'12.08 No.221
バッテリードライブ真空管電流伝送アナログ&デジタル再生システム


Google「金田アンプ221」
文中hFEをhfeと記述しているところありhFEが正 
最近、アンプを製作していない 特にパワーアンプ
初登場
 電流伝送に変化し、音の良さとカップリングコンデンサー排除は素晴らしいのだが、今までのアンプ資産に安直に繋げない。メーカー製の機器との接続は考えていないが、プリもNo.218のような電圧伝送のままなら問題ないか。(後日メモ:要はインピーダンスの問題(2014.02.15))

 No.221本号40頁の「初登場カレントラインアンプ」という文字に目が止まった。しかし、これの音に対する褒め言葉は見つからなかった。普通は、あるべき文脈が見られない。そのせいか?読み手もついつい見逃してしまったのだ。
最新の単行本にはNo.221には掲載されていない新登場のカレントラインアンプ搭載電流伝送プリアンプが見られる。



 No.218のラインアンプを本号のものに変えて楽しむこともできるが、No.221は電流伝送出力だから、私の今のシステムである従来型のパワーアンプには繋げないのが悩みだ。

 記事を良く読んでいないため、誤解があった。要はインピーダンスの問題だけだから、繋げないことはない。電流伝送にならないだけの話である。(2014.02.15)


For me
これはph7の製作備忘録
No.218を製作してもう少しで2年。どうもパワーアンプには手がつかない。プリを改造して楽しむか?


2013.12.18
  V-out   これで電圧出力になるのか?

上図はMJ単行本「電流伝送方式オーディオDCアンプシステム」152頁引用
回路が純電流方式だから・・・?
電流入力パワーアンプを用意するしか無い。

 こちらも誤解がある。1KΩを経由したとしてもパワーアンプのインピーダンスは750~820KΩ等であるから、電圧伝送にしかならないだけなのだ。(2014.02.15)
  2013.12.29
 
 
ベースコモンTR
 
 
 2SC2291は、上の回路でも使用されているが、今は入手が難しいか、高すぎて買えない。MJ'14.01にダイオードで補完する手法が出ていたが、過去(No.220の図15.16を参照)にも紹介されているから、これらのTrは無くとも心配ないし、2SA970や2SC2240を代用する方法もあるからだ。
 「電流伝送方式オーディオDCアンプシステム プリアンプ&デジタルオーディオ編」150頁に、2SA970や2SC2240を電流伝送に移行してから救世主Trとして、賞賛。当初、2SA726や2SC1400の代用として採用したが、それに取って代わったと。
似たようなことは、トランスの整流はセンタータップ方式が多用されていることにも表れている。正負個別にブリッジを入れることが良いとされていたときもあった。しかし、最近はセンタータップの方が音に良いという?自分で確かめて納得しよう。



  2014.01.11 
  C3gカレントラインアンプ     6C33C-Bドック入りパートⅡのT.KさんからC3gを5本いただいた。この評判の球を使わない手はない。珍しい日本酒も併せていただいた。
 C3g は旧ドイツ郵政公社専用通信用電圧増幅5極管、ローノイズかつ10万時間に及ぶ寿命が特徴
 ヒータ6.3V0.37A最大プレート損失3.5W



 試作したカレントラインアンプ。電源は±15Vで動作するか否か。考えているより組んでみてカットアンドトライと行こう。このラインアンプになってから、球は1本のため選別は不要なのが魅力。TRのhFEを測り次のようなペアにしただけだ。
 2SA872A=300
 2SC1775A=255

 MJ記事では220ΩのRk(ブルーの半固定20KΩ)が左下に付けたままだが、13.88KΩにしなければ入力端子はゼロに近づかない。果たしてこれで音が出るか。

 仮にプレート電圧20Vバイアス0Vとして、厳しい動作かも。

 5702/5703は、特性曲線から見てもプレート電圧20Vバイアス0Vとして、2mAは流せる。ラインアンプだから1mAあれば足りる。
 


  2014.10.19 
     
 5702カレントラインアンプも試作
5極管5702が手元にあったので、3結にしてバラックで組み立てた。基板も端切れを繋いである。しかし、こんなにシンプルに真空管ラインアンプができるとは感心する。
あとは、どんな音になるのか。
  
        5702                   5703
 G1 コントロールグリッドCG
 G2 スクリーングリッドSG
 G3 サプレッサーグリッドSPG
 P  プレート
 K  カソードCathode(独 Kathode

    


少し、動作がおかしい!! テストだから5702の足は切らずにそのまま使っている。放熱効果も期待して。しかし、このままということが往々にしてある。
  
あまりラフに半田付けをしていたタタリで、TR3エミッターの足が浮いていた。 これでは、動かないはずだ。

5702使用例 Raytheonサブミニチュア5極管。6AK5のサブミニチュア
 No.152パワーアンプ2段目作動部
 No.175MCプリのイコライザーアンプ
 No.176、178、197ハイブリッドパワーアンプの初段

5703使用例 Raytheonサブミニチュア3極管。
 No.221カレントラインアンプ
 他にもあるのだろうが調べていない。

 C3gカレントラインアンプは±15Vで何とか音は出るが、高域が抑制されている感じの音だ。5702の方はこの電圧では歪が目立つので±17.5Vに上げると歪は消えた。しかし、C3gの方が飽和状態なのか歪みだすし、オフセット電圧が数ボルトから下がらない。やはり、±18程度の電圧では5702とか5703を採用するのが正論だ。C3gにはもっと高い電圧が必要と感じた。


 ジャンクの不要な穴が多いケースに組み込んだ。玉石混交?トランスも適当なジャンクを使った。
ヒーターレギュレータはAC10Vタップから0.36A+0.2Aで約0.6AをLM317で6.3Vを供給。このトランス端子が1A位は取れないだろうから、ステレオにするのは難しいかも。
簡単なトランスのAC容量とDC容量の対比を紹介する。

回路のレギュレータはAC15V0V15Vトランスタップから±17.5Vとした。
ボリウムは指定の10KΩAをLR個別にコントロールできるようにした。

 オフセット電圧が結構あるため、AOCが必要と思うが、記事では対処していない。3極管5703なら、良いということかというと、そんなことはない。
 下の写真は、Lchが5703、Rchが5702で試してみるが、5703は取り替えたばかりにて、エージング不足により、5702よりもオフセット電圧が変動する。なお、この基板は1枚当たりの電流は10mAだ。


