No.140 6C33C−B真空管DCパワーアンプ 電源 ヒヤリングレポート


 最近、このアンプを聴いていないsbdB60A20
 モノーラルレコードをモノーラルのシステムで聴くことが多いからだ
 しばらく聴いていないと感覚が・・・
 そのため、ここのところ休みのときは朝から晩まで聴いている
 AOC回路を搭載した真空管プリアンプだから
 ドリフトを気にしていたのは嘘のようだ 5.6時間も火を入れたままだ
 少し前までなら、オフセット電圧を気にしながら
 音楽に没頭できなかった
 今は、ヒータはACトランス、真空管のドリフトも気にならない
 さらに真空管パワーアンプはスピーカー保護回路搭載だ
 進化したものだと実感する
 そんな折も折、SBDと接近遭遇だ
 これで、3台目のSBD化となる








sbdB60A20vs2504
SBDの様子 電力増幅段のB60A20を片側のみ止めてある。左上には取り外した2504、比較すると大きさの違いが分かる
右のケーブルは2497だが、B60A20の取り付けに支障があるのでピンジャックから外してある。


答えは分かっている
 このアンプは、仲間内3人が所有しているから、No.133同様に、SBD化したものとそうでないものとの比較試聴ができる。
しかし、その比較はここ1ヶ月くらいは暇が必要だ。なかなか3人がそろわないから・・・だ。
その前に、自分の意見を述べて見たい。

 No.133のFETパワーアンプのときもそうだが、特にピアノの中高域の音が印象的だ。あとは、バイオリンも名機に変わったという感じがする。
つまり、中高域が聴いていて楽しくなる。艶やかな雰囲気になる。高域がきれいだということは、音がきちんとして濁りのない証拠である。
低域は、もたつきがとれたのが一番である。今まで、なにか余分なものが附加されていた気がする。これをよく言えば、低音が効いているとか・・・。
しかし、低音がブーンブーンと誇張されて出ていても、ブーミーなだけでは音楽全体に良いはずは無い。
生の音楽でそんなに低音が出るものだろうか。再生音の場合は何か誇張されすぎている。
No.141真空管プリアンプの製作試聴会のときのことだが、金田明彦先生曰く「絞まったしっかりとした誇張の無い音が良い。」と・・・。
何台か比較したアンプの内、明らかに音の違いを感じたものがある。回路は同じなのにこれは一体どうしたことか。球の違いもハンダ付けの違いもある。
それにしても、製作試聴会の比較時、やわらかいものとカチッとしたものとが有ったことは記憶に生々しく残っている。
きれいな高音だから、緻密な中音だから、絞まった低音だから躍動感が無いかというと、そんなことはない。感性に訴える音楽は躍動的になる。

***続く

***比較は少しお待ちください。第1次は、2002.06.05にph7宅でN氏K氏が寄り集まってヒヤリングをした。しかし、自宅の環境とは異なるため、あとは、N氏K氏にも持ち込んでのヒヤリングを終えなければ発表できないからだ。
いよいよN氏宅でのヒヤリングを2002.06.26に決定。自分のシステムでの比較はどうなることか。乞ご期待。


2002.06.26 N氏宅 ヒヤリングレポート
 SBDの電源の威力が十分確認できたたのでレポートする。
このときの環境は、パイオニアフロントホーン型30cmウーファー、パイオニアホーン型スコーカー、パイオニアホーン型トゥイーター、カートリッジはオルトフォンMC20シュープリーム、ヘッドアンプはゴトウ製、プリアンプはヤマハ製、パワーアンプはNo.140の6C33C−B金田式DCアンプである。
 まず、低音は地を這う等というどころか、地を揺るがすというのが妥当な表現だ。これほどまでの低音が30cmの口径から出るのかと疑うほどである。
N氏の鋭い視点→この30cmだからマッチングしたのであって、38cm口径で軽い低音を無理なく出せるアルテックを駆動するには、難があるのだと・・・。つまり、金田アンプが鳴らしきれないスピーカーがあるというのだ。(そんなことはないと自問自答したが、確かに我が家のアルテックは低音が薄い。もしかしたら、プリアンプに問題がありそうな?。)
 こんな怒涛の如く吹出す低音に出会ったのは始めての体験だった。レコードはレッド・ツェッペリン「胸いっぱいの愛を」だ。
中域の音の厚みは一体どうしたことか、相当ぶ厚いというべきか。その中域から上は何ともいえない静謐さに包まれた中にも艶っぽさが溢れている。一瞬、全体にHigh上がりかとも思ってしまうが、低域は以前より況して裾広がりである。
 ノイズをシャットアウトするというダイオードの威力のため、特に高域でのノイズが無くなり、今までと異なる聴こえ方がするのである。なんとなくHigh上がりがそれである。





B60A20と2504(右)
B60A20と2504(右) 約倍の大きさだ


S10A30とB6A06の基板を従来の基板と比較
電圧増幅段の組ダイオード基板。S10A30とB6A06の基板を従来の基板と比較のために置いた


2002.07.26 K氏宅 ヒヤリングレポート
6C33C−B SBDアンプ試聴K氏宅にて K氏宅でN氏とph7も同席して 写真はN氏、K氏 いつも後姿だ。

 N氏、K氏ともに持ってはいるものの金田アンプのプリアンプを使用していない。VRを最低より上げられない。上げて聴くにはゲインがありすぎるという贅沢な言い分である。よーし、聴くぞというときにはあれくらいのゲインが無いと音楽にはならないと思うのだが、どうしたものか。
 つまり、パワーアンプのみ金田アンプであることをお断りしておく。
 しかし、それにしてもSBD改造の力は、凄かった。JBL38cmのウーファーからグイグイと低音を引きずり出すのである。中高域もキラキラとした艶やかさが惚れ惚れとする。この中高域を聴いてしまうと、元に戻れないと感じるのは私たちだけではないだろう。
 ただ、ロック狂のN氏は、38cmのウーファーよりも自宅の30cmがロックには絞まった音として心地よいとの印象である。(ph7)



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2002.05.23 1版 このページの画像ファイルはJPGとしている。
2002.08.04 2002.07.26K氏宅ヒヤリングレポート