No.159オールFETプリメインアンプのメインアンプの修復

   
修復しない選択肢だった筈が・・・
 

このパワーが2013.10.11に壊れてお蔵入り、今回ようやく修復・・・

あらかじめお断り
本ページ右にグレー表示バーのある記述はすべてキャンセル(無効)とする。

For me これはph7の備忘録  
R・Lchとも音が出なくなった。これはこれは、また、終段と周辺のパーツの取り替えか?と思うと気が重くなり、お蔵入りとなった。しかし、メインシステム(3way)の低域アンプがNo.140_6C33C-BとNo.130、133_オールFETパワーしかない。真空管は気軽にSWonできないのと、133_オールFETパワーはSWon時にボッと少し大きめの音がスピーカーから出るので、敬遠しているし、130は気楽に聴くBGM専用だ。
あと、終段がTR_2N3055のパワーがあるが、これは電池でなければ確実に終段が飛ぶから、お蔵入りだ(我が家の商用電源では確実にこの症状が出るから厄介だ)。





 
 
症状 R・Lchとも初段の2N3954は飛んでいた。Rchの終段2SK2554は飛んでいたが、Lchは異常なかった。不思議なことにその他の部品は何ともない。特に、 Lchの初段は入力側のゲートとケースがショートしていた?

   
  初段は低雑音プリアンプ用2SK30ATM(VGDS = −50V)のIDSS=4.8mAペア、終段はパワーMOS-FET 2SK3163(60V75A)に替えた。.点検には、丸一日かかったが、復活出来てやれやれである。Ioは150mA流すも終段が結構熱を持つから、現在の印加電圧38Vを低くしたいのだが、適当なトランスは無いし、困り果てていた。そんな折、No.230と232のパワーアンプに採用されているレギュレータが目についた。以前から、終段用の電圧可変(低減)用にレギュレータが欲しいと考えていたところだ。終段にはできる限り低い電圧で動作に影響のない ものを理想としてきた(トランスを特注すればよいのだが、既存のトランスの有効活用のためにも経費節減のためにも)。

   
転2
 
No.230の20V対応レギュレータを採用することにした。基板を見ると+の基板に誤植?がある。もしやと思いNo.232を見たがこれも同様だ。さらに、貸出前のためMJ'14.9月号No.233を図書館で見たが、+100Vレギュレーターも同様だった。 本帯表示の内容は無効 以下同様
   
オリジナル

    
   
自己流修正

赤は変更する配線。紫の〇は移動するパーツ。青は移動した結果。なお、右側の上面図の部品配置変更の修正はしていない。また、10μFは無理に配置換えしなくとも良いが、成り行きでこうなった。
2KΩの配置は-基板では合理的、そのまま+基板にも残した感があるが・・・


   MJ'14.2-3月号から引用

   ①基板の配置も②配線のパターンもご覧のとおり、誤植のままだ。



 
基板図のきれいな修正ではないが、乞容赦
原図はMJ'14.2-3月号から引用。




:
 
  記事の基板を回路図に当てはめると、このような感じになる。2KΩの繋ぐ先を誤植?している。表記されている電圧を見るとすぐ分かる筈だ(なお、修正前の回路図に誤りはないので誤解の無いように)。

2014.08.31  
転3
 
 
取り急ぎ、±20Vレギュレータを組んで動作させてみたが、ご覧の放熱器では、不足であることが分かった。


バラックで大きな放熱器に取り付けた。これでも結構な熱を持つ。39Vから19Vまで落とすので、20V位熱となり、何とも効率の悪いことだが、仕方ない。

2014.09.02
 
  
  +20V                                   -20v
テストが終わったので、放熱器にしっかりと取り付けた。
+20Vは2KΩの位置が異なるのが分かるだろう。19本撚線ジャンパーは大変なので、7本撚線をジャンパーした。
-20VはTR3を一目盛右にずらしてコレクターの足を伸ばした。これにて、本来必要な黄色のジャンパーは不要となる。元のコレクターの箇所にベースが移っているので、ベースからのジャンパーでは無いことに留意。(2014.09.05

 
 回路図が誤植とは・・・予想外也  
Walk, Don't Run  急がばまわれ」とは、良く言ったものだ。
-電源回路ではTR4のソース・ゲート間に2KΩが接続されている。+電源ではそうではない。基本的には、同様の回路構成になる筈だ。
金田先生に確認するしかない。
回路図がミスで,2kΩはTr4のゲート,ソース間です.基板図が正解です.
上の②の基板実物で動作しているとすれば、回路図の誤りかとも一時は思ったが、実際に回路図のミスとは・・・