  2014.10.23 
  SAOC     相当エージングをしたが、いつの間にかにオフセット電圧は2.5Vもズレている。これでは、音楽を聴くたびにVRを回さなければならない。このラインアンプは、CDを気楽に聴こうと、C3gの活用を思い立ち、手を付けるも、この球は低電圧では難しかったため、5702or5703を使うことにしたまでは良いのだが、問題はオフセット電圧の大幅な変動であった。到底AOCのお世話にならなければ気楽に安心して音楽は聴けない。大急ぎで基板の切れっ端に組んでみたら、効果絶大である。かくして、このカレントラインアンプは継ぎ接ぎだらけの基板となるも本当に汎用性のある回路に感謝である。
 カレントラインアンプのVR①をオフセット電圧が小さくなる位置に合わせておいてから、SAOCのVR②で追い込んでいくのが良いと思われるが、結構変動するため、①のどの位置が最良かわからなくなる。Rkの仮1KΩのVRも少し回すとオフセット電圧が大きく動く。そろそろこの仮VRも固定抵抗にする必要がある。今のところ目視で300Ω前後となっている。
 今回、追加した左のSAOC回路はNo.217を参考にした。 
 
固定抵抗L240ΩにR220Ωに置き換え(2014.10.29)

 
 
プリントパターン 
 

真空管回りは、C3gのままだから5702-5703にはスペースに相当余裕がある。
SAOC使用デバイス達
 Lch K170V Idss14.00 K117BL Idss8.25
 Rch K170V Idss13.75 K117BL Idss6.5


              電流、電力計算
(参考) d/e*1000 d*g
前V 後V 差引 使用抵抗 KΩ   mA mW
L-TR5 -17.66 -17.13 -0.53 620.00 0.62 -0.85 0.45
R-TR5 -17.66 -17.22 -0.44 620.00 0.62 -0.71 0.31
記事 -4.73 -4.32 -0.41 180.00 0.18 -2.28 0.93
L-TR3 17.70 17.68 0.02 91.00 0.09 0.22 0.00
R-TR3 17.70 17.68 0.02 91.00 0.09 0.22 0.00
記事 12.00 11.90 0.10 91.00 0.09 1.10 0.11
L-Di 17.70 17.65 0.05 82.00 0.08 0.61 0.03
R-Di 17.70 17.66 0.04 82.00 0.08 0.49 0.02
記事 12.00 11.91 0.09 82.00 0.08 1.10 0.10
※TR5のRs抵抗620Ωの抵抗の選択が違っていた。規定値の半分以下の電流となっている。デバイスも記事と異なるから色々な影響はある。



 2SK117は、Yランク1.2~3.0mA GRランク 2.6~6.5mA BLランク6~14mAに分布している。
 Lch Idss8.2mAをRs220Ωで使用1.86mA流れる
 Rch Idss6.5mAをRs180Ωで使用1.78mA流れるから
これくらいのIdssで使用しても支障はないだろう。
 Lch K117BLのIdss8.2mAに2.25mA流すにはグラフからRs170Ω程度
 Rch K117BLのIdss6.5mAに2.25mA流すにはグラフからRs120Ω程度ということになる
 なお、グラフについてはNo.192パワーアンプ製作時のK246のデータも参考に。
これらのことを失念してL・Rchとも当初、Rs620Ωを何の気なしに付けてしまい、あまりにも電流が流れないことを不思議に思うことに失笑。
 No.217記事の図9ではRsは180Ωを使い、2.28mAを流しているから、TR5はIdss8.6mA程度のものを使っているということになる。以前にもコメントしたが出来ればここの石の抵抗値+Idssも表示してほしいものだ。なお、このグラフの見方だが、2.25mAを流すならば抵抗は0で不要ということで、あとは順次流したい電流とクロスする値の抵抗を選ぶということになる。
(おおよその抵抗値を見つけるときに便利である。)

---No.218後編で以下の説明がある---
EQ部もFA部もTR1はIdss8mA以上の117BLを用いるとのこと。
---このようなことは、毎回指示されたほうが良いのではないか。ただし、SAOCのことには触れていない。ある基板配布サイトでNo.218のSAOCの117BLは9.5mA以上を用いることとの書き込みを見たことがあるが、EQなのかFAなのかは、記憶していない。---


 一定の電流を流すことはSAOCの安定動作にも影響するから、留意することだ。(自分向けに一言。)

 ラインアンプのゲイン調整VRを最大にして、エージングをしていたが、どうもRchのSAOCの安定度が悪い。Idss6.5mAをIdss8.7mAに替えRs180Ωで使用すると2.22mA流れ、SAOCの安定度も向上。結局、もともとIdssの小さなものは抵抗との組み合わせで、数値上はうまく動作するように見えるが、十分な動作ではないということは、以前にもどこかで触れた。(ここでいうSAOCの安定度とは、オフセット電圧がズレてきてもそれを0に押し戻す能力のこと。)

 
 


















































































2014.10.28 
  SAOCフィルター     SAOCフィルターの時定数をNo.227で変えている。ラインアンプ用に小さくしたとしている。自分の考えでは、次のようになると思う。つまり、0.22fHのフィルターということだろう。

AOCローパスフィルター
L160000/fHM H M
L 0.220 μF 0.22 3300000 Ω no.227
L 0.220 μF 0.13 5600000 Ω no.217
L 0.440 μF 0.065 5600000 Ω no.218 EQ
L 0.220 μF 0.107 6800000 Ω no.?
※no.218EQの場合はCL=0.44μFと容量が多くなっているが、SAOCのTR4エミッター抵抗が2.4KΩと小さいため電圧電流返還率が高まりSAOCの制御量が大きすぎて、イコライザーの30Hz前後の低域のゲインが下がる傾向があり、カットオフ周波数を低くした。とのことだ。SAOCの制御量が大きすぎても駄目ということか、難しいものだ。

