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長期保管品 |
2020.04.04 いよいよ保管場所が無くなってきた 肩身の狭いGT-2000Lだ ひょんなことから別電源でドライブすると色々と良いことがあるとネットで見ることになったのが運の尽き またまた色々といじくり回す ではドライブ用のレギュレーターを作ろう |
私が使用(所有)しているGT2000Lには当時ヤマハがオプションとして発売したYSA-2という短いストレートアームが取り付けられている |
※オーディオの足跡から引用 YAMAHA YSA-2 ※限定生産品 ¥60,000(1985年発売) 型式 ピュアストレートアーム アーム型式 フルインテグレート・ピュアストレート 実効長 228mm オフセット角 0゜ オーバーハング -20mm 適合カートリッジ自重 4g~14g 高さ調整範囲 10mm ヘッドシェル アルミ切削アルマイト仕上げ オーバーハング 調整可能、目盛付き 等価質量 26g |
裏のパネルを外して基板を確認 ダイオードD104には外部電源の+24Vが繋がる その下の27KΩR105には外部電源からのFBが繋がる 電源トランスは 27V1A位ではないかと思う 1000μFのケミコンだ 何と貧弱な・・・ これで外部電源(4700μF50V)が持て囃される理由が判った 背面の24V入力端子のFBからは商用電源103.4V時に+23.2Vが出ていた 24V入力用のコネクターが黒く汚れていたので紙やすり等で清掃の要あり ①MJ2955を使ったレギュレーターで試す 24Vレギュレーターのテスト レギュレーターの終段はTR(MJ2955)に小さなヒートシンクを付けた 回転時 114mA喰う START/STOPのSWon・off 時は24Vが少しダウンする(23.4Vにドロップ) 電流は一時的に726mA喰う これは回転数セレクト時も同様となる 700mA程度喰っても24Vをきちんと維持するレギュレーターの見直しも必要か? しかし切替時は音楽を聴くわけではないからこんなものかと割り切ることも大切(内蔵電源はどのようなことになるのか つまりSTART/STOPのSWon・off 時や回転切替時にはドロップするのか・・・) 本体内蔵電源からこのレギュレーターに変えるとSTOP時のターンテーブル停止は2秒強で済む(1回転と20度→380度) あとは音がどのように変わるのかだ 少し聴いただけだがスッキリとし見通しが良くなった 音の粒立ちが良くなった S/Nの向上から派生する現象なのかも ②2SK3163を使ったレギュレーターで試す 2020.04.05 アイドリング START/STOPのSWoff 時わずか76mA(①③も同様) この待機時には33/45回転のインジケーターが点滅している なお内蔵電源時は点滅しないがこの区分けは何なのか? 回転時 120mA前後 きちんと24Vをキープしているから( ①も同様だ) STOP/STARTのSWon/off時 僅かドロップする 原因は電源トランスだった 24V1Aの電源トランスをだましだまし使っていたが・・・ 電源トランスを替えた 入力AC110V端子を使い 2次側AC30Vを使ったら 下図のようにドロップしない |
2SK3163は少し熱を持つので小さなヒートシンクを付けた 最初のトランジスター(MJ2955)を終段に使ったレギュレーターも電圧ドロップ以外は異常なし 路頭に迷った結果はいつもこんなものだ ①②のレギュレーターの音の違いを比較するのも面白いだろう 左①のレギュレーター(電流制限抵抗0.22Ωとし、2Aまで流せるようにしている・・・特別な意味はない) 右②のレギュレーター( 〃 0.5Ωとし、1Aまで流せる ) トランスは30V1A ケミコンは6800μF42V ダイオードはV19E ②2SK3163を使ったレギュレーター の音に少し不満あり SiCのSCT2450KEの出番とした このデバイスは入出力電圧差をある程度とらないと不都合が出るのだが やはり現状のままではNGだった DC出力が24Vをキープしない 電源トランス 入力AC110V端子ではなく100Vにした 2次側はAC30V以上はないので仕方ない これにてなんとかDC24Vキープ ただ入出力電圧差が今までより大きいので放熱器をスケールアップした 果たして電源トランスは30V1Aで足りることが分かった ③SCT2450KEの音は良い 艷やかさがある オスカー・ピーターソン・トリオのプリーズ リクエストYou Look Good To Me の出だしのコントラバスの音での比較をした 深みのある音が得られた 系譜 1989年頃に一度生産を終了その後1991年に限定生産品として復刻 シリアルはS000000UWや123456?のようなものや私のモデルのような5桁数字のものもある さてどちらがどうなのか? 上が初期機種のようだ |
③を箱に入れた 2020.04.07 どうも①がSTART/STOPのSWon・off 時23.4Vに電圧降下したことが気になって色々と疑い出した ケミコン容量の過多 ヒューズの悪戯 etc・・・ ①待機時 START/STOPのSWoff テスターは左は電源トランスAC26.8V 真ん中は出力電圧24V 右は24Vの電流76mA START/STOPのSWon・off 時の瞬間その1 テスターは左は電源トランスAC24.5V 真ん中は出力電圧24V 右は24Vの電流683mA 〃 その2(シャッタータイミングにより数値が多少異なる) テスターは左は電源トランスAC24.3V 真ん中は出力電圧24V 右は24Vの電流722mA 回転時 START/STOPのSWon つまり通常使用時 ケースに収めた 電源トランス24V1A ケミコン4700μF50Vパラ ダイオードはV19E×4 REG基板と終段のMJ2955( 電源ロスが少ないので小さな放熱器でOK ) |
23.4Vに電圧降下トラブルは結局わからずじまい? そのためGT-2000外部電源を2台製作する羽目となった しかし色々なことが分かったのは今まで在庫放棄していた機材に申し訳なく容赦 ただ自分のメインプレーヤーはSP10-Ⅱなのでまた仕舞うのか? モーター諸元etc・・・2020.04.08 モーター 12Wとは取説にあるが 24V駆動かどうは不確か モーター起動時はDCモーターは定格の10倍の電流を喰うということらしいが何となく当てはまる START/STOPのSWoff 時(待機時)わずか70mA強であり稼働やストップ時の一時的な電流は700mA強だからまさに10倍だ ブレーキ機能などはすべて駆動回路の中に盛り込み済みらしい 電子ブレーキは オプションのYOP-1使用時可能となっているがブレーキ回路の設計で苦労したという開発に関わった方のコメントも見たがプレーヤーに包含している機能をオプションで実現するという意図は身内でも不明とのことでウマいというか何かと話題性のある製品だと思う この方は 「もはや生産不可能になっている究極のDDプレーヤとして持っておきたい」 とされているくだりを見ると もはや長期保存だけでは勿体ないと感じた ましてやオークションに出すなどもってのほかと謂われかねない |
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