|
これはph7の備忘録 |
電源SWをON いきなり保護回路が作動した 考えられる原因は過多なオフセット電圧または保護回路等の配線間違い 保護回路の動作を止めて再度SWON 2Aのヒューズが飛んだ VR2は最大値にしてある VR1の配線が違っていたのでこれを修正 それでもヒューズが飛ぶ 手持ちのヒューズが無くなった VR2にシリーズの39Ωを疑うがそのようなことは今までに無かったと記憶する 仮に2~300mA流れこれ以下に下がらない程度ならともかく 本来疑わない場所だけに辿り着くのに時間を要したが39Ωに47~51ΩをシリーズにしたらVR2最大値で数mA流れるのを確認した 結局ここの抵抗は90Ω程度ということになる あとはVR2を右に回していくとスムーズに電流が流れ出す 150mAに設定する これでDCオフセット検出回路を繋ぐも正常に動作 次に過電流検出回路を繋ぐと保護回路が作動した 過電流検出回路に誤りは無く原因不明 過電流検出回路を外して試聴しようと思う その前にアイドリングをするがC960が60度位 STC3060が50度位に温かくなる アイドリング電流も160mAまで上がったので再調整 アンプ本体は すんなりとノントラブル 保護回路で躓いた 後に触れるが温度補償にも色々と やはり基本は守らないとどこかでしっぺがえしにあう |
電源 トランス式だ +30Vは古いNo.128の頃のレギュレータだがトランスの関係で入力が+51Vのためレギュレータの終段が熱い 100Ωのシャント抵抗で42V入力まで落として何とか強めの温かさになる +30Vは46mA程度しか喰わないので古い100mAmaxのレギュレータで何とかなる 本当は200Ω位のブリーダー抵抗なんでしょうが 手持ちなし ※計算値では100Ωで44.40Vとなっている ±15Voffにて実際の電圧も44.20V ±15Vonすると44.2→42.3Vとなる レギュレーター出力は29.5Vに設定してある 使用パーツ 可変抵抗器 2022.06.02 ゲインコントロールには10KΩ(B)VR+5.1KΩを指定しているが当機は5.1KΩを4KΩにしている 10KΩ(B)VRは手持ち無し Aタイプは有るがBカーブは無し 急遽発注する 写真の左が10KΩ(B)VR@60という代物だΦ12.7mmだから本当に小さい もう少ししっかりとしたものが来るまでこれで音楽を聴こう その時の比較が楽しみだ 金田先生は「鳴ること(動作すること)が一番」というコメントを述べたことが有る 音はその後に手当すれば良い なお右はΦ16mm2KΩ(B)で@40 安さに頭が下がる これでカートリッジ消磁器を作ろうと思う 経費 手持ちを除くと STC3060AR 4ケ 10,076 スケルトン抵抗不足分 11本 3,630 これで13,706 やはり高いのは終段だ あとのパーツは手持ちで何とか成った これで最高の音が確保できた(筈だ) ヒヤリング 2022.06.03 エージングを兼ねて少し聴いた ゲインはNo.192より少ないと感じた ゲインは相当小さい 作り方を違っただろうか? メインシステムlowCH現用のNo.159と取り替えたらチャンデバのmidとhighはゲインを絞らないとlowとのバランスが取れない midとhighにはNo.192が繋がっている しかも本機のゲインはmaxにしてもである 意外な結果となった 帰還固定抵抗4KΩ+可変抵抗10KΩ(B)を16KΩ+1KΩ(B)にしてゲイン調整を申し訳程度にする方法もあるがおそらくこれでも今までのゲインには達しないだろう 自分のシステムに合わせるなら可変抵抗は通さないですべてスケルトン抵抗を20KΩ(B)程度にするのが良いのだが何となく微調整をしたくなるのがサガ 現時点でのヒヤリング結果だが驚くべきことがある lowに他のレベルも合わせプリのゲインを上げて今までとほぼ同じバランスと音量で聴いてみた なんと低域の鳴り方が違うのである 今までよりも締まった芯のある低域が再現された 証拠に床への低域の伝わり方が大きい ズーンと響くのである 現状の位相補正CはAPSでしかも2000pFが無くて2200としている こうなるとSEコンにしたくなるが手持ちなし 買うには高いし1800と2200しか無いようだ 当面はスチコンになるか(1500+470) 過電流 2022.06.04 左のCHが熱い サーミスターの放熱対策も不十分 