Rk固定抵抗をLch240ΩにRch220Ωに置き換えた。なお、半固定の抵抗値はLch240Ω、Rch225Ωとなっていたので、Rchは近似値としたが、特に問題はない。(2014.10.29)

  2014.10.30
 
  何か違う     記事の内容を良く読まないで色々とカットアンドトライを繰り返すため、今までの記述に大きな勘違いがあると思われる。このアンプは電流入力・電流出力の全段電流伝送ということで、調整方法も今までの方法と趣を異にしている。ラインアンプもSAOC不要となっているも、今回は付加したのも今となってみると変だ。今後、SAOCが不要となってもEQアンプを作った折にラインアンプのSAOCを一部変えると流用できる等、色々試す楽しみもある。金田アンプは苦しみのアンプでもあり、何度も楽しめるアンプでもある。今一度、整理して取り掛かることにする。


 上図は前出V-outで引用したものをNo.221に合わせ定数変更している
 調整で不明な点がある。「ゲイン調整VR10KΩを最大にし、Outputにショートプラグを入れてプリントパターンVR①でVoがゼロになるようにする。」との主旨であるが、Outputは10KΩと2KΩの合成抵抗だから1.67KΩの負荷ということになるのだが。。。



  電流伝送では出力をショートするのが当たり前とか。2014.12.31メモ







 2014.10.31
  SAOC復権    No.218の項で、基板の左に追加してあるSAOCを、
「試行錯誤、結果としてSAOCは不要となりオリジナルに戻した。SAOCの効き目が緩やかすぎて、ゲインVRの追従に1秒くらいのタイムラグがあって、その間DCオフセットが目立つので、これを外し~」
と記述したが

No.239パワーIVCと、球(5703でなく5703より少し在庫の多い5702を使用)は1本しか使っていないNo.221カレントラインアンプの組合せの音が気に入ってか、何とかSAOCを完動させたくなった。
今は、ドリフトを気にしながらNo.218のEQの出力を1.5mもあるNeumannのラインケーブルで繋いで聴いている。電流伝送といえどもラインの短いに越したことはないのだが、適当な長さでしかも柔軟なケーブルがないのだ。
変更点は・・・
SAOCのK117の抵抗値を160Ωから80Ωにして2.3mA流れていたものを3.5mA強にした。あと、時定数の0.22μFと5.6MΩを変えてみたものの代り映えしないため元のままにしてある。
これにて、あちこちの半固定VRを規定値がわからなくなるほど回して何とかSAOCがうまく働くようになった。(CHフィルター側の半固定VRも要調整)
なお、この作業はカレントラインアンプ入力を7.5KΩの抵抗でダンプして、出力のオフセットをゼロに調整してもCHフィルターに繋ぐとCHフィルターのウーファー出力ではオフセットがずれて異なるから再調整が必要だ。 
電流伝送は何とも悩ましい限りだ~
結果、オフセット電圧はゲインVR minで20mV~maxで-10mV弱。
 
SAOCの電源電圧は±16.5Vでマイナス側は指定の-4.8vではない











2016.03.05

  されど球    ①No.218ラインアンプ
②別冊カレントラインアンプ
③No.221カレントラインアンプ
この3種を聴き比べると、表現力、ほとばしる鮮烈さ等③に軍配が挙がる。為、今回のSAOC復権は安心して音楽に没頭できてありがたいことだ。 
±18Vで動作するこの回路には脱帽だが、トランスの電圧もAC15-0-15Vと低いため当初の±17V強は確保できず動作が不安定になってきた。1V程度落として現在は±16.5Vで動作している。
ラインアンプでこのように魅力ある音に変わるのであれば、手を付けたくなかったというよりも満足しているNo.218のEQとNo.221のEQではどの程度違うのか、試してみたくなった。今のケースには余裕があるし、何もステレオにこだわる由はない。EQとカレントラインアンプを最短距離で同居させて見るのがベストなのは分かるが今行っているように簡単に接続替えはできない。つまり実験的には利用できなくなる。さて、どうしたものか。
No.221 P.37に電流伝送式になって真空管の出番は少ない・・・それでも部分的にでも真空管を使うと、真空管特有の音楽表現が得られる・・・
真空管特有の音楽表現とのことだが、金田アンプではどのような定義か

一般的には良く以下の様な表現を散見する。
「半導体アンプでは得る事のできない柔らかい飽きの来ない高品位な音質」
そのような中でも
「反応の早い、特に立ち下がりの早い、前に出てくる、結果、現実味のある音が求めるもの」との共感する書き込みもあります。(この字句にて検索可)この方は球も石も金田アンプとか。

金田アンプの定義の断片
No.202で金田先生は「自然で表情が豊か」、No.216では「・・・音色や表情の深さ、包み込むような音場形成・・・」、No.226では「独特の豊かな表情と雰囲気感」されている。
何れにしても文章で表現できるものではなく、表現できて感じれれば革命だ。音楽をどの程度のレベルで聴くかはそれぞれの方の「こだわり」の範疇の違いだから、決まりはないし、極端に言うとそれはどうでもよいことだ。。。
音楽は直接聴いて判断するしかないし、楽しめなければ音楽ではないのだから。(楽しめないときもないとはいえないが)
TR方式を支持する方には、TRは真空管に比べて非常に廉価、高価で重いトランスがなくても回路が構成できる。とか しかし、金田式DCアンプではそれら重く高価なアウトプットトランスは不要だ。
真空管アンプは「倍音」を発することからも人の耳にはここち良く聴こえるという説もある。この場合の歪は実験から2%が最良とか。

SAOCの電源電圧は±16.5Vでマイナス側は指定の-4.8Vではない。プラス側を高くするのは、SAOCの制御範囲を広くするためなのだが、シンプルにするため特に-4.8V等は用意していないが、このケースにEQを同居させるとしたら、必然的に-4.8Vは必要となるから、そのときに対応しよう。(というよりも、No.240から始まった超シンプルSAOCではプラス電源のみでOKであり、No.244は丁度良いことに±18Vの電源となっている。)
という筈が試験的に-4.8Vを繋いでみたが、半固定VR等触らずとも
結果、オフセット電圧はゲインVR minで5mV~maxで5mV。と効果は確実。

