`02.01 No.166 最新真空管DCプリアンプ として欲しいのだが・・・(オートオフセット電圧調整回路付)
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いずれにすべきか
写真は、No.157のフラットアンプ部がECC81タイプの真空管プリアンプとその電源だ。ドリフトが多くて今はあまり使用していない。2002年新年には楽しめるようになるだろうか。東京へ転勤(01.04月)のY氏にどちらを勧めるべきか、いままで思案中だったのだ。No.150か157か・・・。これで決まりだ、No.157(TS−190)にしよう。しかし、早まってトランスはNo.150(TS−150)を買ってしまった。
資料:テクニカルサンヨー
TS−150は、このTS−145に6.3V2.6Aのヒーター巻線が追加されたものだ。
TS−190は、80Vが100Vに8Vの他に11Vのタップがあり選択巾が広い。これはNo.154の真空管モノーラルプリと同じものだ。
このアンプの電源だ。タイマーリレーも不要、高圧350Vの整流管・ケミコンも不要でコスト的にも助かる。これにオートオフセット電圧調整回路を付加すると安心してレコードを聴ける。
No.150と157のトランスを共通に使うことはできないが、No.150を157に転用することは可能だ。ECC81、ECC82に印加する電圧を少し低めで我慢するならOKだ。実は、写真の電源はトランスTS−150の80V端子を使っている。
左から2番目はニッケルプレートのECC81(Ei-ユーゴスラビア製)きれいな作りで音も良いと感じる。価格は普通のものの倍程度。
電源も固まってきた
パワーアンプのトランスの電圧も電圧増幅部±100V、出力部±37Vと決まりつつある。あとは、初段の差動アンプを真空管に置き換えるかどうかのお楽しみ電圧だ。これひとつの電源で数台のパワーアンプを駆動できるということは、アンプの比較にも大変適した条件が与えられたということである。資金的にもありがたいことだ。
過去もふりかえる大切さ
金田アンプファンとてお金持ちの読者ばかりではないはずだから、これからは、今までMJに発表されたアンプに少し手を加えると、格段に性能アップするという回路を発表してほしいものだ。つまり、作らずして毎回号(3.6.9.12月)の記事を横目で見ているだけでは全国的にもったいない。
しかし、 97.03 No.145のオートトラックレギュレーターの画期的な発明から始まって・・・
01.09 No.164のスピーカー保護回路は、真空管DCアンプファンには朗報だ。
01.12 No.165のオートオフセット電圧調整回路は、現時点では予告であるがたのしみである。
思い出深いのは、No.145である。それまで真空管プリは初段のイコライザ特性を決める電圧の60V程度を常に監視することと、あわせてフラットアンプのオフセット電圧を監視するという2つの作業が伴った。これが1つでも減るのは大助かりだ。いわゆるオートボリウムの発想は、95年ころから話されていたし、夢クラフトの要望でもあった。これが実現するとは、本当に夢のようである。
ここまで、革命的な回路が目白押しに出現すると、今後は安心して音楽に没頭できる。反面、今度は、果たしてどのような驚きの回路を発明するやら、安心してはいられない。これらは、いずれも音に影響を与えない配慮がなされているというからすばらしい。(2001.09.22)
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