アラルダイトを山に盛った 放熱バーを1本追加(当初から懸念していた) それでも熱い 原因は別にあった この後両chとも右側のC960に更に放熱リングを追加 やり過ぎに越したことはない 電流計測に1Ω3Wの抵抗を使っている 左chが0.6Ωしか無い 右はきちんと1.0Ωを表示する 1%の誤差はどうしょうも無いから ひとつの目処としては抵抗を利用した電圧降下による電流測定も使える 安定したらパスすれば良いがそのままになるのが常だ 0.6以下は表示できない マルチメーターでは0.057Ω 現用の電流計測1Ωの実測値 L=1.06Ω R=1.01Ω LR表示上同じに設定してもRchの方が幾分多く流れる まあ一つの目処だから そのうち同じ値のものにする ※なおこのマルチメーターの固有の抵抗値が0.07~0.1Ω近くある 1Ωに取り替えて計測 案の定 これでは熱い なおこれはSWon間もない頃だからこのままにしておくと10数分で左が290mA右が150mAになる筈だ そうとも知らずに音楽を聴いていたがノイズで気がついて見るとデバイスは触れられ無くなるほど熱い ジャンクション温度は175℃だったかな ご臨終手前までほっておき申し訳ないことをした その後は正常に動作 何とも余裕のデバイスだ 左のボリュームにつながるラインがアルミ角材の放熱バーに触れていた部分 相当熱くなったのだ 半田コテで焼いたようになっていた それでも過電流保護回路はonせず 0.1Ωを0.22Ωにして見ることもありかと たまたま保護回路が働こうとも 音楽を途中で中断されようとも アンプやスピーカーに災難が及ばなければ良いとしなければ・・・ 今回のパワーアンプに使用した主要デバイス達 2022.06.07 ※ TR8.9の単位はV 記事ではSTC3060ARのVgsは揃っているとのことだが試しに計測した 10Ω1%の抵抗で150mAを流して 5.25V 5.38 5.43(上の5.48は5.43の誤り) 5.57 となった 位相補正値の変移 ※色々な試験の末 音を第一にして落ち着いているようだ いずれにしてもどれも間違いではないから望ましい音は別として2021.11~2022.1までを試してみるのも良いと思う SEコンは高いから手持ちのものでマッチするパターンに合わせるのも一つの方法だが手持ちのSEコンにこの表の値は見当たらない 帰還素子のVR10KΩ(B)を廃止 帰還素子にスケルトン抵抗16KΩ+10KΩ(B)を使用したが ここはスケルトン抵抗のみで足りるからスケルトン直結にした これ以前は4KΩ+10KΩ(B)だったがVRを最大にしても少し音量不足だった それならスケルトンのところを15か16KΩだけでVR不要として使うのが良いとの考え 装置全体はプリアンプでコントロールするから低域用のゲインに残りを合わせるならパワーアンプにVRは不要な? VRが無いことで音の新鮮味が際立つ さらにハムに悩まされていたがこれが軽減した VRへのラインが悪さをしていたのかも知れない(VRがあまりにも安いもので済ませていたこともあるかも ただし安いから悪いとは限らないが) スピーカーのインピーダンス 低域はAltec416Aを片チャンネルシリーズ(2本)で使っているから「ダンピングファクターが高くなる」「スピーカーケーブルロスが少ない」などと巷 確かにスピーカーのインピーダンスが倍になると同じW数で電流は√2分の1(0.7)倍 スピーカーケーブルの発熱量は半分に減るだろう スピーカーに供給されるW数が半分になると音圧も3dB下がる そのような訳で当システムでは低域は8Ωのスピーカーよりはゲイン不足と感じるだろうから帰還素子は16ΩKのスケルトンとなった 以前の4KΩ+10KΩ(B)だったとき中域 高域のチャンネルフィルターのゲインVRを少し下げて低域に合わせた ほぼこの時のままだからやはり低域は以前よりもゲインは落ちているはず 挙動の様子 2SK2554等を用いたパワーアンプではSWon時に相当の電流が流れ特に寒いときはそれが顕著だ SiC MOS-FET SCT2450KEを用いたNo.239パワーアンプではその安定性に驚いたことを思い出した SWon時に決められた電流が流れ安定している 今回のアンプは2段やドライバーに2SAや2SCタイプを使っているから電流は100mA程度から流れ始め150mAになるには20~30分はかかる