 
2016.03.06
3.6はバースディ

  EQを作ろう    221EQと244シンプルSAOC
当初(2013.12.18)、このシリーズのカレントラインアンプが球でしかも低電圧というところに惹かれてエイヤッと組み上げたものだ。SAOCも不要とのふれこみから。しかし、安心安全の見地から、紆余曲折しながらASOCがようやく動作するところまで進んだ。結局、2年ほど放置してあったが、昨年からとりかかったNo.239パワーIVCとの相性も良く力が入る。
当初からこのアンプには、何やらかの魅力が潜むような気がしていたのも事実であり、これだけでも魅力ある音が聴けたので、次はEQだろうということで下図にシンプルSAOCと抱合せのパターンを載せた。
 
※IDCの500Ω半固定の配線を修正してある。
VR回転が逆になるだけだが・・・

RK2のJPを無くする配置もしてある。
39pFSEと繋がる330Ωは回路図ではスケルトンだが、実基板ではニッコームだ。できれば縦にしてもスケルトンにしたい。
6111も少し在庫があるから買い足しはしなくとも良いが、不足の状況とは言え市場では1500円位であるようだ。
Philipsデータシートから

これを組んでみて、現在の±16.5Vでうまく動作するかどうか楽しみだ。ダメなら電圧を上げれば良いのだから、何も心配はしていないが。あとは、シンプルSAOCとの整合性だ。

位相補償の39pFは、手持ちが無いので50pFくらいのスチコンにしようと思っている。これで発振しなければSEにへ変更する。

   
  モノーラルに    EQ+カレントラインアンプのモノーラルにしよう
電源は±16.5V
EQのIDSには-4.8Vが必要だが、中央に見えるLM317・337によるものでは少し不安。音に影響するだろうから、No.227 236 244にも掲載の+12(+18)V、-4.8Vの回路を付加しよう。(No.219で実証済にて結果良好)

今回、シンプルSAOCを試してみる。なにしろ単一電源で動作するのだから、パーツもTR2つと手間もかからず何よりだ。果たしてその効果の程は。なお、両SAOCの規模?を黄色で囲ってある。一目瞭然である。このアンプではEQがシンプルSAOC、カレントラインアンプが従来のSAOC(No.217タイプ)と2つのSAOCが動作していることになる。

例によって、真空管6111(PHILIPS)は足をそのまま使っている。EQだけに心配なところもあるが、動かしてみてノイズ・ハム等があれば改善する。いつでも短くできるが切ったものを長くは出来ないから慌てる必要はない。
---少し異なるパーツ達---
RM7.5KΩは手持ちがなくて5.6KΩの別メーカー製(DaleNS-2B)
「RMは電圧電流変換率を決める抵抗で、この値が小さいほど変換率が高くなる。音量バランスを考慮して決めても良いらしく本機では7.5kΩくらいが音量バランスが良く、使いやすい値になると(MJ 2012年8月号)
39pFも同様にて27pFの銅箔スチコン、足りなければもう一つパラにする。
EQ素子を構成する1500pFはSEでなくスチコンとした
SAOCへわたる高抵抗は5.6MΩ
TR1と3にまたがる330Ωはスケルトン抵抗とした。
角形金属皮膜固定抵抗器(プレート抵抗)は進が残っていたのですべてこれにした。hpではニッコームの方が音は良いというところもあり様々。
少し気になる点
EQ素子を構成する5100pFの方向性をチェツクしたら、2つの内1つは指定とは逆になった。今回は、指定方向と同一のSEの向かって右が▲のものを使うが、残った1つを使うときには、どうしようかなと考える。(今まで金田先生任せだったが、方向を差し替えて自己判断する以外にないだろう)
パスコンの0.1μFのAPSも逆になったが、ここは測定のとおりにし指定とは反対になった。(信号が通るところではないからと高をくくっていると痛い目に合いそう)

 
2016.03.10

  手を焼くEQ    EQに手を焼く
はじめのゼロバランスが取れない。RK1.2はショートでREを数百ΩならVo=0V近くなる。これでは電流が流れすぎREが熱くなる。原因は6111かな?と思い2本目でテストしても同様。あと2本手持ちはあるが半田付けはしたくない。これなら、ソケットにする手もあった。記事ではREはmin 1.8KΩだが、直感的に1.6KΩとした。これで裸のVo=+9.2Vとなり、とても次には進めないと感じてしまう。
次に、IDCとSAOCを繋ぐ。どうも調整がうまくない。いろいろと試すが発振している様子。位相補償容量の不足のような気がして、もう1つパラにすると止まった。これにて、調整も可能となりだいぶん先が見えてきた。なお、ここは27pFの銅箔スチコンを1つ付けていたものをパラにしたから54pF。
ここまでの間、疑わしい物は全部試した。まず、電圧不足はどうか。±16.5V強だから心配になる。そこで手っ取り早くPCのACアダプター19.0Vを2個用意して供給。しかし、変化なし。つぎに、-4.8Vラインだが、IDCとVICに繋ぐたびに電圧降下だ。これはREGが正常でないとのことからジャンクのJ78を新品に替えて正常になる。変なところをケチるとこの有様だ。
SAOCはNo.244シンプルタイプのため、相性かなと思い旧タイプ(-4.8V必要)に替えてみても変わらない。
ようやくこれでEQ本体の調整いかんでモノになるような気がして真剣に調整を始める。
①REのコレクターエミッター電圧をみて0.64~0.96mAに設定。
②同時にSAOCの9.1KΩの電圧をみて1mA強に設定。この2つはIDCのVRで設定するが互いに干渉するから適当なところで見極める。(妥協か)
③EQ入力点の電圧が気になるが、記事のような+1.6mVなどにはならない。No.217のときを思い出した。217ではEQ入力点の電圧は-280mVだった。今回は、-156mVとなったが、こんなものだろう。
④前述のREとVoの電圧は、記事からは考えられないような数値・・・等々、信じがたい数値。これらのことで諦めてしまわないように、このアンプに挑んでいる輩、ご健闘を。
⑤電源電圧が±16.5Vでも動作する驚異的なプリアンプは、どのような音でリスナーを魅了するのか。ヒヤリングが楽しみと思い239パワーIVCに繋ぐと、あまり大きくはないがハムが出た。
ヒーター電源6.3Vのケミコン容量不足か?現在は2700μF×2。これはいくらなんでも少ないから、もう2つ追加しても止まらない。No.244では4700μ×8だ。凄いなとは思うもののここまで大容量にしたくない。
このアンプはケース内にジャンクのACトランスを同居させているから磁束漏れも疑わなければならない。先のPCのACアダプター19.0Vではハムのテストはしていなかったので要検討だ。
さらに、No.217のときのハムはグランドの引き回しで解消した経緯もあるから、試すことは色々あり、まだまだ楽しめる悩ましいアンプであり、このアンプはThornyな艶やかな女性に属するだろう。
(ハムは、アイソレートAC電源を通じて供給すると大幅に解消された。-4.8VをバッテリーにしてもACアダプター19.0Vにしても解消されなかった。EQのハムは本当に厄介だ~さりとてダブルREGにするには大袈裟。2016.03.17追記)

