ECC81(差動アンプ)真空管プリアンプ  (C) Copyright 2001.ph7 All Rights Reserved

157基板化のしない空中配線
 本来はこのアンプ基板化とLアングル化を
 しなければならないのだが
 右の写真のとおり
 空中配線である
 それにAOCを追加するものだから
 配線が入り乱れている
 今回も電源をSBD化し
 終段アイドリング電流が変化したため
 終段アイドリング調整Re抵抗を取り替えた







157用電源 整流管タイプSBDに取り替える前の電源部

整流管とGBPC2504を全部SBDに取り替える予定だ。(2002.04.18)


6754整流管 WE412代替 整流管6754は不要となった。

157用電源 ダイオードタイプ 整流管がなくなるとタイマーが必要になる。

 整流管から高圧が出るのに30秒かかるから、その間にEF86、ECC81、ECC82の真空管はヒーターが通電され、ちょうど良い状態になっている。それが今度は、ダイオード整流だからヒーターと同時に高圧もかかることになる。オムロンのタイマーのお世話にならなければ・・・。
 整流管には、いつでも戻せる。トランスからの配線はタイマーに行く前に整流管のソケットを経由しているから、タイマーを抜き整流管を挿すと良い。


電源
第1ステップ(2002.05.20)
 ヒータ電源用のGBPC2504をSBDに入れ替えてみた。情報の伝達に直接関係の無いヒーター電源ではあるが、ジャズピアノはきれい過ぎる中高域。ジョージ・ウインストンの「オータム」ピアノソロは、聴いていて楽しくなる。
 クラシックでは、ショルテイ/シカゴ交響楽団の「ツァラトゥストラかく語り」は、あれだけの怒涛のような重低音(30Hz)から高域までが、団子状にならずに明快に聴こえる。感動の一言である。なお、パワーアンプはNo.140の6C33C−BをSBD化したもので試聴した。

GBPC2504 +10V GBPC2504 1組 → B6A03 \1,400-
整流管 ±132V WE412A 2組 → B4A44 \3,800-又はS10A30 \1,500-×4 出川三郎氏No.157コメント

第2ステップ(2002.05.29)
 高圧電源で大変お世話になった整流管のソケットなどはそのままにして、SBD(B4A44)を配置した。レギュレーションの悪い整流管と比較すると高圧電源の電圧はアップする。規定の電圧が出たというのが正しいのか。100×1.414=である。
 AC電源の安定器を介しての電圧は103V出ているので、+144V、−は145Vとなった。+側が1V低いのはレギュレーターに喰われているからだ。
 このため、あちこちの電圧が変化してECC82のアイドリング電流も増加した。また、Re抵抗の調整が必要である。
 本ページの親ページから分かるとおり以下のように今まで2回のアイドリング電流調整をしている。
       AOC搭載前  搭載後
 Rch   2.94KΩ  2.59KΩ
 Lch   2.92     2.59


      ムラードから シルバニアに変更(ECC82)
 Rch   2.59KΩ  2.95KΩ
 Lch   2.59     2.95

 今度は、SBDに置き換えただけではR・Lとも7.2mA流れたので2.2KΩ+820Ωにした。
      整流管から SBDに変更
 Rch   2.95KΩ  3.02KΩ→5.0mA
 Lch   2.95     3.02  →5.0mA


 電圧が上がったことで、今までも心配だったTR1の2SC1775Aを2SD756Aに取り替えた。と同時に91KΩを36KΩに変更し、TR1の発熱を少なくした。A0C回路の2SC1775Aは2SC5460にしてあるので心配ない。(2SD756Aでも耐圧ぎりぎり。)


第3ステップ
(2002.06.01)
 出川三郎氏No.157コメントが気になってしょうがない。つまり、SBD(B4A4410A30の比較である。朝から、10A30のダイオード基板をつくり、タイマーから出る100Vに対しては、B4A4410A30をパラに接続し、それぞれの±145V程度の出力を2回路3接点SWで切り替えて真空管プリアンプへ供給することとした。SW切り替えはゆっくりとすると、ケミコンからキープしていた容量が抜けて、プリアンプ出力にDCが発生する。パチンと切り替えることだ。瞬時に、ダイオードを切り替えて比較することができる。
 10A30は、耐圧300V。145Vの倍の逆電圧がダイオードにかかる。少し余裕が欲しいところだが、この方が音には良いと云う。


第4ステップ(2002.06.15)
 さらに気になるのは、整流管とSBD(B4A4410A30の比較である。第3ステップでは、ほぼ同じ電圧になるから瞬時の切り替えなら問題ないが、整流管(132V)とSBD(145V)は10V以上のDC高圧電圧に開きがある。この電圧差をケミコンや金田アンプの回路が吸収してスムーズに電源シフトをするだろうか。まずは実験あるのみだ。整流管、SBDへのACラインをパラに繋ぎ出てくる高圧をSWで切り替えてケミコンへ流す。若干オフセット電圧が動くが、ミューティングSWをOFFにしておいての切り替えでも、ショックノイズもでない。これなら、瞬時に音の比較ができる。


ヒヤリングレポート ヒータ&高圧のSBD化
 ヒータはSBD化済みだから、高圧電源がFRDとSBDと整流管でどのように異なるか。非常に興味のあるところだ。
***比較は少しお待ちください。14.06.05にph7宅でN氏K氏が寄り集まってヒヤリングをした。あとは、N氏K氏にも持ち込んでのヒヤリングを終えなければ発表できないからだ。


6754整流管 WE412代替と10A30取り外した整流管、傍のSBDはS10A30



「夢クラフト製作記」のページへ




2002.05.20 電源SBD化
2002.06.15 最終レポート