なおオフセット電圧は初めから安定していて当初設定の5mV以内だ これは2SK117のペアも良かったのだろう 中高域用のNo.192パワーアンプは4枚の基板が色々な終段デバイスを用いている 実験的なアンプで低価格化も目指した 一番安いのは2,518円しか掛けていない 出てきた音は私の駄耳には区分けが難しい 玉石混交とはこのことだと思う 基板①2SK2554 ②2SK3163 ③2SK2586 ④2SK3163 過去に終段が飛んだのは②である 1月下旬の寒い日だった あれからこのようなトラブルは無い 原因不明が一番怖い サーミスター温度補償 2022.06.09 今回は先述のようにステップ型位相補正では色々な試みが見られる ユーザーとしてどれにすべきか迷うところである ところでサーミスターによる温度補償回路はいつから出たものか パワーアンプNo.142 プリアンプNo.145 頃からのようだ No.149ではD22Aが入手難で200D5AにしたとあるからD22Aがあれば220Ωのパラ抵抗は不要の感じだ また200D5とこれにAの付いたもので特性が違うネット上の書き込みも見られるがこの辺りは良くわからない No.148に以下の説明がある 200D5AはD22Aに比べて低温時の抵抗値増加が大きい 室温が非常に低いときは電源on時のIoが著しく多くなる 図7-両者の比較グラフがある No.148までD22A No.149から200D5Aを使い始めている なおD22Aにはパラの抵抗が見当たらない 279-200D5A-D22A.html 参照 位相補正値色々実験 2022.06.10 ヒヤリング結果 ④は③にならってSEコンの代わりにスチコン(1500+470pF)で当初からのもの それなりの音でほぼ満足していた ⑤は在庫のSEコン620pFにしてNFBにSEコン10pFを付加したもの ④との比較ではディテールなところは④より良いがか細くてNG ⑥は⑤の抵抗のみ750Ωに替えたもの ⑤同様 ④との比較ではディテールなところは④より良いがか細くてNG ⑦は④のコンデンサーをSEコンにして2000pFの近似値(1500+620pF)にしたもの これが③の完成形なんだろうが コンデンサーの容量が③の基本形より少し多いも許容しよう ④を超えたと思うが綺麗にまとまり過ぎていてクラシック向き ジャズやロックを聴くことが多いph7には④ が好みという結論だ ④の方が迫力があるも許容範囲の雑味(ザワザワ感)も混ざっている シンバルの音はきちんと分離されておらずほんの少しだが他の音とゴチャ混ぜとして聴こえる気がする 予算をかけないで楽しむならスチコンは救世主かも また現在入手可能SEコンは1800+200、2200pF(1,870+2,640 2,640円)だがそのうち入手不可となるだろう 何かこれに代わる廉価な素子は無いものか 下手をすると終段のSTC3060よりも高い 510pFのディプマイカを470pFの代わりに使うもノイズが酷くてNG 使ってみないと分からないものだ ノイズとともに電流も10mAほど上昇するなど異常 どうしたものか これは以前にもNo.215に使用して「ノイズ有り」との注記があったものだがパワーアンプでは使えると思ったが・・・ https://geolog.mydns.jp/www.geocities.jp/cxb00463/audio/DIST/Dist_4.html にマイカに関する歪についての詳細 スチコンについても熱にやられたのかスチコンにしては歪が大きめ・・・とありそのスチコンを見るとリード線を短くしている ph7はスチコンのリード線は切らない なおこのサイト オーディオ設計の世界// 4、音質に関する話(音の不思議) に 「音」とは本当に不思議なもので、聞けば分かるのに理論的な根拠を与えようとすると説明のつかない事がいくらでも出てきます。 と興味深いイントロダクションが有る 最後は④の1500pFをSEコンにして470pFはスチコンのままとした 両者の良いところに期待 予想通り良いとこ取りとなった シンバルは他の音に混ざらないできちんと出ている ホテル・カリフォルニアで音のチェツクをした スピーカーから開放された色々な音色が顔面に広がる 音のシャワーを浴びているようだ 今までに無い満足する音楽を聴けた |
(C) Copyright 2001.ph7 All Rights Reserved. |