 
 

2016.03.16

 
  EQパーツ達    今回は①A872・C1775でないものを使った。最近金田アンプご用達のこれらの②A970・C2240タイプは今回初めての使用か?どのような音なのだろう。使用理由は、hfeが100程度②の方が高かったから。
EQパーツhfe・Idss
 TR1 A970 543
 TR2 C2240 545
 TR3 A970 543
 TR4 K170BL 9.62mA
SAOCパーツhfe・Idss
 TR1 J103BL 7.50mA
 TR2 A970 548

 
EQ
 TR4はJ103
SAOC
 TR1はK170
の誤り

  SAOC挙動    SAOCがうまく動作しない。作動アンプ式と違って、200Ω半固定VRでバランスをとるという方式ではないと思うから、Voがゼロになるような抵抗値を選定するしかないだろう。
 
手順
200Ω半固定を中点にセットし、750Ωのところに1KΩ半固定を入れゼロ点の抵抗値に換える。777Ωとなったので、750Ωにした。27Ω分は200Ω半固定で補う。
これで、Voはゼロに近くなるが、EQの7.5KΩ外(0に近い)と内(550mV)ではVoに差が出る。というのも外側はカレントラインアンプに繋がっているからだが、これを繋がなければ内と同様になる。

   
  数値で示す    REが1.8KΩ以下となることの弊害と、仮に1.8KΩでもVoが10V近い場合の次のステップ法。(Ibの大きな6111を用いるべしと言われてもない場合もあるので)
旧SAOC(シンプルでないタイプ)やIDCのFETのIdss数値の公表。(昔はJ72、N5465等のIdssはいくら以上を用いるべしと指定があったのだが) 
是非、数値を公表してほしいものだ。
   




      今回のEQとSAOCの電圧諸元データをMJ誌各号から引用したものを元に赤と青色で表示した。参考になれば幸いだ。

  2016.03.17


  出てきた音    これからじっくりとヒヤリング。

これでほぼ完成

上の黄色い四角は-4.8V REGだ


とにかく、SAOCのおかげで遮二無二動かしているという感じだ。上の左に見える「革命」MONO版を聴いた。今までも聴いていたのだが、高域がきつくて馴染めないレコードだというイメージが、このたび一新された。
本当に「ハッ」とするような楽音が出てくるから音楽にどっぷり入り込んでしまう。今まで聴いたことのない音だ。一体、今まで何を聴いていたのだろう。
真空管の倍音効果が相乗して功を奏したのか。
 反応が早く
  モノラルなのだが音場が広がる
   音楽がスピーカーから離れ前に出てくる
    気持よく楽しく聴けることがなによりだ
カレントラインアンプでの音の良さから、EQにも期待をこめてチャレンジしたが、思ったような仕上がりには成らなかったが、DCオフセット電圧も出ないでCHフィルターとも整合性良く良い音が出れば言うことはないだろう。
今後、指定部品でないものを逐次取り替えて音の確認をする(できる)楽しみを残してあるから、このプリアンプにはもう少し手がかかる。
ただ、記事通りにならない原因は詰める必要はある。

 
   
  ラインアンプ    カレントラインアンプの出口だが、この号ではSAOCがない設計になっているが、そうも行かないため付加したからゲインVRの前に200Ω位の抵抗を入れなければ、ゲインVRゼロではSAOCが動作しないし、その時点からの稼働となると寝た子を起こすようなものだからオフセット電圧がヒューンと出て保護回路動作の場合もある。

680Ω×2ではVR角度9時が通常で聴く位置で、12時まで上げることはない。その後、1K+680や3.9KΩも試したが、丁度良いスケルトンがなくて困っている。きっと1.5KΩあたりが良いだろう。(この抵抗値を換えるたびにチャンネルフィルター側の半固定VR要調整)
SAOCを付加する場合、2.4KΩはTR2SA872に流す電流とSAOCへ流すもので倍になるから、2分の1にする。つまり倍流さなければならない。SAOC付加前は0.9mA、付加後は1.8mAとなった。調整の当初にSAOCへの配線を外すことがあるが、この時だけ2.4KΩにして調整する。

   
        
※6112は高μ管で6111よりも増幅率の高い真空管
ミニチュア管比、Lowノイズ、高寿命(60,000~100,000H)、約6~10倍。 マイクロホニックノイズ対策不要と良いことづくめ。

