニングルームも記憶にあります。
今回のご指摘がなければ、SBDに目をむけようとしなかったのかも知れません。人生、いろいろな意味で出逢いが大切です。
これを契機にSBDを掘り下げて使用してみたく存じます。
なお、本ホームページのアドバイスコーナーに出川さんのメールの全部を引用させていただきます。
不都合な部分がありましたら、お知らせください。
きっと、目に留まり興味を抱く輩が多いかと思います。
本当に、貴重なアドバイス感謝申し上げます。

mail有難う御座います。
今日金田式DCアンプでHPを開いているスガラポットさん
http://homepage2.nifty.com/jack-morita/index.html
が今まで我が家におりました。
金田式DCアンプにSBD 30A 150Vと3A 180Vを搭載して今までにない変わり方かたなのでびっくりして報告がてら他の機種もおきかえたい、といい40A180Vブリッジを2組と3A180Vを12本もちかえりました。

<AC70Vを両波整流しDC100V程度を必要とする回路が金田アンプには多いので、逆耐圧の点で難しいからブリッジ整流とすると、ダイオードが多くて音に影響するという方もおります。>

電圧増幅段とおもいますがAC70V×1.4=98Vですか、現在3A180VのSBD4本で@1800−をだしました。
耐圧的に気になりましたら2本シリーズにしていただくか、ブリッジ6A180V @2300-も出ています。
ブリッジで音が悪くなることはSBDでは考えなくてだいじょうぶです。
必要なSBDがありましたら、回路と電圧をおしらせください。
PDF資料をおくります。
MJで改造シリーズの原稿の要求が来ましたので載せてもらえそうです。
 出川

出川様
スガラボットさんは、当ホームページ「とある質問05」で、お声がけということで紹介しています。
縁があるのですね。http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/6504/dc_amp/sitsumon05.htmです。

MARANTZ model7の改造レポートで「整流管を使った時のような印象」との感想を頂きました。とありますが、金田明彦先生のとおり整流管は別物なのでしょう。しかし、寿命を考えるとSBDによる高圧電源には魅力を感じます。当面、当方でダイオードを入れ替えたいのは、真空管プリアンプと真空管パ
ワーアンプです。
真空管プリアンプは、No.157です。
高圧AC100Vは整流管のままとするかSBDに替えるか思案のしどころです。整流管を置き換えるとした場合は、どのタイプ@になりましょうか。耐圧310Vと見て、余裕でBとしましょうか。
ヒーターAC8VはGBPC2504から置き換えます。
ヒータは、EF86=0.2A×4本、ECC81.82=0.15A×4本の合計で1.4Aですから、A60V4AのSBDで良いでしょうか。気になるのは、SBD整流のあと、3端子レギュレータ(LM338、LM317等)で定電圧化しています。簡略化で犠牲となるものが無ければ良いのですが・・・。
@=
A=

真空管プリアンプの2台目は、No.150です。ヒーターはNo.157と同様。
高圧AC210V用には耐圧650Vで余裕を見て、BS2A120×2本となりましょうか。
B=

真空管パワーアンプは、No.140です。
C60V4A×2
DS2A120×4本
EB40A18×2
でしょうか。

まず、常用のNo.157プリアンプとNo.140パワーアンプからやって見たいと思っています。


mail有難う御座います。
MARANTZmode17の改造レポートで「整流管を使った時のような印象」との感想を頂きました.とありますが、金田明彦先生のとおり整流管は別物なのでしょう。しかし、寿命を考えるとSBDによる高圧電源には魅力を感じます.当面、当方でダイオードを入れ替えたいのは、真空管管ブリアンプと真空管パワーアンプです.

整流管は電界がかかると熟電子が飛び出し電流が流れます.
ショットキーもメタルとシリコンの接触で電子が流れ出してバランスをとっていて、電界がかかると即多数キャリアがながれはじめます.従って両方とも順回復時間のない整流器です.
耐圧の高いDiは、n−層が厚いため電界がかかっても半導体が導体に変化し、竜流が流れ始めるのに時間がかかる、また電流が流れるまでの時間がかかるためバイアス電圧が高くなりラッシュカレントが大きくなります、電荷の真空管側からみると電流が途絶えたかとおもうと大電流が流れてくる、という不自然な状況で真空管の寿命にも影響がでるのではとも考えられます。私はSBDの方が音は良いのではと思っています。

真空管ブリアンプは、No.157です.
高圧AC1OOVは整流管のままとするかSBDに替えるか思案のしどころです.整流管を置き換えるとした均合は、どのタイプ@になりましようか.耐圧310Vと見て、余裕でBとしましょうか。
AClOOVX√2=140VセンタータップではDiにかかる電圧280Vになりますので180Vを2本シリーズにします.

A60V4AのSBDで良いでしょうか.気になるのは、SBD整流のあと、3端子レギュレータ(LM338、LM317等)で定電圧化しています。簡略化で稚牲となるものが無ければ良いのですが。
問題ないとおもいますが.

真空管ブリアンプの2台目は、No.150です.ヒーターはNo.157と同様。
高圧AC210V用には耐圧650Vで余裕を見て、BS2A120×2本となりましょうか.
センタータップで2本と言う意味ですね、
210×√2=294 650VBS2A120では耐圧がたかすぎますので 2A800V品(S2A800)を試作します.


