アドバイス01 本文

 はじめまして。muraと申します。
 私も古くからの金田アンプファンですが、ph7さんのホームページ大変楽しく拝見させていただいています。特に、No.140 6C33C-Bハイブリッド、私も一部改変(改悪?)して作りましたが、ph7さんの記事がとても参考になり感謝しております。
 ところで、金田氏の新保護回路、私も早速飛びついて作りました。
+160V側のダイオードに流す電流はこのためだけに、小さなステップアップトランス(大阪デジットで1500円なり)とテクニカルサンヨーの安い350V220μF 2個、IS1832 ブリッジを奮発しました(なんと不経済な・・・)。
 さて一発完動!、とはいかず、制御部のTr4(2SJ77)のG-S間が0V(つまりTr4はoff)にもかかわらず、Tr5がonとなり、-160Vを出力しません。
あれれ、と思いいろいろチエックしたところ、Tr4がoffであってもTr4のコレクタに繋がれた36kの電圧降下が30Vあり、なんと1mA弱流れている!!
(それでも、Tr4 on時には4-5mA流れます。)手持ちの2SJ77をいくつか調べたら、0V-160Vを掛けたときのG-Sショートで、一番少ない物でも数十μA漏れてきます。
結局あれこれ考えた結果、手持ちの高耐圧Tr(2SA1967)に交換して今のところうまく動作しています。
 ph7さんのケース、大変気になります。
参考にならないかもしれませんが、私の経験談と言うことで。では。


Mura 様
               2001.09.09 ph7
 貴重なメールをありがとうございます。金田アンプというか、製作記事にはパターンミスは付き物と誰かが言ってましたが、初めて製作する方を生かすも殺すも正確な情報ということだと思います。出版社との関係からHPでの情報伝達の制限もあると金田明彦先生。さすれば、私たちが、レポートを・・・と思うものの、すべての記事を実験することは出来ません。
 このように、全国規模で情報交換が出来れば助け舟です。 色々と実験しましたが、結局はTr3のK215は問題なし、Tr5はC1775Aで十分な耐圧。Tr4のJ78が巧く動作しないことが当方も分かりました。A872Aに戻すと正常ということは、素子に問題があります。しかし、A872Aは耐圧が120V、使えませんので高いA1967となるが、手元にあるのは真空管プリに使用する4本しか無いが、少しの間、借用するかとのことに落ち着きました。これにてめでたしめでたし・・・。
私は、No.140のアンプは不朽の名作と踏んでいます。なによりシンプルで安定しています。HPのアップするボリウムも自然と多くなります。きっと、この辺りのユーザーが多くいると思うので、多くの情報交換をしたいものです。
 当HPでは、このような実験等のメールについて、HPの「とある質問やアドバイスコーナー」に匿名で紹介させてもらいます。きっと、参考になさる方が他にもいると思います。



 後日注記:今回のように過去のアンプをグレードアップするような製作なら、結構数に上るとも思われる。いつだったか、テクニカルにトランスの注文数を聞いたことがある。「ボチボチですわ。」とのことだから、全国で何ケースあるのだろうか。金田明彦先生は前進あるのみだと思うが、今回のような過去をサポートすることも大切だと思う。
 後日注記2:制御部Tr4、Tr5周りの抵抗の定数も電圧が高くなるに比例して変更する要があると思います。さらに、制御部Tr1の62KΩも37(43)Vと100Vの電圧差であったのが、真空管パワーの場合は、160(166)Vと174Vの電圧差になるから、ここも変更になるでしょう。---( )はツェナー電圧を加えた数値。---
  ---174Vというのは、160Vに12V程度を重ねて作りましたから、ケミコンも15V程度のもので間に合います。---
  ---この12Vの電源というのが、ふるっている。ジャンクであるが、写真をご覧ください。---(2001.09.10)


こんにちは。muraです。
ご丁寧な返信メールいただき、大変感謝しております。
 後日注記2に記載されている、制御部Tr4、Tr5周りの抵抗の定数について、質問があります。
 D4に流す電流を規定する抵抗は180kに変更したのですが、Tr5のベースの抵抗は36kのままにしておりました。ph7さんは最初、+/-30Vで実験されたそうですが、Tr5がonの時のベース電流(36kの電圧降下)を教えていただけませんか?ここは150kぐらいにすべきかと考えますが、ph7さんのご意見を聞かせてください。
 ところで、私も6C33C-Bと以前作ったUHC-MOSパワーアンプを比較しました。6C33C-Bの方はまだ30時間程度の試聴ですが、音楽の芯をしっかりと呈示し、中低音のゴリッとした密度感はあきらかにUHCを上回っています。音楽の躍動感が楽しく、最近味わうことが少なくなった、ステレオを聴くという行為に興奮する毎日です。
 質問の件、よろしくお願いします。(2001.09.14)

Mura 様
               2001.09.14 ph7
制御部Tr1の62KΩ→15KΩ、Tr4・Tr5周りの36KΩ→150KΩです。Tr5がONの時の150KΩ電圧降下は、5〜6V程度のはずです。
6C33C−Bをまとめて2台(3.4号機)製作したヒャリングレポートに詳細を近くアップしますが、私の1号機を相当超えました。驚きの音でした。ただ、保護回路が規定値の0.6Vになる前に動作するので困っています。特にマイナス側では-350mvくらいで作動します。プラスは550mvくらいでしょうか。マイナス側の検出部をチェックする必要がありそうです





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