  EQ再調整    裸のVoが気になる
EQは現状で相当無理しながら稼働してはいるためか、窮屈な音が気になって、少し手を加えよう。パーツを分散しているから見逃してしまった。6112が5本あったのを忘れていた。6111よりプレート電流が少ないからダメだろうと、ダメ元で使うもNG。それではと、一番最初に使用の6111に今一度チャンスを与える。このアンプの癖も大体わかったところで、初心に帰って。
①IDCとSAOCの配線を外し、Rkに5KΩ半固定VRを仮付
②Rkはどうやっても0Ω、今付いているRE1.6KΩを外し1KΩ半固定VRを仮付し、Voのゼロ付近を探ると270Ωとなった。半固定VRを回している最中からVoはふらつくから50mV前後で良とする。(そういえば当初もこの程度の抵抗値だったが、何故かTR1に電流が流れすぎて中断した。)
③①の配線を元に戻して、REのエミッター電圧をみて0.65mA前後か否か確認。概ねそのような電流値だ。
④SAOCの9.1KΩの電圧をみてIDCの半固定VRにて1mA強に設定。
⑤Voを見ると発振している。位相補正はRe1.6KΩに合わせて24+5pFのSEにしてあったから、REを270Ωにしたら容量不足だろう。5pFを追加してもNG。27pFのスチコンをパラにすると止まった。
⑥EQ入力点の電圧をチェック、1V前後となった。これでは使えない。
⑦前回の裸のVoの電圧は、記事からは考えられないような数値だったが、SAOCのお陰で相当無理しながら音楽を聴いていたのも事実。
⑧REを5.1KΩにすると、入力点電圧は170mV前後となり、2本目の6111の時とほぼ同一、これくらいなら我慢して使える。IDCとSAOCを調整してVoをゼロに近づける。これでは、T1のプレート電圧は13.5V辺りだ、必要な電流は流れているが、電圧はどんどん低くなる。6111も個体差が結構あるものだ。残るハンダ付けのしていない2本にも手を付けたい気があるも我慢。(使い切れないままにしても墓まで持っていけないのに・・・)チューブチェッカーで使えそうな6111を供給してくれる業社(者)はないものか。
なお、ここまで進んだら、位相補正SEは24pFでも発振しない。あとは好みの音になっているかどうかだ。
以上で、音楽は聴けるようになる。パワーIVCのオフセット電圧も±25mVというところだ。
今日はこれまで。あとは、①に戻って裸の状態でVoがどれほどか?気になるところだ。 なにしろSAOC(化粧)の影に隠れて裸のVoが見えないのが気がかりである。

  2016.03.22

 
  電圧を22Vに    電圧を上げたが、かえってうまくいかない。T1の3.3KΩを下げると入力点電圧は下がるが、REとのバランスもある。非常に悩ましいプリアンプだ。
そう、記事中誤植があるので、この辺で整理しておく。(自分では、ただしく置き換えて読んでいたので気にならなかったが)
P.47調整の項 T3の+18Vライン→TR4(2箇所)
 IVCのT4→IDCのTR4
 以下は、ジャンパーを元に戻して±17V電圧による結果
 
REGの電圧をトランスの15Vという電圧も考慮し安定した17Vとした。入力点電圧はグリッド電圧Ecであり、VICに直結しているからできればゼロに近づけたいが、そうは問屋がおろさない。過去の記事でもNo.227が+230mVと一番大きい。この辺りが限界と考えている。
他の号だが調整のところで、ゲインゼロの反転アンプだからVoが大きく出る場合は配線の間違いだ。と記述あるがこのアンプに関しては別だ~とか触れて欲しかったところだ。裸でのVoは大きく出るが、ジャンパーを元に戻して調整できれば問題ないとか・・・
なお、No.244タイプSAOC、200Ω半固定VRに追加した750Ωでは調整不可により330Ωに変更。

 
2016.03.27

  半田不良    最近、プレーヤーを移動したところIVCからの同軸(プラグ)の半田処理が浮いていたのを発見した。どうも今まで挙動不審だったことが解決 !!。たまには機材の移動も必要だ。(今まで、移動すると必ずトラブル。プラグの抜き差し等間違いのないように確認するのだが・・・いつも心配々。指差確認)
今まで、2~3ヶ月間本プリ製作の都合上、機材を一式床に置いて音出しもしていた。たまに、IVC入力点の電圧を見ると異常なため、入力プラグを締めたり電源を入れ直したり色々なことをして解消していたが、その頃から半田が浮いていたのだろう。クワバラクワバラ。
今回、心残りはあるものの一応、本プリも完成したことにして、ラックにセットしたところNo.239パワーIVCから大きくオフセット電圧が出た。あれやこれやと探している内に今回の不都合を発見。やれやれ・・・
今日は、2時間ほど音楽を聴いていたら、No.239パワーIVCの終段電流がセットしてあった150mAから100mAに下がっているではないか。聴いていたレコードの録音かも知れないが、音が歪んでいるような。こういうときに限って、初めて聴くレコードなのだ。改めていつものレコードを聴くこと無くSWoff。また、明日でも確認しよう。(もしかすると、アナログテスター接触不良だったかも?)

  20160331

 
  やり残し    RE(レギュレータ)のSiC化が残っている。これにより相当の音のレベルアップが図れたとのレポートもあるから、期待しているがその効果は如何。
真空管のため、SWonでヒーターが灯り、その後1分経ってから手動で±17V、-4.8Vが立ち上げている。他にCHフィルターの電源もONにする必要があり、パワーIVCのSWonまで2分近く待つことになる。プリだけでもディアルタイマーを付加して、自動化したいところだ。

 
20160404

 
  VS    No.217プリ-VS-No.221プリだが、「現状」では後者に軍配が挙がり、相当大きく水をあけられた。前者は、音に生気がないから気持ちも弾まないが後者は生き生きとしており、音のスピーカー離れもとても良い。パワーIVCは同じNo.239なのにこんなにも音が違う。
「現状」とは、No.217プリの内部配線に少し疑問を呈してきたからである。当時、使ったことのないテフロン線を採用したことが心配の種。ダイエイ電線に換えてみよう。せっかくのNo.217真空管プリをもっと良い音で飾りたい。このプリを聴かなくなったのは、No.218と比較して今回と同様のことが起きたからに他ならないが、比較前は前者が負けるわけはないと思っていただけに手間ひまかけた苦労が報われなかったショツクは大きい。まだまだ調整等で不完全と思われるNo.221はさらにその上を行くのだから、作って聴いてみなければ判らないものだ。
   「体験してはじめて身につくんだなぁ」相田みつを
比較して判ることも多いというか比較しなければ判らないし、たまには比較して自信(認識)をつけることも多くある。再認識というか、最近、No.221ばかり聴いていると悪い意味で変に慣れてしまい、その良さを見失っていたからだ。それではと思いVSということになる。そうして、No.221の良さが良く判った。慣れるということの弊害は、良いものでも当たり前のレベルになってしまう。(だから次へとの思いが進歩に繋がるのだが)携帯電話もメール等の無かった時代(カプラーによるパソコン通信はあった)に育った私は、その有り難さを少し見失いながらも理解し感謝することはできる。手間でもときどき以前(過去)に戻してみると良い。そのためには、過去を温存しなければならないから、メンテナンスも含めて労力が伴うため通常はアンプの場合パーツ取りに転落し過去は現在と同化し、過去の記憶はあやふやなものとなってしまう。
  「慣れ」は最大の怠慢
  「慣れ」をリセットすることが大事

