FET DCパワーアンプ(No.130)を見直す |
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見直し顛末 | 金田アンプ製作会No.130のFETパワーアンプの製作日はH6.5.14である。写真はその時の製作者からシフトされたアンプだが、製作から20年も経過している。最近のIVCと呼ぶ形式の電流伝送パワーアンプは未だに製作していないが、理由は前段プリとの接続に難があるということ位だ。(つまり、容易に過去の資産[アンプ]を繋げず限定的になってしまう。) このアンプを保管スペースから引っ張りだして、保護回路が無いため用心してIoを指定の140mAから100mAに落とし終段FETの発熱を極力抑えることにした。 No.130はフォノとラインとの切り替えができるようになっている。しばらく聴いていたRAMSAの代わりにこれでCDを聴いてみたい衝動に駆られて、メンテナンスすることになったのだが。 このアンプは結構欲張りであり、ライン用のアッテネータ式の音量調節が背面に、パワーアンプの音量調整VRが前面にあり、フォノの時はさらにプリの音量調整VRが絡むので、VRだらけということになる。 果たして、パワーアンプの音量調整VRへの配線が悪さをして、発振することが分かったので、原因探求は止めてこの配線を廃した。(この配線で発振するのは初めてのケースなので突き止めたい気もあるが・・・)VRの代わりに3.9KΩのスケルトンを入れた。このため、前面のVRが空くので背面のライン側から回そうと配線したが少し長くなる。これで暫く聴いていたが、アッテネータ式はやはり音が痩せる。そこで、No.141のラインアンプの残骸があったので、これに手を加えて付加したら、音に表情が蘇った。やっぱりか・・・、というところだ。 結局、写真右上のライン入力抵抗はパスした。 左から5本目まで見直し前の配線材、右端は新規に採用した配線がやりやすいTACHII ソフテックマイクコード 0.5SQ-1C。 【ソフテックマイクコードスペック】 導体断面積:0.5mm 導体構成:20/0.18(本/mm) 絶縁体外径:1.8mm 芯数:1芯 仕上外径:4.3mm 見直し前の配線材はモガミ2511と赤白はモガミ2520だ。2511はフォノに2520はラインアンプ入力に使っていた。特にライン入力をソフテックマイクコードに変えると音は極端に良くなった(モガミ2520との比較)。 ソフテックマイクコードのシールドは疎な線組になっており少々心細く、処理に難が出てくる。芯線は20本となっているから、2511の7本に比べると切れてしまうことはないから安心だ。なによりも配線しやすいし、廉価であるのは魅力だ。(90円/m) しかし、ケーブルによる音が良いとか悪いとかは、体調や雰囲気、先入観にも左右されるから、何事も自分で確認することが大切であり、記憶ほど曖昧なものはない。 ソフテックマイクコードがモガミ2497,2511を超えるか否かは、今後、時間をかけて検証する必要がある。 No.141のラインアンプ部の残骸を再利用したラインアンプ。こちらの線材もTACHII ソフテックマイクコード 0.5SQ-1Cだ。 このようなスピーカーで聴いている。ステレオの時はスピーカーが異なるのでバランスが気になるが、モノーラルだと思って正面で聴かなければ、これはこれで楽しめる。(P610とHL5) 今回の見直しをするにあたり、インターネット上でおぼろげの記憶を頼りに探していたページがある。数日間、紆余曲折して見つかった、以下のキーワードで出てくる。 「金田式オールFETパワーアンプMJ1993年3月」または「金田式MJ1993年3月」 検索リストには 「4 金田式オールFETパワーアンプ」と表示されるから、それからエントリーする。 私は、ここに書かれているこのアンプを絶賛する言葉が忘れられずにいた。それが、今日、またそのページに再会することができた。 (なんと、当サイトNo.128の後段にも同様のことが記述されていた。どこかにあった筈と探していたが、それが思い出せない。) これらのことも、最新の電流伝送式IVCパワーにシフトしない理由なのかもしれない。 2014.08.25 |
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今回使用したマイクコードは0.5-1cタイプ TACHIIのソフテックマイクコード構造・特性表 |
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※ 0.3mm2×1心のみ横巻きシールド、他は編組シールドを施してある。 TACHII ELECTRIC WIRE CO.,LTDから引用 2014.08.28 |
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