余計な寄り道をしていたものだが、別に仕事でやっているわけではないし、趣味の世界は、とかく、回り道が愉しい。
回路図にある+25.13VはTR4ソースでも出力のどちらへ繋いでも変わらないはずだから、そこら辺で迷ったまま基板のパターンを直してしまった。
ちなみに、TR4はSiCが無くて、2SK3163*を使用した。MOSFETのVGS(th)(しきい値)の違いにて+25.13Vのところは、+21.4Vとなる。また、回路図でTR4ソース電圧は+20.01V、出力電圧+19.95Vとなっているところは、何れも+19.71Vとなった(-側はどうかというと、これまた何れも-19.8Vであり、0.11Ωでは電圧降下を読み取れないのか)。
これにて、本ページ右にグレー表示バーのある記述はすべてキャンセル(無効)とする。お騒がせした。
その後、「2SK2554は必ず発振します。やめたほうがよいでしょう。」と、アドバスいただいたが、2SK2554は手持ちがないため、2SK3163という展開だが、今のところ問題なし。もう少し慎重にテストしてみる。


*2SK3163 (Ta = 25°C)
  項目記号             Min Max  単位測定条件
ゲート・ソース遮断電圧VGS (off) 1.0 — 2.5 V ID = 1 mA, VDS = 10 V
VDS=10Vを印加している際に、 IDを1mA流すために必要なゲートしきい値電圧VGS(th)は1.0V~2.5Vである。ということ。

2SK3163


多くの電流を流すためには大きいゲート電圧が必要のためSiC素子は1.6-4.0Vとなっている。
SCT2080KE

注:メーカーによって特性表の表現は異なる。

東芝 ゲートしきい値電圧 Vth
ルネサスでは ゲート・ソース遮断電圧 VGS(OFF)
IRでは  Gate Threshold Volta VGS(th)など



そういえば、No.192で色々なMOSFETを使った。2SK2233もその一つだ。

2014.09.10

  
 
   色々と、レギュレータ回路を調べていたら、この辺りがSiCを終段に用いた回路の始まりかと思う。ほぼ、1年前であるが、見過ごしていた。パワーアンプに使えるものを探していたが、SiC(炭化ケイ素)MOSFETは無いので、Si(シリコン)を用いて製作しようと基板を組んでいて、このページを開くに至った次第。


MJ2013.08No.227のP.100 +20V基板

よく見るとTR1のエミッターとベースが逆になっているので、留意すべし。


   
   (図書館で立ち読み:'14.10 No.234の+30vレギュレータ回路図も直っていなかったと思う。ただし、基板図はOKだ。2014.09.17追記)

 
   
  動作テストは後日。
としておいたが、なかなかレポートが出なく恐縮。今のところ電圧を下げても音には影響ないとして聴いている。このアンプは416-8Aのウーファー担当だが、安定して動作している。

   

REGの回路図誤植その後・・・
 
   
236
237
OK
 
 No.236前篇p.85の+120VREG回路図はミスプリントがない。つまり、2kΩはTr4のゲート,ソース間に繋がっている。No.237の+200VREG回路図もOK。
ところが、No.238 404A単管&コンプリメンタリ―ソース接地アンプドライブSiC出力段、レギュレーター&整流スーパーハイブリッドパワーIVC[前篇]では、当初の誤植の回路図に戻ってしまった。レギュレータは改良されており、これを利用して±15V用を作ろうと考えていたところだ。
 チャーリーパーカーのJazz at Massey HallのLPをモノーラルシステムで聴きながら、MJの少し古い記事を見ていたら、No.226の+130VREG回路図も誤植、基板図はOK。他には無いだろうか?
 基板図は違いないのだからと、妙に納得だが、どこかでこれらの訂正記事を見たくなる。
(2015.05.31)

 
   
可否リスト   号と回路図の可否について一覧にする。 さてNo.239はレギュレータを使うタイプかどうか不明だが。なお、基板パターン図はすべてOKだ(と思う)。インターネットだと正しいものを1つ作ってリンクを張るようにすれば、毎度毎度、間違うことは無いのだが。紙文化の良い面と良くない面が垣間見れる。

   
   
(2015.07.10)

   
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