 
   
  トラブル前兆    20160405
前掲のNo.217プリのテフロン線をダイエイ電線に換えたら、一定の改善はあったが、No.221プリには及ばない。何が要因なのだろう、はたと思考中断してしまう。まあ、音の良い方でレコードを聴こうと、初めて見かけるジャケットが多い棚から好きな曲名でセレクトする。ディア・オールド・ストックホルム(きっと、以前にも見て聴いているのだが忘れているのだろう、何と幸せなことか。これなら、もうレコードは買わなくても良い)
No.221プリ+No.239パワーIVCで2時間ほど音楽を聴いていたら
何やらゴソゴソと・・・スピーカーから音が出る。ゲインVRを回すとガリゴリという。あわせてオフセット電圧も目立つが、原因不明。今日は機調が悪いのか。そういえば、聴き始めに2回も保護回路が働いた。オフセット電圧は出ていなかったと思う。以前にもあったが何かのノイズに過敏な反応をしたのだと判断したが、No.221プリの半田不良かも知れないから、一度、半田を盛り直そうと思う。 

   
  2本購入    やはり気になるから
左の在庫4本と比べると少し新しいようだ。文字の色もブルーであり好きな色で音も特性も期待できそうだ。
在庫のものは 5/86
今回求めたものは 1/87
連休を利用して取り替えたいのだが、冬の間に散らかった外回りの片づけもあるし思う様に時間が取れないかも。



以下は、ジャンパーを元に戻して±17V電圧による結果

このように球を換えても基本的なデータは変わらなかった。期待大だっただけに残念である。ジャンパーを外して調整すると、RKはショート、RE抵抗値50ΩでVoがゼロに近くなる。抵抗値をこれ以下にするとVoは増えるから、この抵抗値ですべての調整を取り直したい気もするが、これではものにならないだろう。
なお、上表の電流値はジャンパー外した状態では当然にして異なった値が出るから留意。何れにしてもどの球を用いても裸の状態では調整不能というところが、このアンプ(IVC)の取っ付きづらい点だし、とある基板配布サイトでもEQ基板は完成されていないというか、あるのだろうがフォローできないでいると思われ、これの良さを認識できないことはもったいないことだ。

   2016.04.28

  変わり種   変わったところで、これはどうだろう→6N16B 6Н16Б用に2枚目のEQ基板を組んだ SEコンの1500pFと39pFが無いのでスチコンにしよう
6.3Vヒーターは400±40mAとこの国らしい幅だ ヒーターも±10%弱OK
間違ってヒーターに17Vを繋いだ
パーッと光った
しかし、短時間の為断線無し、繋ぎ直すと6.23Vが6.21Vに降下する
電流は372mAだ 一晩程度ヒーター灯してエージングをしよう エージングはあまり長いことしなくても良いようだが




何と使いずらいピン配置
訳があっての事なんだろうが?なお、①⑧間のA印は見当たらない
これまた、足ピンの切断せずに放熱と曲げのゆとりの為に使おう

果たして、記事のようなゼロ点調整が出来るのだろうか
今回使用のデバイスたち
EQパーツhfe・Idss
 TR1 A970 532
 TR2 C2240 590
 TR3 A970 532
 TR4 J103B 7.88mA
SAOCパーツhfe・Idss
 TR1 K170BL 9.80mA
 TR2 A970 530

 
この様に表記したほうが分かりやすいかも知れない

  2016.05.23


      そして出た音は?
最初に聴くレコードはサド・ジョーンズ 「パリの四月」は音が出た瞬間、高い方にシフトしていると感じた。少し堅いが、シンバルの繊細さはよく出ている。エージング不足と、EQ素子の1500pFがSEでなくスチコンということも影響しているか。スチコンはもう1箇所、位相補正にも使ったがそれは、6111WAタイプのEQとて同じこと。
しばらくして、
バードインパリvol1の12分弱の「ディア・オールド・ストックホルム」は聴き応えの有る仲々の良い鳴りだ。6111WAよりタフで低音が不足ということはない。ダク・ワトキンスのベースも痩身な球なのに400mAもヒーターに喰わせているのもダテではないとばかりに唸るように鳴る。
調整も6111WAよりもやりやすいし、何より低廉で強固な感じがする。Rkは0Ω、Reは195ΩでVo+75mVまで追い込めるが、ここは6111WAタイプ同様1.6KΩとした。この時のVoは測っていないが、2.4KΩ=+5.35Vだから、1.6KΩだと+3V程度と思う。入力点の電圧をあまり高くしたくないので、6111WAタイプではT1プレートの3.3KΩを2.2KΩとした。今回は逆で2.2KΩ=0.38V、3.3KΩ=0.24V、3.9KΩにするとまだ下がるが、3.3KΩとした。SAOCの200ΩVRのみでは不足のため、160Ωを追加した。SAOCのTR2エミッター電圧を8V前後にして1mA位流すにはIDCの500ΩVRで行う。
 (i=e/r 9.1v/9.1Ω=1mA) ※9.1v=17.1v-8v
全体に6N16B 6Н16Бの方がプレート電流がフィリップス6111WAより多く流れ、良い感じである。そのうち、EQ素子の1500pFのSEを見つけて取り替えよう。しかし、DACで経験したようにその差は大きくないような予感がする。 
6111WAだが、記事ではレイセオン製と見たが、入手できるのはフィリップスしかない。

SEコン1500pF見つかる

EQ素子のSE1500pFを使っていた上図モノーラルCHフィルター(5100pFを4個、1500pFを2個使用)はもう使わないだろうから、取り敢えずここから1個転用する。サド・ジョーンズ 「パリの四月」は、音が出るやいなや、なめらかな音に驚く。やはりこの心臓部はSEコンしかないのか。肝心なところは正当品で防備しないとお金の無駄遣いになることは、以前に真空管プリアンプで触れたが判っていても試したくなるのが自作輩のサガというものか。

