6C33C−B真空管パワーアンプ製作記(トラブル) パート3 (C) Copyright 2001.ph7 All Rights Reserved
最近、SWポンの半導体アンプ
UHCやK2554をメインにと
考えている。
原因は、このページのとおり
真空管の寿命ともいえない
トラブルにある。
このアンプの音の良さは
絶品である。
球の確保の問題もあるが
メンテナンスフリーの
石も魅力だ。
突然右チャンネルが・・・(2003.08.05 ph7レポート)
3時間くらい聴いただろうか、右チャンネルが突然バチッという音とともに音が出なくなった。当主KAZUは真っ青、スピーカーはどうだろう。左の出力に繋ぐと音はでる。やれやれ、というわけでドック入り。
症状は
下図のT1のカソードに入っているヒューズが飛んでいた。これで使い物にならない。
TR7とD3が飛んでいた。TR7はGS間がショート、D3もショートの状態。
温度ヒューズは1A以上流れないと切れないとも言われているが、果たしてそんなに電流が流れる要素は無かったはずだ。しかし、現実に下の写真○で目視できるようにヒューズは切れている。
この症状は、金田明彦先生が来られた製作試聴会の折にも発生した。1996年だったろうかオール真空管で視聴会を、とのふれこみでアンプのエージングを兼ねてティクファイブを聴き出したとたんに、左のJBL4344からバチッと音が出て今回と同じ症状だ。当時、私たちは球の予備どころか、アンプも無いわけで惜しまれつつこの球のパワーはあきらめてFETパワーでの試聴会となった。
今回のドックは、壊れたパーツを取り替えてなんら問題なく復活した。
真空管パワーアンプ 6C33C−B回路の一部↓
今度は突然左チャンネルが・・・(2004.08.28 ph7レポート)
当主MASAも真っ青。気持ちよく読書と音楽に浸っていたところ、突然左のスピーカーから「カガーッ」と・・・。何事かとアンプを見ると、一番左の真空管の中で火柱が。
ということだが、ドック入りしてよく見るとT1のカソードに入っているヒューズが飛んでいた。何か特別にVRをあげて聴いていたわけでもないらしい。Ioも300mAも流していない。ただ、稼動時の電流は結構流れるらしいとの金田明彦先生の話。
MASA本人は、スピーカーが心配とのこと。テスターで当たってもらうとガリガリと音が出るので大丈夫だった。
これで、私の製作した4台中2台がヒューズ溶解。しかも同時進行で2台を製作したものが2台とも。何か因縁を感じる。この2つ角の93年製の球は、弱いのかなとも思ってしまう。
最近はものぐさ。特にそう感じる。今回のトラブルも、球を換えれば・・・と軽く思っていた。自分で作ったこのページを読んで、「そうだ、基板もどこかいかれているはずだ。読み返すと「TR7とD3が飛んでいた。TR7はGS間がショート、D3もショートの状態。」とある。今回もまったくそのとおり。どこかにメモはしているのだが、それが見つからない。そのためにHPにまとめておけば検索も早いし、写真も付けられるとのことから、自分のために起こしたこのHPだったことも最近忘れていた。
溶解したのは前回とは反対方向のヒューズだが、いずれにしても大きな電流が流れたことは間違いない。通常の音楽を聴く状態で一体いかほどの電流が流れているのか、一度検証する必要がある。
今度は突然右チャンネルが・・・(2004.12.11 ph7レポート)
KAZU氏から、音が出ないとの電話が入る。球があれば取り替えたいとか。だめだめ、回路基板も飛んでいるからとなだめて、ドック入り。(これが、私の悪夢に・・・なるとは)ヒューズ溶解だ。スピーカーは無傷とのこと、いままでのトラブルでスピーカーまで道連れというのは皆無。
これから6C33CBアンプを作られる方へアドバイス。
ハードなアンプの使い方はしないこと、休息が大切のようだからだ。
私は、今までトラブルは無い。あまり長時間使用しないが、KAZU、MASA氏とも結構ハードに長時間連続使用する傾向にある。二人ともファン冷却はしているが、私は更に真空管ラジェターを追加していることも要因かは不明。
「夢クラフト製作記」のページへ
2003.08.07 1版
2004.08.28