出川様
色々と、参考資料も含めアドバイス感謝申し上げます。
金田明彦先生は、AC70Vセンタータップまでなら、31DF2を使っています。
AC70Vですと耐圧が気になりますが、ぎりぎり使われるのがお好きなようです。
音の良いといわれる31DF2をSBDに替えても音に変化はあるのでしょうか。
いずれにしても、実体験して見る必要がありそうです。
スガラポットさんの改造例などから、見ても久しぶりに楽しめそうです。
手持ちのパワーアンプにNo.133のFET 2SK134の完全対称1号機があります。
@AC55Vのセンタータップで、30DF2をAAC36Vのセンタータップで、GBPC2504を使っています。
このアンプは、これ単体で聴いていたときには、それなりの評価をしていたのですが6C33C−BのNo.140パワーアンプを聴いてからは、サブに回りました。
せっかくのアンプですし、もう少し聴きたいので、こちらで試すことも如何なものかと思っています。
@用 B4A06 1つ
A用 B40A18 1つ (後から6C33C−B用に転用できる。)
とりあえず、FETパワーアンプからテストして見ます。
なお、No.128のTRプリアンプにAC20Vのトランスを用い31DF2で整流というタイプもあり、普段はこれを使いますので、BB4A06を 2つ必要です。
普段は、このパワーアンプとプリアンプのシステムと、アルテックの604E1本でモノーラルを楽しんでいます。考えて見ますと、真空管プリアンプと真空管パワーアンプはステレオ用ですが、相当気を入れて聴くときはこちらで聴きます。なにしろSWを入れてからプリアンプからパワーアンプまで、火が通るまで5分はかかるので、ちょっと聴いてSWを落とすには真空管の寿命もあるしと、気苦労が多いものです。

おはようございます。

> 金田明彦先生は、AC70Vセンタータップまでなら、31DF2を使っています。
> AC70Vですと耐圧が気になりますが、ぎりぎり使われるのがお好きなようです。
> 音の良いといわれる31DF2をSBDに替えても音に変化はあるのでしょうか。

AC70V ピーク 98V 半波整流でDiにかかる電圧196V  3A 180V SBD のバルク電圧200Vでぎりぎりです。2本シリーズか ブッリッジ整流ですね。
31DF2のバルク電圧は240V 余裕はありませんがDiの耐圧を作るためにはNー層の厚みが必要になります。400Vでは倍の厚み、従ってぎりぎりの耐圧品のほうが、順回復時間が早くドライブ段では情報量に影響してきます。

SBDをプリ段。.ドライブ段使用した場合い、理論的に逆回復時間が存在しないため、ノイズの発生がなくなり、特に耳に敏感な高域が信号系のみの再生になるため全体に静かになり、雑音の再生がなくなるのでボリュームの位置がかわるかも知れません。
Diの整流器ノイズは可聴帯域200kHz位まで10〜15dbの巾で空中に出て前段のTrが知らないうちに増幅しています、欠落している信号の情報量があがり、音の立ち上がり正確になるためパーカッション系のメリハリはよくなります。
電力増幅段はウーハ駆動が正確になり2次高調波やひずみが少なくなり、低域の分解能が向上し。高域に回り込んでいた、高調波成分が減り高域がきれいになります。
雑音の含めたエネルギーを聞いて楽しむ人には物足りなくなるかもしれません。
弦楽器の音色を楽し人むきです。

> @用 B4A06 1つ
> A用 B40A18 1つ (後から6C33C−B用に
> BB4A06を 2つ必要です。

@AC55V用は3A 180Vを4本(B4A06は60V耐圧)
AAC36V用は現在B40A18 が時間がかかりますのでKCH,KRH15が良いでしょう。
放熱フィンはTO-3Pの間にアルミの板をはさんでください1cm×2cmくらい、
外注にモールドを依頼しており価格が高いので、出来上がりりましたら連絡します。
Bは31DQ06を8pcsで良いでしょう。

近ければ、ひずみのないホーンの音をきいていただけたのですが、こちらにおいでのせつはお立ち寄りください。
SPシステム開発コンセプトをおくります。
出川


出川様
@は勘違いでしてBA6A18を考えていましたがミス入力でした。
耐圧ぎりぎりで使われる金田明彦先生の心が読めました。順回復時間が早いということですね。
今回は、ダイオードがここまで音に影響を与えるのだという客観的なデータを見せられてショックでした。
あとは、実際に取り替えて音を聴くだけです。
No.133のFETパワーアンプがどう変わるか楽しみです。このアンプのトランスは、ある方からのもらい物です。
そのせいもあって、このアンプをもっと音が良くなるようにつくり変えたいと常々思っていました。一時はケースだけ使い、最近の2SK2554を使ったアンプに変えてしまおうかとも思いましたが、待っていた甲斐があるというものです。
今回SBDについて、色々とご配慮いただけるようで、大変ありがたいことだと感じ入ります。恐縮でございます。
今夜は、小椋佳のコンサートがあり、レ・コード館で聴いてきました。大変素晴らしい内容でした。
音楽は、本当に素晴らしいものだと改めて思いました。




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2002.03.27版