  2016.05.31

  ケーシング     

ヒータ電流大喰400mAの6N16B 6Н16Бが一番明るい。ピントが甘いが、暗いところでの撮影は苦手だ。(LUMIX LX-7 上の写真はみすぼらしいので2019.04.22撮り直しした後のもの)
温度を測定してみた
LCH~ 6111W 92℃  5702 72℃
RCH~ 6N16B 105℃ 5702 72℃
6N16Bは非常に熱い 球の温度はいつも冷や冷やものだ 心臓に悪い

(LUMIX LX-7 マニュアルモード)

将来のステレオ発展と6111WAと6N16B 6Н16Бの音の比較のため、きちんとした配置を行う。裏フタが無いタイプのケースのため、吊り下げ式ではなくレール式だ。



カレントラインアンプの出口は記事の値がなく上図のようにした。
これにて、触るところは無いと思う。
ただ、ヒーターが1Aも喰らうし、容量不足なのだろうハムも少しあるので専用のトランスを見つけよう。

   2016.06.06

  VIC等    金田アンプの最近
VICにIdss5.4mAのK30を使用している(はず)。プレーヤーから離れてプリを調整するときは、調整プラグにIdss5.4mAのK30を取り付けたもので行うが、最近、これがVICのものと少し異なっているらしいと感じた。今までは、同様のものと信じていたが、何ということか5.4mAでなくて、5.2mA以下かも知れない。これがVICのものと違うとIDCのVRでSAOCを1mAに設定しても狂ってしまうから、またやり直しとなる。
実稼働時にSAOCのTr2エミッター電圧を8V(17.1-8V=9.1V=1mA)に合わせても、調整プラグでは12.6V(0.5mA)となった。ここは、是非同じ値のものを厳選して持っていたい。

AOCがSAOCとなり、最近更にシンプルとなる。しかし、差動アンプ方式でないため、170BLの負荷抵抗VRが規定値では不足してしまう。今回、6N16B 6Н16Бには160Ωを当初の6111WA基板には330Ωを200ΩVRに追加してEQのVoゼロに近づけている。


   
      VICに使用のK30のIdss5.33mAと判明 いちいちカートリッジから外す訳にもいかず下記により確認した。やはりおおよそ5.4mAだった。    2016.06.08 
 
 
6111WA代替球にてもゼロ点調整はNGだったが、要所のVoはSAOCのおかげで随分と改善されている。入力点が+13mV、SAOCの入力点つまりEQの出力点が+16mVとなった。
 
   
     
 ステレオでも稼働するようにしたところで、トランスの容量を考慮し、モノーラル専用にすべく片CH(6H16B使用のEQを採用)のみ通電するようにした。AC10V-0-10V(1A弱)、15V-0-15V(0.3A程度)のジャンクの汎用トランスだが今回のプリには丁度よい。ヒーターのリップルによりハムが気になっていたが、モノーラル化によりほとんど気にならないところまで改善された。ハムが気になり、今まではアイソレーション・レギュレータHSR-510から電源をとっていた。さて、ヒーターリップルも少なくなったところで、パワーIVCと同じ所からとってみても、ハムは気にならない。ただ、平滑コンデンサーも2700μF×4から×8個に増やしたことも功を奏しているだろう。
シナノ(信濃電気)は今は無いメーカー、HSR-510は中古で出回っているだけと思う。[2016.06.09オークションにて10万円で出ていたが]
シナノはレギュレータタイプで、ハイパーサインレギュレータ(HSR)と呼んでいる。

以下は
http://www.daiichicomponents.co.jp/products/hsr.html
から引用(HSRシリーズはここのダイイチコンポーネンツで今でも入手可能なのか?)


   
  ヒーター   臨時にヒーター用に9V1AのACアダプターを使ってLM338で6.3Vにしていた
トランス容量が厳しいため時間とともにアダプターが熱くなるから
別に12V1.5Aの写真のものが見つかったので中のトランスを使うことにした
いまどきこのようなトランスタイプのACアダプターは珍しい
5Aのヒューズが見える マレーシア製
 


   20170716
  出川式    ヒーター電源で音が変わるのか
 ヒーター電源にSiCダイオードを使ってみようとデジキーに発注していたが在庫なしとのことでキャンセルした 手持ちの中に何か無いかと探すと出川式ブリッジB6A03があった 左は取外したGIの汎用ブリッジ(取り敢えずと思い付けたもの)
このように素晴らしいものが眠っていた No.221プリのヒーターに使ってみた
結論から
ヒーター電源を替えると音が変わった もちろん良い方に
こうなると±20Vも出川式ブリッジにしよう 本当は出川式2世代モジュールのブリッジが良いのだろうがケミコンの数も増えるからヒーター電源については見送りした



出川式2世代モジュールに変更した


電解コンデンサはSMGが評判良かったので使用 ただしディスコンの様子
KMGはSMGの高温対応品と思いきや、定格リップルは、KMGがかなり下がるようだ
図のACトランスは例示


モジュール内のダイオードはこのようになっている



   2017.07.28
   ラインアンプATT   コスモスの20KΩ(A)VRから@42の金属皮膜抵抗によるATTに変更した
アースに落ちるATTだが音に影響のあることはDACの項で述べた
ここでも期待して変更した このライン出力のあとに251ミキシングIVCが繋がっている ミキシングIVCの帰還抵抗もこの方式にして音の激変に感動したところなのだが そちらの変化がものすごくてこちらの本方式では極端な変化があまり感じられなかった 抵抗の方向性の誤りかも知れない コスモスのVRに比して少しブーミーな感じがしないでもない こんな筈ではなかったのだが・・・




放熱 2021.10.11
天板をアルミパンチ板にした PCファン12V用に4.5Vを流してゆるい風を送って見たらかなり効果的だ パンチ穴から吸い込む分で十分な風量確保
このプリの球は結構熱くなるから放熱対策は必要と思いつつ放置?容赦 々

天板を裏返ししたところ

LM350でヒーター用の6.3Vを少し分けてもらい4.5Vにしてフアンに流す

   2018.06.23
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