'03.06 173 6C33C-B 34W DCパワーアンプ ドック入りU
  WEの4極管WE418Aハイゲイン差動アンプ搭載


雑感U        金田アンプのパワーアンプにおけるAOCと保護回路

 金田アンプのパワーアンプにおけるAOCと保護回路については、多くの実績があるから、私の独り言として聞いてほしい。

 このアンプの修復を通じて、不可解な点がある。当初のオーナーのトラブルは保護回路が働く前に6C33C-Bと周辺パーツが壊れたのか周辺パーツのみ壊れたのか不明なのだが。そして、電源swで再起動したときには、保護回路が働いて動作しなかったとしている。これは、トラブル時に保護回路なのかAOCなのかは分からないが、とにかく両方道連れで壊れているから動作(初段のバランスコントロール不可と6C33C-Bへの154Vは出ない)するはずはないのだ。つまり、保護回路が動作して再起動しても動作しなかったのではなくて、保護回路が無効で154Vが出なかったのではないか。しかし、このような事態にならぬための保護回路では?
 保護回路テスト時はタイマーも6C33C-Bもセットしていない状態で行う。(AOCは動作していても入力信号はない)この時は正常に保護回路が働くから一安心をする。ところが、タイマーと6C33C-Bをセットして普通に動作している時に保護回路はどのような場面で働くのだろうか。

 私達のパワーアンプはNo.140(初段FET)であり、私のものは保護回路を後付搭載、残る3台は未搭載となっている。私以外のもので2台が6C33C-Bのヒューズが切れている。ちなみに、私のアンプはオフセット電圧による保護回路動作はたまにあるのは別として、他のトラブルは皆無である。

 仮に、AOCがどこまでも追従していくとすれば、0.6V超の大きなDCオフセット電圧は出ないのか。出なければ保護回路は働かない。保護回路が働かなければ、過電流ののちも外付1Aヒューズがなければ、6C33C-Bの管内に火柱が上がり管内ヒューズが切れる。(ヒューズが切れ火柱かも) なお、ヒューズは何の事象も起こらないで切れることもある。

 基本的にはスピーカー端子に0.6Vを外部から発生させても保護回路は働くはずである。このNo.173アンプのテストではそれに近いことをして動作確認をしている。以下は顛末記パート2から引用(少し修正あり。)

 6C33C-Bに灯を入れる前の段取りUとして、保護回路の動作確認が要る。
 図22 保護回路DC検出
 図23 保護回路制御部
を繋いでいる黄色のdetラインを外し、タイマ−を1分程度(418Aのウォームアップ45secのため)にして保護回路制御部detを0Vに触れると保護回路が動作することを確認した。この時のT3.4のプレートにかかるはずの電圧は無負荷のため、160V前後となった。
 上記黄色のdetラインを元に戻し、スピーカー端子に1.5Vの乾電池接触テストをする。今回は、左右chの乾電池正極・逆極テストをして動作することを確認、保護回路は完璧である。


 しかし、試聴後電源swを切る前に乾電池でチェックしても保護回路は、働かなかった???。働くどころか電池の極性に対応した1Aのヒューズが飛ぶばかりである。「AOCを外して試験をする。」という考え方もありそうだが、AOCを外すとどれほどバランスが崩れるのかが問題だ。
 依頼者は、「再びあちこち壊れることが、かなりの確率で予想される?」と危惧している様子も伺えるが、そんなことはないと思う。

 私のアンプの保護回路の動作テストは、AOCが無いからオフセットVRを回し+0.6Vを強制的に発生させて行う。-0.6Vも同様に行う。以上。

 これは、あくまでも推測であり、老婆心・思い過ごしかも。。。
 また、このことを実験することは、自分のアンプではないので出来かねる。


 
  2014.10.03




















AOCの追従範囲があるからそれからはみ出すとAOC効果は無くなると思われる。










このテストには疑問があるため、なさらぬように・・・どこか考え方が違っている。

 
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